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面白かったが、難しい所はほとんどわからなかった。
ていうかもうわからなかった所がどれぐらいあるのか見当もつかないぐらいついていけなかった。
でも面白かった。
どういうことかというと、なんか読んでてえらく気持ちよかったのだ。(まぁ意味こそわからんかったけども、、)
多分、もっとこういう本を読めと、心身ともに求めてるんだろうなと思う。
近年頭の使い方がよくわかんなくなってて、自分の脳みその凝り固まってる感が凄くてやばいなぁと思ってたのだが、そうかこういうこと考えてもいいんだなって、なんかちょっと自由になった気がする。
読んで良かった。わからんかったけどね。
いや、まぁまぁわかったけど。
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未来は予測できない。それに対して、どのようにリスクをとっていくのか?
そのヒントをもらった気がする。
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かなりマニアだったが、最近統計学の本ばかり読んでいて、正規分布中心の頭になっていたので、なぐられた感じがする。正規分布は稀で、べき乗とかそういう外れ値が普通に起こることを理解しておくことは大切。統計学を理解しても、その先があるということ。
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安定は不安のはじまり。
下巻もなかなか統計のメディアン・平均・標準偏差ではなく
6σの外側に目を向けて
底に潜むメカニズムを探そう。
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今の経済学には前提条件という枷をはめる事により、不確実性を疎外して答えを引き出す。
しかし現実的にはそんなことは無く、今の経済学の限界があり、改善の余地がある部分だと言える。
文章としては、すごく読みにくいです。
なので、内容をざーっと理解してそこから思考を回転させるのが良いかも。結構疲れるけど。。
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「ブラックスワン(下)」
昔西洋では、白鳥と言えば白いものと決まっていた。そのことを疑う者など一人もいなかった。ところがオーストラリア大陸の発見によって、かの地には黒い白鳥がいることがわかった。白鳥は白いという常識は、この新しい発見によって覆ってしまった。「ブラック・スワン」とは、この逸話に由来する。つまり、ほとんどありえない事象、誰も予想しなかった事象の意味である。さて、タレブ氏の考えるブラックスワンとは?
「ブラックスワン(下)」にようやく着手です。この「ブラックスワン」上下巻を通じて感じたことは「私達人間は自分達で思っているほど実際にはものごとを分かっていない」ということであり、実際に分かっていないことと分かっていることをひとつずつ理解していくことは非常に重要であるということです。
しかし、私としてはその主題を理解することやテレブ氏の言わんとしていることを咀嚼することはなかなかハードでしたw。実際全く噛み切れない部分もあり、そこはもっと削っても良いのではないか?と愚痴ってみたりで、久々の疲労度です。
しかし、最終的にどのテーマにおいても「自分達は実際ものごとを分かっていない」という所に帰結してくれているので、その一貫性は非常に説得力がありました。
またこれは内容と関係ないのですが、比喩表現や回りくどい台詞がどんどん出てくる所は外国人の口調や言い回しをしっかり汲み取っているなぁと感じました。恐らく訳者の望月氏はテレブ氏の文体を忠実に日本語に翻訳してくれたのではないでしょうか。
しかし、こうなってくると数理や金融工学は如何なんでしょうか。
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下巻はベキ分布のことなど、テクニカルな内容にも触れてきます。
箇所によっては、鉛筆とノートを傍らに読み進めると良いでしょう。
幾多の「知性の傲慢」が断罪されますが、一番呆れたのはLTCMのエピソードですね。
「彼らのモデルは大きな外れ値が出ることを無視していて、だからこそ膨大なリスクが取れたのだ」とある。
怖いですね。
それがあの結果だもの。
分かったつもりになった人間が、力を握るのはホントウに恐ろしい。
ノーベル賞受賞者だからと盲信するなかれ。
神ならぬ、人の知恵なのだから故。←試験に出ます。
投資についてのバーベル戦略も、一考の価値はあるでしょう。
でも実行は難しいよね。
延々と損するのだから、行動心理学に反している。
仮に今、225OPで、この戦略を行うとすると、12月8日には権利が切れるC95を1円で買い、P625を3円で買って後は貯金しおくわけです・・・
まあ、宝くじだよね。
ついついIVやらチャート、ファンダメンタルを考えるけど、黒い白鳥がいつ現れるか分からないが故に、それが罠になるってことでしょうか?
