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長期投資家がニヤリとする7つのメガトレンド みんなのレビュー
- 澤上 篤人 (著)
- 税込価格:858円(7pt)
- 出版社:角川SSコミュニケーションズ
- 発売日:2009/07/10
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紙の本
金融危機後の7つのメガトレンドを長期投資に活かす
2010/11/08 23:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書では著者の長期投資家としての視点から、これから20年後、30年後の世界経済のメガトレンドを読み解いている。タイトルにもあるように本書では7つのメガトレンドを挙げている。つまり著者はこの2008年の金融バブル崩壊後の世界経済に、新たな大きな流れを既に7つも見出しているのだ。一つのトレンドに一つの章を割いて解説している。本書をヒントに景気サイクルを先取りして行動してみてはいかがだろう。
著者は39年間、運用の世界にいて次の3つのテーマを研究してきたという。それはエネルギー、食糧、環境。第3章でも述べているように現在、新興国の成長でこれらに対して全てに投資不足と捉えており、今後はそれらへの「供給力拡大投資」、つまり「実物投資」が主戦場になると考えている。
第5章では年金受給者や受給予備軍にとって心配な年金運用の話が出てくる。著者は年金資金の運用環境は、これからどんどん厳しくなっていくだろうと見ている。そこでは本格的な長期投資が不可欠であり、これまで短期の運用でどっぷり浸かって来た運用会社などは運用成績を出すのが難しくなり、淘汰が進むだろうと言う。また、運用を託す側の「年金サイドの(運用)コスト意識はどんどん高くなる」としている。
その上で、著者はいっそのこと「公的年金の運用そのものを止めてしま」い、「世代間扶養の仕組みも止める」と提言する。基礎年金の部分は税金で徴収し、それ以上の蓄えを必要とする人は「自分年金」を作り、税金面で優遇措置が受けられるようにする、と言うのだ。しかし、年金ビジネスに関わっている運用会社や金融機関の規模は大きく、激しい抵抗が予想されるとも述べている。確かに運用成績が悪いなら最初から運用など止めてしまえば無駄なコストもかからない。既得権益を手放したくない者もいると思うが、そこは政治の決断と、国民の後押しが必要となるだろう。検討に値する提案だと思う。その代わり、自分年金を運用していくには、自分で運用スキルを磨くか、運用実績のあるファンドなどに託していくことになるだろう。
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