投稿元:
レビューを見る
いわゆる「弁論」がテーマの短編4編。読み始める前は言葉で煙に巻いて悦にいるタイプのミステリかと思ったけど、ミステリと言うよりもむしろ成長物語になってます。テーマである「弁論/雄弁」を軸にして各登場人物が成長してゆく。そして最後には…。
投稿元:
レビューを見る
雄弁学園を舞台にした連作。あくまで主役は教師であるところが面白い。
『テレポーテーションが現実に可能であることを証明してください。』
言葉遊びのような感覚。結構すきです。ラストもいいなあ。
投稿元:
レビューを見る
「テレポーテーションが現実に可能であることを証明せよ」
「海を山に、山を生みに変えられることを証明せよ」
「ほんとうにサンタクロースがこの世にいること証明せよ」
これを一気に解決する!ってので気になる人はどぞん
投稿元:
レビューを見る
形容し難い。。。
なるほどーそう考えるかーと思うのだけど
なんというか、教室内の授業の風景だけで動きが無いというか…
好みの問題なのかなァ…
タイトル見て面白そうだったけど、早く次が読みたいとは思わなかった。
投稿元:
レビューを見る
なんだか不思議な作品でしたねー。雄弁学園という特殊な学校に於いての
教師たちが困惑しつつ、生徒たちに対峙するって構図は学園ものですが
あまり一般的な学園ものとしての要素は...薄いです。
この雄弁学園ってのがクセもので、生徒たちは正直...鬱陶しい(笑)。
もし自分の職場のこの学園卒業生がいたら...絶対にイヤだ(笑)。
哲学なのと論理的な思考なのかよく分からないんですが、言葉を
使っての捻くれた解釈、論理展開を繰り広げているだけのように感じます。
言葉を使ってのレトリック...つまり難しく展開してウヤムヤっていう印象を
残してしまう...こんな学校に入った普通の先生はタマらないでしょうねー。
短編連作集で、その言葉を使ったギリギリのウヤムヤさと、ストーリーを
完結させようとしての精度の妥協点スレっスレで読み物として
楽しくは読めました。
投稿元:
レビューを見る
雄弁学園の生徒と教師のやりとりなどを中心に 弁論、ディベートなどが
どれだけ必要なことかを語りながらも
結果、真逆の情緒的なものも同じくらい必要だと語ってるのが 爽やかだ。
学園の質に合わせて、語りも難解な言葉が多いが、内容は簡単。コミック的でもある。
( ・_ゝ・)<論理と情緒。思考と直感。左脳と右脳。
投稿元:
レビューを見る
「雄弁」を学ぶ学園の、教師達の話。
四つの短編からなる一冊。どれも、生徒達の「雄弁」に向き合う(向き合わざるを得ない)教師達が主役。初日から難題をふっかけられた能瀬先生が、良い味出してた。
こんな学園が実際あったら、まぁ、面白いとは思うけど、…どうだろうなぁ
投稿元:
レビューを見る
”論理”や”詭弁”をテーマとした連作ミステリ。「テレポーテーションが現実に可能であることを証明せよ」といった無理難題に対し繰り出される”詭弁”が愉しい。門井作品ではおなじみのペダントリーや、謎そのものよりもそこに隠された人間ドラマに力点を置く構造も素晴らしい。
投稿元:
レビューを見る
(収録作品)パラドックス実践─高等部(日本推理作家協会賞候補(2009/62回))/弁論大会始末─初等部/叔父さんが先生─中等部/職業には向かない女─雄弁大学
投稿元:
レビューを見る
読書完了日2009年08月30日。気持ち的には☆3.5ぐらい。正直…「はぁ??」と頭に?マークを飛ばしながら読みました。説明的なところが多いので、しかも今回は取り上げられたものが馴染みがさらに無く…とにかくとっつきにくいこのこの上ない。きつねにつままれたような…そんなお話でした。文章は嫌いじゃないから、また自作も手に取ってしまうんだろうな……。
投稿元:
レビューを見る
さて、感想。議論好きな人なら、理解し得る考え方なのだろう、例え其が詭弁てあろうと嘘を嘘で塗り固めた事実であっても、雄弁を以って相手を言い負かす。自分が納得しさえすれば、相手の感情等どうでも良い、とする、其を会話と信じて疑わない人を身近に持っている。此なら、ネタバレ云々は云われないだろうな。******************************図書館に貸出依頼をした本がなかなか回ってこないので、とりあえず諦めて他の本を探して、此を依頼した。そしたら物事の流れというものはねぇ、来ちゃった訳ですよ、どうしたらイイの?
投稿元:
レビューを見る
生徒達が出す難題、に惹かれて
借りて来ました。
おー、なるほどー、とは思ったけれど
あまりしっくりは来ず。
タイトル負けのような。
投稿元:
レビューを見る
ディベートを教育の主眼として取組む雄弁学園。その初等部から大学までの短編小説。理屈っぽい人にはとても面白いかも知れない。私は最初の高等部編が一番面白かった。テレポーテーションとサンタクロースと海が山であることと、宅配便の関係とは・・・きっとこれが面白かった為に、後の初等部から大学編までが加えられたのではないだろうか。日本推理作家協会賞短編部門候補作ノミネート作品でもある。
投稿元:
レビューを見る
初等部から大学まで弁論術を学び倒す雄弁学園の教師達が、屁理屈すれすれの理論を展開して課せられた命題を証明する。テレポーテーションの証明等が成される表題作は洒落っ気ににやり。あと中等部編の証明を組み上げていく対話が推理物好きなのでわくわくしたー。
投稿元:
レビューを見る
+++
弁論術学習に特化した超エリート校「雄弁学園」。6歳から演説、議論、陳述研究の訓練に励み、大人も太刀打ちできないほどの技術を持つ高校生たちが、新担任・能瀬雅司着任の日に三つの難題を投げかけた。議論混乱をきっかけに前担任を休職に追いやった生徒たちを前に、これまで要領のよさだけで生きてきた能瀬の回答は???第62回日本推理作家協会賞「短編部門」最終候補作「パラドックス実践」をはじめ、初等部、中等部、高等部、大学を舞台にした四つの学園小説。
+++
個人的には、絶対に入学したくない学校である。だが、万が一はまったら、抜け出ることは難しいかもしれないとも思わされる不思議な魅力があることも確かである。6歳から弁論の英才教育を受けてきた生徒たちと、彼らを育てた教師たち。導入部を読むと、さぞかし血も涙も通わない殺伐とした学園生活が繰り広げられそうで、自分がついていけるかどうか危惧もするのだが、物語の展開は、予想とはいささか違う方向に進むのである。どんな場でも、人間が集まる限りひとつの社会であり、そこには様々な葛藤があり、心の通い合いもあるのである。新しい風が吹き込んだ学園は無敵になるかもしれないと思わされる一冊である。