損を続けながら買い続ける気力がどこまで持つか?
それが最大の問題だ。
というか、投資投機はつねにメンタルが最大の問題なんですけどね。
こっちは変わらぬ真実だ。
水戸二高の学生が、BZ反応で新発見をしましたが、経緯を聴くにまさにセレンディピティでしたし、昨今のユーロ情勢、アメリカ議会の与野党の不毛な攻防を見せられると、NNタレブの発言は、慧眼と判断するしかないでしょう。
ズバリ、マートン・ショールズは負け、タレブは勝った。
走り気味の語り口には反感を覚える読者もいると思いますが、読んでおく1冊なのは確かだと思います。
人の知性の限界を問う!というのは、簡単に書けるテーマではありませんが、この本は充分に成功しています。
「世界は力学系としとは、ちょっと複雑すぎるのだ」おっしゃる通りだ。
世界をプラトン化するなかれ。
間違ったことを厳密にやるなかれ。
正しいことをおおざっぱにやれ。
帰納の問題を忘れるな。
以上、非常に勉強になりました。
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面白い。今ある、与えられた環境を疑いもなく利用することへのリスクはトレーダーの世界だけではないですね。
「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。 多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。(カエサル)」
であり、
「間違った仮定をもとづいて厳密な議論を展開する(NNT)」
なんですね。
やはり、一番難しくて予測不能なのは「人間」ですね。
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不確実性をテーマにした上下巻を読了。
下巻の方が圧倒的に読みにくかった。
理由はかなり概念的内容である点と、他の学者の誹謗中傷が多い点。
唯我独尊的な論調は好き嫌いが分かれると思う。
しかし、データを論拠にして考えること、専門家を盲信する危険性。
ランダムを受け入れる(ある種の懐の深さ)ことの重要性。
サマリーされたものの裏や切り捨てられたデータに目を向けること。
自分の思考の癖を把握し、上記点に気をつけることで、
誤った結論を安易に導く可能性は大幅に減らすことが、
できるのではなかろうかと思う。
何事もバランス。本書はかなり偏った内容とも言えたが、
180度反対にいる本が多い世の中を考えてみると、
こうした本を読むことも重要だと思う。
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例えば、コインを40回投げて、40回とも表だった場合、41回目にコインを投げた時に表になる確率は?
数学者「50%の確率で表だ。コイン投げに過去の履歴は影響されない。」
トニー「絶対に表だね。そのコインには細工がしてあって、表しか出ないようにしているのさ」
この質問に対して、あなたはどちらの解答を支持するであろうか。
もし、学校の試験であれば、数学者は高い点数を取るだろう。トニーは落第だ。しかし、実社会では、数学者は世界恐慌を引き起こし、多くの経済を壊滅させるだろう。トニーのように考えられないのであれば、生きていけない。
サブプライム問題を事前に予測できた数少ない経済学者として著者は名前が上がっている。
数学的な考え方は、実社会では全く役に立たない。実社会で起こる現象を、数学により考える事は良いかもしれない。しかし、数学で組み上げた論理や公式を、実社会に当てはめることは時間の浪費にしかならない。
「氷を見て1時間後に水たまりとなることは誰でも予想できる。
しかし、水たまりをみて1時間前にどんな氷だったんかを予測することはできない。」
宇宙の真理を我々は知るすべはないのだ。リバースエンジニアリングの限界である。
それを自信満々の経済詐欺師が、数学の複雑な公式を使い、1時間前の氷の形はこうであると宣言する。
そして、多くの人達が騙された。これからも、多くの人達は騙され続けるであろう。
「賢者とは、知らないことを知ることである。」
何でも知っているという男は詐欺師だ。耳障りの良い美辞麗句に翻弄され、真なる賢者の助言に耳を貸さなくなる。
人とはそういうものだ。
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ここ数年で一番面白かった本で、まじめにおすすめします。
読み終わるのがもったいなくて、ゆっくり読んでいました。
----何かの現象を調べようと言うとき、やり方が二つある。一つは異常なものを切り捨てて「普通」なものだけに焦点を当てるやり方だ。「異常」は放っておいて普通なものだけを研究する。二つ目のやり方では、ある現象を理解しようとするなら、まず極端な例を調べないといけないと考える。----
これです。
ランダム性と複雑さと異常値。
まさにこの社会を、人生を考える基本です。
レッテルを貼ってありきたりに理解したい傾向は誰しもがありますが、
それでは読み解けない。
是非、ご一読下さい。
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さて、それでは、我々はブラック・スワンにどのように対処すればよいのでしょうか?
