紙の本
「戦う組織」を作るのは「戦うリーダー」
2011/02/26 19:47
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投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
先日、都知事選立候補を表明したワタミ会長の渡邉氏が会長就任を機に2009年に書いた組織論の本。前半は組織のあり方、トップやトップ層に求められる覚悟を、後半は部下指導の方法論について語る。前半が経営者レベル、後半が現場レベルの「戦う組織の作り方」についての解説になっている。「悩めるリーダーの処方箋」となるよう願って書かれた。
著者は社長を辞めて会長になったが、「社長以外にもやるべき仕事がある」と考えている。引き続き代表権は持ち、CEOを務めるとのこと。
著者が考える「戦う組織」とは、「社員一人ひとりが自律的に考え、厳しい状況の中でも道を切り拓いていける」組織だ。その「戦う組織」を作れるかどうかは「リーダーで99%が決まる」というように、結局、リーダー論が展開される。サブタイトルには「リーダーの覚悟」という言葉があるが、「戦う組織」には「厳しくも公正なリーダー」が求められる。第4章では「リーダーに求められる資質や能力の多くは、仮説と検証の繰り返しによって磨かれていく」と述べているように、一朝一夕には覚悟あるリーダーになれるものではない。しかし、ワタミを優良企業に育て上げただけあって、著者には厳しさだけではなく、公正さや優しさ、人を大事にする姿勢が感じられた。
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居酒屋の雄
渡邊美樹さんの新刊
戦う組織は作られるものではなく、
作るものという強いメッセージ
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理想と現実を乖離させない渡辺美樹さん流石です。
とってもおもしろくも肝に銘じて読めました。感謝感謝。
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ワタミ創業者の渡辺美樹氏による組織論。
渡辺氏はメディアにもちょくちょく顔を出し、熱いコメントをすることから、本書を読むまでもなくその人柄は理解できていた。 また高杉亮氏の経済小説「青年実業家」のモデルであり、その生い立ちについてはかなり知られていると思う。
そんな、渡辺氏が100年続く企業を目指した組織作りをゴールとして、これまた熱く組織論、リーダー論を語っている本が本書である。
昨今、ほめて育てるという方式がコーチングの主流とみられているが、その方法にひところ物申すところが他と変わっている。 厳しく出来る能力が重要都市筒も、闇雲にしかりつけるというわけではなく、個人個人の性格を考え、個人の成長を慮って叱る部分が違うところ。
また、、「100年続く企業」というビジョンのもと、自ら社長職を退いて後進にその任を譲っているところは、さすがである。 自分が心地よいと思う場所は後進に譲るべきだ、と。 往々にして経営者は自分が心地よいところに安住し、下の人間の成長の妨げになったり、また考えない組織を作り上げたりという弊害を引き起こすが、渡辺氏に限ってはその様な守りの気持ちは全く無く、一つの理念の下に自分がなすべきことを一つづつ丁寧にこなしている。
渡辺氏は会長に退いたものの、その次の夢をきちんと持っており、それを着実に実行している。 この様なマインドを持つ人々が多くなれば日本も代わるのではないかと思う。(人事な言い方で恐縮だが・・・)
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ワタミの社長を絶好調の時退いたその極意と覚悟がわかる本です。
志が大事なのだとわかる本です。
そして生きることが何なのかヒントを与えてくれる本です。
しかし、実際のワタミ、この本に書いてあるとおりではないのを聞きます。
業者への対応、結局お金が中心にあるところなどなど。
この一冊だけで判断せず、一つの選択肢程度にとらえるといいのかもしれません。
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本当にここまで考えて経営しているのかと感心する本でした。
・第1章:100年続く強い組織を作るために
・第2章:成長を続ける戦う組織の作り方
・第3章:組織を引っ張る戦うリーダーの条件
・第4章:戦う部下を育てるリーダー力の磨き方
とてもためになる本でした。
尊敬できる経営者です。
この会社の今後に注目したい。
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皆さんご存じ「和民」の会長である、渡辺美樹さんが著者の1冊。この春に、社長職から会長職に退いたこともあり、どのような考えで、こんな短期間に、飲食業から、介護業、教育、そして農業分野へと拡大していったのか知りたく読んでみた。
本の帯に書かれてあるが、「ほめて伸ばす」全盛の時代にあえて問う、なのである。
実際、彼はかなり部下をしかり飛ばすようである。ただし、よく知っている部下に限ってであるようで、そうでなければ叱り飛ばすことはできないと書かれてある。お互いの信頼関係があるからこそ、お互いにつらいことでも、その先があるからできるだと。そして、会議の席で叱るとしても、その後には引きずらないという決まりを持っているそうだ。しかし、しかり方の言葉の中で、「このビルから飛び降りて、死んで出直してこい」というのは、いかがなものかと思いつつ読んだが。
それから、自分自身の中でのPDCAを徹底的に回す。日々日記に、今日の反省、そしてどうするかを書くことで、1日1日でPDCAを回していくのだという。どうしても、その日に結論が出ないことは、1週間という期限をつけて結論を出すのだという。なるほど、それによって、前に進むことができるのだ。
出版社がPHPビジネス新書ということで、著者、テーマの選定も信頼を置けると思い購入したが、それなりに渡辺さんの気の配り方もよく分かった。しかし、それについて行けない人も多いであろうとも思った。組織は人を食って大きくなる。なるほど、その考え方だからこそ、ここまで組織が大きくなり、さらに大きくなるようになっているのであろう。そして、戦う組織ができているのであろう。しかし、何と戦っているのであったんだろうか?
