紙の本
「仮に・・・・だったたら」が人生を変えることもある。
2009/08/31 00:54
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:セカンド・プラン エトセトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「仮に本書が、自分にとって役立つものだとして、良いと思う点は何か」
・質問がエネルーギーだと感じたこと。
「質問されると、1思考し、2答えてしまう」と著者のいうとおり、質問が思考エネルギーを経て行動へと転換される。
その前提として、発せられた言語を認識することができ、さらに、それが質問だと理解できる基礎知識がないと、このエネルギーは受け取ることは出来ない。
・質問はエネルギー保存の法則を超越する。
質問する為のエネルギー量にくらべて、受け取った方が起こす行動エネルギー量はとてつもなく大きくなるケースがある。時に人生を変えてしまうほどだ。
逆に、質問が理解されず無視された場合、質問者が消費した質問のための準備がムダになってしまう。
エネルギーの等価値交換が成り立つケースは少ない。
・良い方向性を持った質問。
「どうしたらできるか」と「なぜできないか」では、答えがまるで違ってくることを本書でも確認できた。加えて、どういう質問をするのかは、ちょっとの違いであり、コントロール可能であるのに対し、出てくる結果はコントロールが難しい。
始めに、どちらを向くかという小さなエネルギーで済むうちに方向性を定めることの重要性に気づかされた。
・人は自分で思いつくと、自ら行動を始める。
だから、命じるのではなく、「どうしたらいいと思うかを質問する」
なるほど本書にあるとおり、議論で勝っても人は動かない。
「まず感情があって、理性は後からついて来る」ことを著者も明言しているとおり、自分のための質問なのか、人のための質問なのか、質問の目的は何なのか、(感情のはけ口か、解決策の模索か)を自分自身に質問することから始めようと考えさせられた。
・人に対してはHow、物事に対してはWhy、そして自分に対してはWhat。
常に目的を見失わないための質問。これが、人(他人も自分も)を動かすことがよくわかった。
キーワードは「チェンジ・アングル」と「ティッピング・ポイント」
勢い良く行動が起こせるためのポイントを探しあてるために、いろいろな角度からの質問を続けること。
本書に紹介されていた「大切なことは質問をやめないことだ」とい言葉の意味が理解できた。
「仮に理解できたとして・・・」
なるほど、質問はさらに続く、無限のエネルギーかも知れない。
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「質問をすることにより優位に立ち、被質問者を回答者として発言を制限する。」
そのための方法論、応用例、について詳しく書かれている。
上記の質問の目的だけ読むと姑息な感じがするかもしれないが、決してそんなことはない。
むしろ、被質問者が考えるチャンスを作る役割が強い。
例えば、上司が部下の能力を伸ばすためにも、質問は有効であるとのことだ。
井戸端会議よりは明確な目的を持つコミュニケーション(部下への対応、営業トークなど)で参考になる点が多い気がする。
何にせよ、読んで損はないだろう。
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2009年08月 2/63
7つのフィードバッククエスチョン
?よくできた点は何か。
?それはなぜうまくいったのか。
?今後も続けた方がよいことは何か。
?うまくいかなかった点は何か。
?それはなぜうまくいかなかったのか。
?今後やめた方がよいことは何か。
?今後改善すべき点はどこか。
自分を改善してゆくためには、自分の至らない点、劣っている点、弱い点を自覚しなければなりません。
問題が発生した時に、自分に対して行う8つの問題解決クエスチョン
?視点を変えた場合、この問題のよい面は何か?
?この問題を解決したら、どのような力が身に付くか?
?解決するには、どのような方法があるか?
?解決するために自分がしなければならないことは何か?
?そのために今始めなければならないことは何か?
?解決の過程で、自分が代償として差し出さなければならないことは何か?
?その代償を差し出したとしても、この問題は解決した方がよいか?
?この問題を解決するプロセスを楽しめるようにするには、どのように考えたらよいか?
