食は健康の拠り所！伝えたい味・残したいレシピ みんなのレビュー

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投稿者：mikimaru　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

この「温故知新的生活」のシリーズを手にとるのは二冊目。前回の地方ごはんと同様に、ここでも複数の料理研究家らのレシピを、それぞれ独立した章で掲載している。

気をつけるべき点としては、書名にある「伝えたい味、残したいレシピ」は、全体の構成として「これぞ日本の味」という定番レシピ……"ではない"こと。各章で各人が、自分の育った環境や次の世代に残していきたい想い出の味を掲載しているので、定番の家庭料理を想像してしまうと肩すかしとなるかもしれない。

内容の一部紹介（敬称略）
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○　有元葉子、有元くるみ
鶏のバリバリ、ねぎワンタン、フレンチトースト、いんげんおかか

○　中村成子
いわしの梅干し煮、なすのちゃせん煮、ハヤシステュー、トマトフリー

○　赤峰勝人
にんにく玄米チャーハン、里芋のしょうゆ煮つけ、ごぼうとにんじんのみそきんぴら、けんちん汁

○　カノウユミコ
ひじきと菊の菜の梅酢ピクルス、蒸し煮大根の厚切りステーキ、ゴーヤの揚げ焼き、焼き玉ねぎのカルパッチョ

○　秦めぐみ
タンシチュー、ハンバーグ、コロッケ、野菜スープ

○　丸元喜恵
あじのストック、ルッコラとクレソンのサラダ、あじのお茶漬け、赤パプリカとアンチョビのマリネ

○　藤野嘉子
はちみつチャーシュー、ごま豆腐、ちりめん山椒、パセリバター

○　平松洋子
大根のみそ汁、塩豚のロースト、にんじんと松の実のサラダ、具だくさんけんちん汁
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写真はどれもよく撮れていて美味しそうなので、つい眺めてしまいがち。だがレシピまできちんと目を通せば、細かな点での工夫と配慮がうかがわれる。

たとえば(P.15)有元さんのひじきの煮物は、煮るのはひじきだけで残りの具材は焼くか、さっと熱を通すだけで、最後にすべてを和える。中村さんのいわしの梅干し煮(P.30)は、それだけでも美味しそうなのだが、残ったらそれをローリエとオリーブオイルに漬けておくとのこと。これはぜひやってみたい。

このシリーズ、料理が好きで健康志向の方には、オススメかと思う。ただ、書名から受ける印象と実際が少しずれてしまうかもしれず、読者の方は気をつけていただきたい。