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石川 宏千花
講談社 (2008/4~2009/6)
(1)闇に噛まれた兄弟
(2) ウォーベック家の人々
(3) 光と闇の行方
ライトノベル感覚で読めるけれど プロットがとてもしっかりしてるし 登場人物にしっかり寄り添った描き方もいいわぁ
主人公たちの成長にほっとしてページを閉じた
上橋 菜穂子さんの後だからちょっと物語に引き込まれる浮遊感は欠けるけれどとっても面白かった!
この著者のはまた読みたいな
≪ 生き血より 愛を求めて 吸血鬼 ≫
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切ない運命に縛られているけれど、ユリエルとグレンには幸せになってほしいです。そう思えるのも、感動的なラストのおかげです。
石川宏千花さんのほかの作品も読んでみたいと思う。
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2011年5月10日読了
最後のユリエルの心情に泣かされた(/_;)
グレンとの永遠が望めないという、彼のその気持ちは命尽きるまで根底に残っていくんだろうなぁ…。≪無限の血≫があるから今のグレンを繋ぎとめておくことができるけど、逆にその地のせいでヴァンパイアになることができない。この矛盾こそが究極の独占欲の象徴なんじゃないかと思うと、切ない!!!
ユリエルとグレンの関係性から鑑みて、おそらくユリエルの望むハッピーエンドはないだろうと思ったけど、改めて突き付けられると悲しいね。そして、それを受け入れてしまっているユリエルが切なげ。そして、そんな事を考えてグレンに抱きつく彼を「大きな子供」というグレンの包容力がパネェ!!そうだよねー終章の時点では28歳だもんね…(;一_一)
3巻の内容としては、多少ハイスピードなのは否めないけど、変に掘り下げずにあっさりさせたことは良かったんじゃないかな。結局、2人の問は永遠に堂々巡りになってしまうわけだし…。
全編に渡ってグレンの可愛さが強調されていることが気になった(笑)特に声ね。あまい声とか表現されるので、毎回毎回気になっちゃって妄想が止まらないのよ…www ユリエルとグレンの関係は兄弟の絆以上だもんねーニヤニヤしちゃうよねー(待て)
ユリエルのかっこよさとヘタレ具合とか、グレンの見た目は12歳だけど精神的包容力とか、でも最終的にユリエルが「おれのグレン」とか言っちゃってイチャイチャしてるのとか…ホント、堪んない!
勿論、テレンスとトリストラムの関係も良かった。お堅そうなトリストラムが実に柔軟性に富んだ人物だったのが好印象。それもこれもテレンスの大らかさが生んだものなんだろうか。まぁ、テレンスが3巻でいきなり前触れもなく酒浸りの堕落した生活になってるのはびっくりしましたが(笑)確かに2巻で彼の持つ闇部分は判明しましたが、まさかそれを気にして酒浸りとか思わないじゃないですか!
登場人物がみんな好印象で素敵!
大人向けにもうちょっと掘り下げてくれてもいいんだけどなーと思った!!!
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最終的に、異次元もののSFっぽくなっちゃいましたね。
タイトル通り、ユリエルとグレンの話に絞り込んでしまえばよかったのに。神に愛された神父の叔父さまや、無敵のヴァンパイアハンターの頭領や、頼れる人狼の、いない。二人の孤児と、二人のはぐれ者であるヴァンパイアとの話にはできなかったのかなーと思います。なんだろう、全員が立ち向かうべき問題から、微妙に余所見している気がした。
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何も動いていないような、ゆっくりとしか進んでいないような
そんな3巻は最終巻。
本当にここで終わるのか。
元に戻る事は出来るのか。
表紙すぐのあらすじにも、かなり驚きがありました。
どういう事?! というのが一番、でしょうか?
全ては何も見えない闇への恐怖から産まれたもの。
そう言われればそうですが、それらが存在するという証拠品である
己を提出するとは…。
確かにそれは早い。
早いですけど、確実に後で悲しんでくれるものがいると
分かっていての行動は、かなりためらいがあります。
けれど、それを選んでしまったのは、そちらの方が
より後悔が強いから、でしょうか?
