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「困った老人と上手につきあう方法」3
著者 和田秀樹
出版 宝島SUGOI文庫
p77より引用
“逆に考えれば、高齢者の精神的な安定を保てるような
バックグラウンドーーつまり、よい人間関係や環境があれば、
困った老人にはなりにくいということになる。”
精神科医である著者による、
周囲に迷惑をかける、
元気な老人たちとの関係について書かれた一冊。
困った老人になる原因から自分がそうならない方法まで、
精神科医ならではの視点から書かれています。
上記の引用は、
高齢者の喪失体験に対するフォローについての項の一文。
将来自分が困らないためには、
普段からの人間関係構築が大切なのかも知れません。
p49からの若いほどよいという考えに対する項からは、
今のアンチエイジングブームについて書かれており、
考えさせられる内容だと思います。
テレビを見ていてもネットを見ていても、
美白やらなんやらという文字を見かけない日はありません。
元気であろうとすることは悪くはありませんが、
何事もほどほどが良いのではないでしょうか。
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