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正確な花の名称。森、コイ、尾、羽、匹。
どうでもよければどうでもいいほどいい。ただ母に報告したいがため。
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少年の頃の思い出は他人にとっては瑣末なことだろうが、はっきりと覚えているものだ。
今は石油採掘技術者として中近東に滞在する男は幼少の思い出が外国の地でも、ふっとリアルに思い出す。
人間は記憶の引き出しをいつまでも忘れずもっているもの。
文章が美しい。
しかし「肝心の子」の印象があまりにも大きい。
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この方の描く風景描写大好きです。
読んでるだけでいい気分になる。
そして視点や年齢が軽くぽんぽん飛ぶけど、リーダビリティとは別の意味でぐいぐい引っ張ってってくれる感じが癖になる。
磯崎さんの作品は「終の住処」以外全部読んでるけど今のところ「世紀の発見」が一番好きです。
文芸誌に載ったときから本になったら絶対買おうと思っていた。
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時間や視点やの歪みによって起こる現象(ひとつの世界といっていいと思うが)に誘われるような読書だった。
「母によって」仕組まれていると思っていた過去の現実と、「娘によって」気づかされる現実の在処と、このあたりの結びつきが小説の筋になっているようだけど(たぶん)、僕はそこから最後にかけてと前半(とくに冒頭部分)がすごく好きだった。
内に内に広範囲にひろがっていくような印象だった。ロマンと思った。
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「世紀の発見」(磯崎憲一郎)読了。いやー面白かった。「終の住処」を予感させる渋みと苦みが滲み出てきているね。磯崎さんの作品は夫婦、親子、家族のとらえ方がたまらなくユニークである。そして時間の流れ方もたまらなくユニークである。たまらなく癖になるのである。