クエスチョン&サイレント
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質問できるということは権力の関係で上位にいるということ。
逆に、あえて「質問する」ことで、無意識のうちに権力関係を変えてしまうという戦術。
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■目次
はじめに
なぜ、いま質問力が求められるのか?/なぜ、私は質問力に目覚めたのか/人生を成功に導く、質問の6つの力
第1章 知りたい情報を楽々獲得する6つのテクニック
オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン/全てを聞き出す6つのベーシック・クエスチョンとは?/答えやすい質問をする/質問を始める前にチェックすべき4つのポイント/シャーロック・ホームズの推理質問法とは?/ダメな質問の7つのパターン
第2章 聞くだけで人に好かれる質問力
好きな人の質問には何でも答えてしまう?/人に好かれるための6つの法則/人に好かれる最強の方法は犬を真似ること/会話が盛り上がるポイントを見逃すな/「質問ブーメラン」で相手の関心を見抜く/質問する態度は言葉以上に影響を与える/クエスチョン&サイレント
第3章 その気にさせる質問力
人をその気にさせる2大原則/まずは感情を動かし、その後理性に訴えかける/人を動かす質問のシナリオを作る/説得したければ、質問を!/意見を押しつけず、相手が動きたくなるような質問をする/質問する側にまわって会話の主導権を取る/「仮にクエスチョン」で本音を引き出す/脅し文句も質問で/反論にはポジティブに応酬する/決断を迫る質問とは/誤導質問~知らない間に肯定させる禁断の技術/私もアダムに逆らえなかった希少価値の法則/必ず成果を得たい時の、質問三段構え/「小さなイエス」で相手を縛る、質問金縛りの術/「皆やっているよ」の強力なパワー
第4章 人を育てる質問力
部下を育てられない上司とは?/いい上司は、食べ物を与えず、食べ物を得る方法を与える/質問するだけで、子供が急に勉強するようになる/相手の行動を抵抗なく変えてしまう魔法の質問/上司の2つの責任とjは?/ポジティブな質問に言い換える/核心をつく質問で、自分を取り戻させる~母親の心に劇的に浸透した、看護師の質問
第5章 議論を制する質問力
人をその気にさせるのに議論をする必要があるか/ソクラテスと弁護士はなぜ議論に負けないのか/質問で、相手の価値観をこっそり変える/「そもそも流議論術」/妻に携帯を見せろと言われたらどうするか~議論における立証責任
第6章 自分を変える質問力
金持ち投資家と破産寸前の男~会社の同期2人は何が違ったのか/人生で成功するための3つのルール/7つのフィードバッククエスチョン/問題解決のための8つのクエスチョン/短所を長所に変える逆転クエスチョン/視点を変える質問でよりよい解決策を/今すぐ自分を変えるための質問ワーク
■レビュー
・
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<図書館で借りる>
行動を起こすためには、質問が有効。
個人的には、「相談」も有効じゃないかな、と思う。
【 参考になったところ 】
pp.25-26
「なぜ」を使わないようにしなければなりません。
→ 答えるほうは苦痛だから
問題の核心に迫っていくために・・
「なぜそんなに怒ってるの?」
→ (What)何が気に入らないの?
→ (Who)誰のことを怒ってるの?
→ (When)いつのことを怒ってるの?
→ (Where)どこで起きたことに怒ってるの?
→ (How)どうすれば怒りが収まるの?
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コーチングの「質問」の要素について、深く取り上げられた本だった。
質問するということは、相手に強制的に物事を考えさせ、潜在的な欲求を引き出すことである。この本は是非、大学教員の方に読んでもらいたい。
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後半の「自分への質問」はピータードラッガーを参考にしたようです。
改めて、自分自身に厳しく、自身を磨いていくようにしましょう。
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弁護士である筆者が弁護士業務を通じて体得した質問力の秘訣を紹介する。
質問には向けられた相手の思考を強制する力があり、適切に質問することにより、相手の態度や意識をコントロールすることが出来る。その代表例が質問者が確定させたい事項を前提として質問を展開して行く誤道尋問である。
テレビを購入させたい場合の誤導尋問は次のようになる。
店「テレビをお探しですか?」
客「まぁ、そうですね」
店「ご自宅でお使いですか?」
客「はい」
店「では、このサイズあたりが良さそうですね。黒とシルバーはどちらがお好みですか?」
客「黒かな」
店「それでは、こちらですね。ボーナス一括と分割もできますが、どちらがよろしいでしょうか?」
多少、やり取りを省いているが、上記のように、「購入」というワードを功名に隠し、購入を前提にボーナスと分割を選ばせる質問を展開をすることで、相手の思考が購入に傾いてしまうと言うもの。
また、質問の持つ力を自分に向け、ポジティブ・クエスチョン(「どうすればできるか」のように出来るを前提にした質問)を展開することで、自分の思考をポジティブな方向に強制する事が出来る。
反対に、ポジティブ・クエスチョンを相手に向けることで、コーチングの技術として応用することも出来る。
前半は多少、退屈する部分も多いが、後半部分からノってくる本であり、4章あたりから読むのも手かもしれない。
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人は質問をされると考えてしまう。
言い換えると、質問をすると考えさせることができる。
そして、質問により考えたことでも、自分で考えた行動は
(人に言われるより)抵抗なく実行できる。
私も、やろうと思っていても人に言われるとやる気がなくなることがよくあります。
質問力を身に付ければ、以下の中身にある力を身につけられるでしょう。
第1章 知りたい情報を楽々獲得する6つのテクニック
第2章 聞くだけで人に好かれる質問力
第3章 その気にさせる質問力
第4章 人を育てる
第5章 議論を制する質問力
第6章 自分を変える質問力
平易な文章で書かれており、読んでいてほとんどのことが納得。
わかっているようで、わかっていなかったような、
それを頭の中に入るように説明してくれてます。
と言うか、弁護士(著者)は、こんなことを意識して働いてるんでしょうか?