きっかけになった彼らの片割れと話をし続けた叔父。
話す事によって、何かが変わった片割れ。
全てが己の最善の策を取り、導いた結果
『とりあえず』どうにかなった、という終末。
あっけない、と言ってしまったらおしまいですが
己の『大事なもの』は守り切った、気がします。
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完結編なのね。ちょっと寂しい、もう少し続くのかと思ったから。でも、グレンの落ち着けそうなところがあってよかった。それはエドガーが辿りつけないポーの村みたいなところなのでしょうか。
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時代の移ろいとともに「ヴァンパイアは低俗な迷信」とする風潮が高まるなか、区分Xを廃止しようとする動きが強まり、グレンはウォーベック家とユリエルを守るため、教皇庁にのりこんでいく。だが、吸血鬼という存在が忌み嫌われる時代の中、拘束され処刑されることに。自分たちを襲ったヴァンパイアとの壮絶な闘いの末に、二人は新たな道を歩み出す。
最後はいったいどうなるのか!?とはらはらさせられましたが、アイオネとの絡みも上手く持ってきて綺麗におさめたなーと思いました。ハッピーエンドで良かった!グレンを元通りにする方法はついに見つからなかったけど、安易にそういうのを見つける方向に走るよりずっとリアルな終わり方だったと思います。ユリエルもグレンの考え方を受け入れられたみたいだし、平和に暮らしていけるとよいなあ。
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豪華総出演の最終回。
急展開で、窮地に立つウォーベック家。
グレンの決意は、わかっていても泣かせる。
テレンスのわだかまりも明らかになる。
ジェローム、いいやつだ。
叔父様と、ヴァンパイアたち。
3冊の中で、一番面白かった。
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最近、最もヒットした本。
やはり、児童書の方が一般向けよりも好きみたいです。(それは、読解力が無いから?)とにかく、わかりやすい。
ヴァンパイアものは昔、ダレンで挫折してから久しぶりに読んだ気がする。
設定が変わっていると思った。
《無限の血》があるからこそ、グレンは人を襲わずに生きていれる。
そして、ユリエルはヴァンパイアになることが出来ないから、永遠に一緒にいることができない。
これが、本当に切ない。
石川さん…この設定、すごすぎます…
兄弟愛って素晴らしい。ところどころドキドキしました。こういった類いの愛が好きです。というか、「おれのグレン」とか「グレン大好き…」とか、終章がにやけが止まりませんでした。
ただ、3巻はスピードがありすぎだと思いました。
もう少しだけ、詳しく書いてあってもよかったのかなと。
早速、石川さんの他の本も読みたいです。
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この作者さんのお面屋たまよしが読みたくて、でもなかったので代わりに借りた本だったのですが、おもしろかったです。もう少し長いスパンで彼らの話を読みたかった。
ヴァンパイアの話ではあるけれど、吸血鬼の話!というよりは、人々の関わり合いの物語な気がします。
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3巻で、最終巻。
やっと人物紹介が本のはじめについていた。
時代のうつろいとともに、ヴァンパイアや狼男などは非科学的、低俗な迷信という世情。教皇庁でも{区分X}という異端審問聖庁の直属の部署は不要、民間のヴァンパイアハンター業者も廃業させるべきとの方針がかたまり、ウォーベック一家は窮地にたたされる。
当主は教皇庁に連行され、対ヴァンパイア用の武器は押収される。
ウォーベック一家で 居場所を見つけたユリエルとグレンだが、
この窮地を打開すべくグレンのとった行動は・・・
ハッピーエンドでよかったけど、
もっと年をとってからのエピソードでもよかったのでは?
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そう来たかあー
アイオネの理性が勝ったところが面白い
グレンは救われず、今あるもので生きるしかないことを受け入れた
脇で見ているユリエルも
そして組織として黙認、というのは解体されているからこそできるのかもと思ったりする
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ちょっと切ない、ハッピーエンド、かなあと思います。
もっと残酷な終わり方も想像していたので、良かった〜と言うのが一番の感想です。
この作者さんの終わりは決して大団円では無いけれど、希望が残っているところが好きです。