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言わずと知れたワタミ社長。
初めて読みましたけど。
計画的で、先手を行く。
加えて強い責任感、使命感。
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昨日、ブクログに登録した酒井さんの本(課長の教科書)と、少し被る内容の本書(組織作り・リーダーシップについて)ではあるが、アプローチはかなり違う。
本書は、豪速ストレートど真ん中、な一冊。自分の性格的には、どんぴしゃで、共感しながら一気に読み進めた。すごく付箋がたくさんついた。
(とはいえ、自分の思考回路と異なる本を読むのは価値あることなので、酒井さんの本を読めたのは非常に良いことだと思っている。)
特に、自分が時々どうしようかと困っている、「叱り方」については、とても腹おちした。
この本に関しては、とにかく、読書メモメモ。
【読書メモ:本文から引用させていただきます】
・ 失敗するM&Aのパターンは、大体決まっている。社長が誰か適当な社員に、「お前、行ってこい」と経営を任せ、自分はいっさい現場を知らない。こうした多角化は、たいてい失敗する。
・ 異なる価値観の人たちとの軋轢を恐れないことだ。トップ自らが現場に入り、自分の理念をはっきりとスタッフに示す。そして現場で実践することである。当然、「一緒にやりたい」という人もいれば、「一緒にできない」という人も出てくる。だが、それでいいのだ。
・ 硬直化した組織において、メンバーの意識を変えようと思うなら、私は彼らに覚悟を迫るしかないと思っている。土壇場まで追い込まれないと、人は変われないものだからだ。
・ 私は戦う組織のリーダー育成の最大のポイントは、「追い込むこと」だと思っている。それはリーダーになれば、その後何度も追い込まれる場面を経験することになるからだ。
・ ただし、追い込むと一言で言っても難しい。キャパシティを見極めるには、トップの人間が日ごろからリーダー層の部下の様子をよく観察していることが条件となる。私自身は部下を見る目を、仮説と検証の繰り返しによって鍛えてきた。今の私は、自分の部屋に役員が入ってくる姿を見ただけで、ほぼ直観的に彼の精神状態や追い込まれ度を判断することができるようになった。
・ 伸びる部下は、素直さと同時に余裕を持っているといえる。人は余裕がないと、すぐに言い訳をするものだからだ。
・ 役員や経営者を目指すべき人が身につけるべき力は、「今、世の中で何が起きているのか、アンテナを立てて鋭くキャッチすること」や、「状況を的確に把握し、自分や組織が進むべき道を判断できる」といった能力。状況把握力や判断力。
・ 「なんとか早くこの部門を立ち上げたい」といった思いが強い時、心の奥底では「この仕事は彼には重荷である」ことが分かっていても、欲や焦りのほうが先行して、判断を狂わせることが起きる。その結果、適切でない人事を行ってしまう。リーダーとして透徹した目を獲得するには、いかに欲や焦りから離れられるかが条件になる。
・ どんな場面でも、誰に対しても、絶対的な効果を発揮するほめ言葉や叱り言葉など存在しない。ほめる、叱るといったことで一番大切なのは、部下と真剣に向き合い、相手の心に届くほめ言葉、叱り言葉を自分で見つけ出して発することだ。
・ ほめたり叱ったりというのは、「機」を捉えるということ。部下を褒めたり叱ったりするときには、まず叱られることに耐えたり、ほめられることで慢心しない気力や根気が、相手にあるか見極めなくてはならない。
次に、部下の心の細やかな働きにも意識を向ける。
・ リーダーという仕事は、ものすごい重圧がかかる場面でも、平時と変わらずブレのない判断を行い、しかもそれをやりきらなければならない。
・ ワタミの店長に求められる能力は、年商二億円から三億円の売上げを確保することとコスト管理。そして社員とアルバイトを含め30人から50人程度働いているスタッフの育成とマネジメントだ。つまり店長は、中小零細企業レベルの事業を預かるわけだ。
・ 関連会社の役員レベルになると、求められるビジネススキルは根本的に異なってくる。自分に与えられた業務を確実に遂行できる能力とともに、新たなビジネスモデルを構築できる能力が必要となるからだ。部長までの仕事は務まっても、役員レベルの仕事が全うできない人が非常に多い。部長と役員の間には、渡るのが非常に困難な大きな川が横たわっている。
・ 自らビジネスモデルを描ける人材になるために、若いうちから鍛えておくべき能力は「想像力」と「仮説力」
