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旅館の空気とか。
雪の感触とか。
ふって思い出すと
ここではない記憶に飛ばされる。
いいcueをくれる。
凄く心に残る2行があった。
あー。温泉行きたい。
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******引用******
「いや、だから……なんていうか、二人で始めたことなのに、自分だけそこから抜け出すのが悪いような気がして。こうやって会ってくれてるんじゃないのか?」
勇次は運転手に聞こえないように少し声を落として訊いた。じっと勇次の口の動きを見ていた和美が、「二人で始めた悪いこと。でしょ?」と、どこか悲しい表情で微笑む。
「俺らのこの関係ってさ、どちかが先に『やめよう』って言った人間が、言われた人間を責めることになるんだよな?」
―― 『ためらいの湯』 p.109,111-112
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【あらすじ】
初恋の女性と結婚した男。がむしゃらに働いて成功するが、夫婦で温泉に出かける前日、妻から離婚を切り出される。幸せにするために頑張ってきたのに、なぜ―表題作ほか、不倫を重ねる元同級生や、親に内緒で初めて外泊する高校生カップルなど、温泉を訪れる五組の男女の心情を細やかにすくいあげる。日常を離れた場所で気づく、本当の気持ち。切なく、あたたかく、ほろ苦い恋愛小説集。
【感想】
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冬は温泉かなあと、タイトルで選択。
温泉にまつわる短編集。
それぞれが短いので電車で読んだり、長編苦手な人にはいいかも。
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表題のイメージとは違った、「温泉」という非日常の中で浮き上がる、それぞれの「本音」や「想い」。ほろ苦い感想を持った作品でした。
どの短編も「それから・・」が気になったなぁ~~~
別れようとしている夫婦(初恋温泉)不倫カップル(ためらいの湯)妻を殴って家をでてきてしまった男(風来温泉)しゃべりな結婚を控えた恋人(白雪温泉)そして生まれて初めて恋人と温泉にやってきた高校生カップル(純情温泉)・・・そのどれも、男と女の永遠のすれ違いを上手く描きだしていました。
個人的には最終話の「純情温泉」がせつなくってキュンとなっちゃいましたね。
高校生カップルが露天風呂で言い合うシーンはちょっといいな・・・と思ったよ。
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温泉をテーマにした連作集。
温泉を訪れる5組の男女の話。
それぞれに雰囲気が異なるので、吉田修一の色んな面が楽しめるという意味では初心者向けかも。
吉田修一の会話が好き。
温泉にカップルで何しに行くって、それはもう会話をしに行くような部分もあると思う。
とそう考えれば、温泉、というテーマは吉田修一の真骨頂かもしれない。
良作です。
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<初恋の女性と結婚した男。がむしゃらに働いて成功するが、夫婦で温泉に出かける前日、妻から離婚を切り出される。幸せにするために頑張ってきたのに、なぜ―表題作ほか、不倫を重ねる元同級生や、親に内緒で初めて外泊する高校生カップルなど、温泉を訪れる五組の男女の心情を細やかにすくいあげる。日常を離れた場所で気づく、本当の気持ち。切なく、あたたかく、ほろ苦い恋愛小説集。>吉田修一の描く人々は本当に生きていて本当に喋っているようなので引き込まれる。明るい話と暗い話半々くらいの構成だった。お気に入りは高校生カップルの「純情温泉」。大人でも子供でもないかんじがいいなぁと思った。吉田修一もっと読みたいなあ。
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いちばん最後の話が一番面白い。青春っていいなと思う。
ほかの話はちょっと消化不良な感じが否めない。
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ゆった~りとした雰囲気を味わいたくて読んだけど、中身は以外にどろどろしててびっくり。
それぞれのカップルが抱えた問題や思いが、温泉旅館という舞台装置をうまく使って語られていく。
何のために高い金を出して旅館に行くのか?
それがこの作品のテーマだ。
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温泉っていう非日常を軸とした5組のカップルのお話
自分の理解力がないのか、「・・・・で?」と思ってしまった。
最後の話はなんだかほのぼのしていたけど。
自分の大学の現代文学の授業で取り上げられそうな本
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4話とも終わり方が中途半端で消化不良だったけど、今度から温泉宿に行くときに他の客をこっそり盗み見て背景を想像してみるのも楽しそうだなと思ったりして。最後の高校生カップルの「純情温泉」がほのぼのしていて青春だなぁと思った。初恋温泉-熱海「蓬萊」、白雪温泉-青森「青荷温泉」、ためらいの湯-京都「祇園 畑中」、風来温泉-「那須 二期倶楽部」、純情温泉-黒川「南城苑」
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寝る前に一読。
終わりの無い終わり方は好きだけれど気になるので苦手です。
でもそれも含めてよかった。
ためらいの湯、の裏切り者同士がお互いを裏切ることを怖くて、っていう表現はとても印象的。
それから、最後の純情温泉がかわいらしかったです。
表題作は、とある夫婦の今と昔の姿がとても対照的に描かれていて生き生きとしていて、目の前に蘇ってくるようでした。
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短編なので、非常にあっさりしており、ちょっと物足りない感じも。
それでも温泉に行きたくなること請け合いです。
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温泉を訪れる5組の男女の短編集
離婚直前の夫婦だったり
ダブル不倫のカップルだったり
はじめての恋人とのはじめての旅行だったり
湯けむりの向こうにみえる、
さまざまな恋愛のかたち。
辛辣だったり、きゅんきゅんだったり
痛かったりほっとしたりいろいろだけど
高校生がいく「純情温泉」、かわいかった!
おかしい程のまっすぐさに
せつなさを感じてしまうのはすこし寂しいけれど
吉田修一の文章はきれいで
会話のテンポがよくてすき
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最後の純情温泉が一番よかったです。
風来温泉は奥さんはどうなってしまったのかと思わせる一文があってちょっと怖い。