「もっけ」、終わっちゃうのかー。寂しいっすね。
2009/07/24 23:47
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ最終巻は、檜原(ひばら)姉妹の姉、静流(しずる)と、彼女と同じで見える性質(タチ)の御崎柊子(みさき とうこ)、ふたりにスポットライトが当たり、話が進んでいきます。
柊子の過去に関わる彼女の祖母の登場。祖母に対する柊子の複雑な思い。柊子に邪険にされても、彼女のことを心配し、何とかしたいと願う静流。色々悩み、おたおたしながらも、友達に憑いたモノを必死に祓おうとする静流が印象的。「己(おのれ)の弱さに耐える強さもある」という静流の爺ちゃんの言葉とともに、健気でひた向きな静流の姿に、はっとさせられました。
「ショウジョウ」「キツネマド」「ノヅチ」「ノジュクビ」「ノヅチオトシ」「ヒノデ」の六編+巻末に「豆もっけ」を収録。
「キツネマド」のタイトルに、安房直子の童話で「きつねの窓」(『風と木の歌』偕成社文庫所収)っていうのがあったなあと思い出しました。話の筋には全く関係ないけれど、作品のなつかしい肌触りには一脈通じる雰囲気があるかも。って、無理やりこじつけてる?(笑)
巻末特別付録「豆もっけ」では、シリーズ第6巻収録の「メクラベ」に出てきた髑髏(どくろ)登場。檜原姉妹の頼もしき妹・瑞生(みずき)と戯れるってショート・ストーリー。何やらアブナイSMプレイの香りもそこはかとなくして・・・。しかし、瑞生が言うように、「何で制服・・・・・・」? もしかして、コスプレだったのか?!(汗)
作者にはまた、こういうなつかしい雰囲気のする漫画を描いてもらえると良いなあ。楽しみにしてます。
投稿元:
レビューを見る
完結しました。
ほんわかした絵が好きでした。成長した二人におめでとう。
ほとんど出番のないおじいちゃんだったけど
実は彼に一番活躍してほしかったなあ。
投稿元:
レビューを見る
完結してしまった・・・
素晴らしい作品でした。何度も読み直し。
ここで瓢箪がまた出てくるとは。キーパーソンだったのね。
そしてもうひとりのキーは、御崎さん。泣ける。でも18ページ左下の表情が最高だった。
人間って怖いなと思いつつ、成長するものだなと。だから生きていけるんだな、と。
この作品の主役は、やっぱりじっちゃんでした。うん。
240ページ上段のコマ。なんてことない絵なのですが、魅入られるというかショックを受けたというか、感動に近い感情。しばらく放心。
次回作を正座して待ちます。
投稿元:
レビューを見る
最終巻
最終巻らしくない終わりだけど
檜原姉妹の成長も見れたので
良かったと思うが疑問が一つ
日の出って妖怪はどれ?
おばあちゃんの霊って事でいいのかな?
投稿元:
レビューを見る
最終巻です。
もう、何も言いませんわ。読んでください。
今回は「豆もっけ」
6巻で出てきた骸骨再登場ですww
投稿元:
レビューを見る
非常に面白かった。妖怪が見えたり、妖怪に取り憑かれやすい姉妹の話。
一般的な妖怪のバトルものではなく、あくまで主眼は姉妹の生活とか葛藤とか成長。特に笑いもクライマックスもないけど、読み終わったときに不思議とポジティブな気持ちになれた。
投稿元:
レビューを見る
そんなに数多く漫画を読んでいるわけではありませんが、今まで見た他の言わばオバケものと、物の怪に対する接し方や考え方がまるで違う作品ですね。
化物語が少し考え方が近いのかな。
憑きやすい妹と見えてしまうお姉さんと祓えるおじいちゃん。
でもおじいちゃんはなかなか助けてくれないんですよね。
それはこの作品の中で物の怪が決して異端ではなく、人間に一方的に危害を加える存在ばかりではないから。
一巻の二話でおじいちゃんが言うように、「拝んで離れて戴く」ものなんですね。「居て当たり前」なんです。
そして、人に頼るばかりではなく、自分で考え自分で突破口を見つけ自分で動く力をつける必要がこの姉妹にはあるわけです。
人間って、何様なんだ?って考えさせられてしまう作品でした。
あと物の怪のビジュアルが私はすごい惹かれます。
見た目だけでは、「一体何をする物の怪なの?」って思うような、人の感覚からかけ離れた姿かたち。
あんな不思議な存在が、見えないのだけれどそこにいると思うと、なんだかいとおしくなって、私たちが「生かして戴いている」自然などの様々なものと真摯に向き合わなくてはと思いますね。
面白い作品だと思います。
投稿元:
レビューを見る
一気に読みました。
妖怪が出てくるお話ですが、バトルものなどではなく、ただそこに存在している存在として描かれています。特殊な体質を持った姉妹が主人公で彼女達なりの日常、成長物語です。
なので派手な盛り上がりなどはなく、淡々と進みますが奥が深くて面白かったです。民俗学系のお話が好きな人ならきっと楽しめると思います。
連載漫画なのに、スッキリと綺麗にラストを迎える所も良かった。
おじいさんと両親がとても素敵です。
投稿元:
レビューを見る
静琉と瑞生のこれからの成長を感じる終わりだった。この作品がおもしろいのは、日本古来の文化や伝統を、わかりやすく現代に取り入れて表現していること。物の怪や霊の類は、確かに怖いイメージもあるが、見方を変えればわくわくしたり、不思議と惹かれるものにもなる。是非また、これからの2人の成長と、摩訶不思議な世界を読んでみたい。続きを描いてくれることを願いつつ★5つ。
投稿元:
レビューを見る
名作でした!!!!
寂しくて切なくて心温まる妖譚、これで完結かー。ほんとにいろいろヒントをもらいました。ありがとうございます。