凄い! けど 怖い!怖い!弁護士怖い!
絶対に敵にしちゃいけませんねぇ
そんな本ですが 読みたいですか?
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質問には6つの機能がある
情報を得る・・・質問の意図、対象、聞き方、時期など意図を持つ
人に好かれる・・・相手に対して興味を示す
人をその気にさせる・・・質問することで思考のパターンを意図的に制限
育てる・・・人は理論では動かないし、自発が一番
議論に勝つ・・・ソクラテスの例。質問する側の方が有利。
自分をコントロールする
自分は質問力が低い。特に3で、質問して相手を導いて動機付けするのも下手くそ。また、普段の人間関係においてはロジカルさは頭にしまっておいて人間関係を作ってもいいのではないかと感じた。相手をその気にさせ。好きにさせたほうがいい。
議論にどうしても勝ちたかったら、質問で自滅させるのが一番の方法。前提を確認することで、逃げ道をふさいでいくイメージ。
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弁護士の筆者が「質問」について、詳細にかつ実践的な内容を盛り込んで書いた本。
なにを、いつ、だれ対して、どのように、質問すればうまくいくのかが書かれている。
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目的を持った質問をする、そのためのポイント
○質問の目的
1.思いのままに情報を得る
2.人に好かれる
3.人をその気にさせる
4.人を育てる
5.議論に強くなる
6.自分をコントロールする
<1.思いのままに情報を得る>
○「なぜ」を5W1Hに言い換える。
○論理的に答えを突き詰める場合は、「なぜ」を3回繰り返す。
<2.人に好かれる>
○人に好かれるための6つの法則
1.外見の魅力
2.類似性
3.賞賛(間接的に褒める)
4.単純接触効果
5.協同
6.連合(ポジティブなイメージとの連想)
○質問ブーメラン(こちらに質問することは関心を持っていること)
○質問の態度
・あいづち、うなづき
・繰り返し
・確認、言い換え
・姿勢
<3.人をその気にさせる>
○潜在的な欲求を高めた状態でクローズドクエスチョンで回答を迫る。
○説得したければ、質問を
・自分で思いついたことには喜んで従う
<4.人を育てる>
1.相手の意見を肯定する
2.相手の立場に立ち、どうすれば相手が望む結果が得られるかを考える
3.相手に答えを出させる
1.相手の過去の行動を正当化する
2.過去の行動の理由とは関係ない理由によって行動の変更を迫る質問をする
3.相手が行動を変更したら、それを賞賛し、今後も継続するよう期待をかける
○全ての質問に「できる」という言葉を入れる。
<5.議論に強くなる>
○議論を有利に展開しようと思ったら、答える側ではなく、質問する側にまわる。
<6.自分をコントロールする>
○目標達成のための4つの質問
1.何を実現したいのかWhat
2.いつまでに達成したいのかWhen
3.目標達成のために犠牲にすることは何かWhat
目標と犠牲とどちらを選ぶのかWhich
4.どうやって達成するのかHow
○フィードバックの質問
1.よくできた点は何か
2.それはなぜうまくいったのか
3.今後も続けた方がよいことは何か
4.うまくいかなかった点は何か
5.それはなぜうまくいかなかったのか
6.今後やめた方が良いことは何か
7.今後改善すべき点はどこか
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基本的な5H1W型の質問の上手な使い方や,人を育てるPositive Questionなどの方法を紹介している.また,自分に対してどういう質問をしていけばいいのかなども解説されている.
要は前向きに,ということ.なんとなく元気が出た1冊.
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質問には、相手を強制的に特定の方向へ考えさせてしまう力がある。
この本の内容を一言で伝えるならば、
「人間は、他人から言われたことには従いたくないが、自分で思いついたことには喜んで従います。だから、人を動かすには命令してはいけません。自分で思いつかせればよいのです」
という、カーネギーの言葉がぴったり。
そのための具体的な方法と、なぜそれがいいのか、ということが6章にかけて述べられていく。
根っこに一貫しているのは、この部分なので、さらっと読める。