・ 腹を括れること、もリーダーの重要な脂質のひとつ。リーダーの資質がないと、一度結論を出しても、すぐ迷いが生じる。そして一週間後には、前に決定したことを覆しにかかろうとする。これではまず、リーダー自身の精神状態が不安定になる。さらに部下を戸惑わせることになる。
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ワタミの渡邉美樹さんの本。
美樹さんの本はけっこう読んでいますが、どの本でも彼の主張は真っ直ぐで本当にカッコイイとしかいいようがないです。
文中にリーダーは明るくなければならないというくだりがあり、
今の自分の上司は結構人望がある人なのですが、
とても明るいところに皆がひきつけられているような気がします。
こういうところは愚直に見習っていかないといけません(汗)
【内容】
(志を部下に伝えているか)
たとえばワタミでは、株式投資や不動産投資をいっさい行っていない。
株式投資によって資産運用をすれば、うまくいけば数千万円、数億単位のお金を一瞬にして手に入れることも可能だろう。
しかし、そんなことをやっていては、ワタミのお店でビール一本やおつまみ一皿をお客様に提供することで数十円の利益を得ている従業員を
「自分たちがやっていることは、いったいなんなんだろう」
と迷わせることになってしまうからだ。
(小さな夢が実現すれば、次の夢が見えてくる)
秀吉は天下統一を果たしたあと、自身の生涯を振り返って、
「自分は信長様に小者として仕えていたときには日本一の草履取りになることを目指し、侍大将のときには日本一の侍大将になることを目指し、気がついたら太閤になっていた」
と語ったという。
つまり秀吉は、自分が置かれている環境の中で現実的な夢を設定して、その夢を確実に実現していくタイプだったわけだ。
~
「毎日一人でいいから、『おいしい』と言っていただける料理をお客様に出せるようになろう」
「無理なローンを組まなくても、新車を買えるぐらいの給料をもらえるようになろう」
というように、本当に現実的な小さな夢でも構わない。
大切なのは夢を持つこと。
大きな夢は思い浮かばない人でも、小さな夢であれば何か思いつくはずだ。
そして小さな夢を実現すると、秀吉のように、次の小さな夢が沸き起こってくるものだ。
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Kodama's review
『ワタミが100年続く「戦い続ける組織」であろうとするならば、それは「人」なくしてあり得ないことだ。「人」がワタミを支えているのである。』
私にとって尊敬する素晴らしい経営者であり、ついつい本屋に行くと書籍を手に取ってしまいます。
(09.10.18)
お勧め度
★★★★☆
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“戦う組織”とは、一つの理念に向かって進んでいく“理念集団”。
組織を構築していく上で、社員にいかに理念を浸透させていくか。
あらゆる人事活動の中に、この“理念”を中心とした軸を据える。
私も今の組織のTOPとして、事あるごとに理念を口にしていく!
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店舗も利用するし、愛読雑誌の日経アソシエの
連載コーナーでも馴染みのあるワタミの渡邉さん。
最近、組織について考えることが多く、思わず手にした一冊。
僕が普段思っていても、行動に移せないことを
確実に実行している様子や、そもそも僕にない考えなどが
盛り込まれていて、とても面白かった。
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リーダーシップについてワタミ社長がその考えを述べている。
部下の育成について
・指導というよりは、環境ときっかけが大切
→結局は自分で考えて実行するもの
・120%のキャパシティーのものを与える。
→少し背伸びさせる
・リーダーが部下に対して持つべきものは、夢と愛情
自分自身の成長について
・常に1つ上の役職から仕事を見つめる。
リーダーは、「必死で考え」、「期限を設け」、「決めたらブレない」ことが重要。
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部長オススメ本。
特にリーダーの育て方に着目。
ドライに人を評価するが、それは組織の適材適所の判断のためであって、チャンスは本人が投げ出すまで与え続けるという言葉を、企業のトップが声を大にしているのは素晴らしいなと。
人は合理的に減らしたり増やしたり出来る経営資源ではなく、会社そのものだと。
その日の反省を綴った日記、始めてみようかと。