一般的には、
リスクをコントロールする戦略が不可能ならば、不確実性を積極的に活用するしかない。
ポートフォリオの大部分はアメリカ短期国債のような超安全な資産に投資しつつ、残りの10~15%をあらん限りのレバレッジを効かせたハイリスクな資産に投資するという「バーベル」戦略をとる。
こうすることで、悪いブラック・スワンによる破綻のリスクを避けながら、良いブラック・スワンーー大穴ーーを引いたときには大きく資産を増やすことができる。
といわれてきました。
しかし、ナシーム・ニコラス・タレブの結論は2つあります。ひとつは、
ブラック・スワンには悪い結果をもたらすものと良い結果をもたらすものがある。私は、よい方の黒い白鳥にさらされ、失敗しても失うものが小さいときはとても積極的になり、悪い方の白鳥にさらされているときはとても保守的になる。モデルの誤りがあっても、それでいい思いができるときはとても積極的になるし、誤りで痛い思いをする可能性があるときは被害妄想みたいになる。そんなの当たり前だと思うかもしれないが、ほかの人たちはまったくそんなことをしていないのだ。たとえば金融では、浅はかな理論を振り回してリスクを管理し、突拍子もない考えは「合理性」のじゅうたんの下に押し込んでしまう。
です。
そして、タレブの出したもう一つの結論は、「オッズに振り回された人生を歩まないで欲しい」でした。
その理由については、是非本書を読んで確かめていただければと思います。
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上下に分けてまで例示を書き連ねるものだったのだろうかと思ってしまった。
ブラックスワンはどこにでもあるということを証明するにしても長すぎる感があり、読み進むのが辛くなってきた。
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存在しないといわれた黒い白鳥が存在したことから、予想もできないのに現実に起きた事象をさす「ブラックスワン」。バブルの崩壊もサブプライムローンも東日本大震災もいうなれば、それに当てはまるかもしれない。本書ではとにかく、統計学だったり、自分の想像というものが、どれだけあてにならないかを事細かく言い続けている、ように思う。精読はできてないから、何とも言えないけど。
予想できないことをいかに予想するか?という問いに対して、筆者の返答は「電車に乗り遅れることを許すこと」。なんのこっちゃと思うけど、あらゆることを自分の手中に収めることが、ブラックスワンに振り回されない秘訣だ、と。うーん。
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上巻に続き、ブラックスワンという現象の解説。
少々説明が長く、かつ、黒い白鳥に対してどう対応するべきかという部分が弱いのが残念だった。
意思決定をするときは、黒い白鳥が起こる「確率」よりも「影響」のほうに焦点を当てるべき。
不確実性の本質はそこにある。
---
MEMO:
p6
セレンディピティ(ふとした偶然のたまものでいい目に合える能力)もブラックスワンの一種である
p25
ビリヤードの玉は9回目に跳ね返った後になると、テーブルの横に立ってる人の引力の大きさも計算に入れないと動きの予測はできない。
(=カオス理論)
p70
お金の85〜90%をものすごく安全な資産に投資する。残りの10〜15%はものすごく投機的な賭けに投じる。
p74
チャンスやチャンスに見えるものには片っ端から手を出す。
p78
意思決定をするときは、確率(これはわからない)よりも影響(これはわかるかもしれない)のほうに焦点を当てるべきなのだ。不確実性の本質はそこにある。