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日本経済を格差・貧困の観点で論じること自体に違和感を覚える本。収入が少ないのに「人並み」の生活を求める性根をどうにかする方が先ではないか?なんて書いたら叩かれそうだが…。
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経済にはうといが 最近の政治に絡む経済主張が
どうも胡散臭い こうおもって紐解いてみた
実証主義を否定することでは何も進まないと思う
そこに共感を感じたが あやまった統計もそれにましておそろしいと思う
実証を実現しつつ小出しの修正が重要なんだろう
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世の中の効率化(年2%)をカバーした新たな仕事を作っていかないと,どんどん仕事がなくなっていくので,年2%の経済成長が必要というお話.企業の立場では,何%の利益率が適正なんだろう.高い方がいいに越したことはないだろうけど,それよりも人生が豊かになっていないと意味がないし.
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経済学者らしき人が専門用語と平易な言葉を織り交ぜながら対談を通して、経済成長が必要な理由を説いていく。
日本の過去の経済成長から現在の雇用の問題まで幅広く触れている。
立場も様々な人の話もあり、経済の問題全体をざっくり読むには良いのではないか。
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”人はなにもしなくても慣れやコツの会得により2%くらいは年々成長していく。そのままでは従業員100人を必要としていた企業は翌年98人で事足りることになる。だから経済成長をしなければ失業が増えてしまうのだ”
慶応義塾大学で現代社会論を教えている飯田泰之さんが、エコノミストで戦後の成長を見続けてきた岡田靖さん、希望は戦争というフレーズで一躍有名となった赤木智弘さん、反貧困運動の代表格である湯浅誠さんとの対談をまとめた書。
物凄く「分かりやすく」書かれているのは感じるが、私には「分からな」かった。本書に出てくる人はみな経済学を学んでおり(飯田さんは自身を経済ド素人だと言っており謙虚である)、学んだ者同士の会話では、代表的用語や歴史についていちいち説明はしない。
ケインズ・ハイエク・フリードマン、新古典派とニューケインジアンあたりの違いを知る人が読めば、現代社会の問題解決に用いられるべき経済学を深く知ることができる気がする。
とても良い本なのに、自分が系統立った経済学を学んだことがないために良さを認識できないのが残念でならない。かといって簡単な本ばかり読んでいても成長できない。私にとって背伸びの一冊。
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2%の経済成長を続けることが必要である。そのためには3つ-競争、再分配、安定化が方法として有効である。これをわかりやすく角度を違えて示してくれる。とても納得した。
経済と政治の違いも明確に分かった。
経済の人間が理想に捕まり、政治の人間が方法論に終始する、まったく逆の事態になっている指摘はなるほど!
借りたけど、多分この本買う。経済学部でない人間にとって本当にわかりやすく面白い本だった。
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第1章はとても面白い。
毎年2%の経済成長というのは実にリーズナブルだ。
たしかに立ち止まるというのは衰退を意味するわけで、0%成長というのはありえない。とはいえ、もういちど高度成長を行うのは無意味なわけで、この成長率は現実的だ。
マクロは良く分からないが、会社経営の視点から見ても、成長期が終わって安定期に入った会社にとって、この程度で成長するのは、妥当なところだろう。
国も会社と同じと考えたときに、GDPは粗利だというのは、非常によく分かる。
粗利が毎年2%成長する。それは必要だし、それができなければ、いろいろと会社全体がきしみ始める。そしてそのきしみは、弱い部署や、新規事業や、生活共同体としての会社の居心地の良さといったものから影響してくる・・・
しかし、赤木智弘や湯浅誠との対談の第2章、第3章は余計だと思う。
面白くないことはないのだが、せっかくの第1章の切れ味のよさが、どこかに行ってしまっているように思う。
赤木智弘、湯浅誠という、いわば「業界の有名人」と対談したからこそ、本としての価値が出たわけで、飯田泰之さんのピンで、この本、という過去の企画が成り立ったかどうかは、いささか疑問はある。
私も手に取ったかどうか。
「赤木智弘や湯浅誠との対談がつまらないわけじゃない、むしろ面白のだけど、なんだろうこのもやもや感は・・・」と読みながら思っていたが、あとがきを読んで腑に落ちた。
著者が論壇を意識しているからだ。それが何だかもどかしいからだ。
「経済学はツールであり、ツールをどのように使うかは外部から与えられる。外部とは社会的合意のことであり、その形成過程に参与するために、論壇に加わる」
という理論である。ここまではいいんだが、
「しかるに論壇は、年寄りくさい、情緒的、非科学的、人文科学的インテリスノッブどもが占拠しており・・・」というようになるから、なにかいたたまれない。
それはそうかもしれないけど、努力や意識の向けどころが間違っている。
ミクロ的に言うと、マーケティング的見地や、戦略が足りないと思う。
素晴らしい著者だけに、それが残念。
へんな沼に足を取られていないで、もっと跳躍してほしいと思う。
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パイの分け方を公平にすること、パイそのものを大きくすること。この二つは背反する目標ではない。経済の問題をイデオロギーの対立になぞらえる/すり替えることから脱し、今、ここにある若者の貧困や地域間格差、経済停滞に対して基礎的でプラクティカルな解決法としての経済成長の必要不可欠性を訴え、そのために論壇、経済学者、活動家/実務家が分担して果たすべき役割を提唱する。サクッとした見た目とは裏腹に予想以上に読み応えのある対談本。
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それで結局何なのか?と思う会話がつらつら続き、読みづらい。著者の意見にも同意できないことが多く、「働きたくなければ、働かなくても保証される仕組み作りを!」お金はどっから出てくるの?経済成長がなぜ必要か?という題名にもなっている問題もわからずじまい。
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「少子化」「福祉」「失業」「格差」「貧困」そして「生存」という,バックグラウンドにあるテーマ.
私は,個人的にもこれらの問題の早期解決を望んでおりますが,
いわゆる「日本」という体質が今後,
日本の景気回復・経済成長,
利益の適切な再配分,
適切公正な制度改善,
企業や社会の体質改善・・・
を
阻みつづけてしまうのか,
本当にこれらの問題を解決しようという意思はあるのか.
支持されない層,数が少ない層の声は無いように扱われてしまうのか
「個人の問題」に落とし込まれてしまうのか.
ともすれば,「希望は戦争」になってしまうのか,
すこし古い本なのですが,
社会経済(またはそれに近い思考法)の入門書として,十分読める本だと思います.
日本の経済学者さんには,実践派より理論派が多い,という指摘があります.
お国柄なのでしょうが,確かに,学校で教えられる経済学の内容は,大部分理論でしたよね.
もちろん,基本は大事ですけどね.
が,応用も楽しいです.
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今は亡き銅鑼衣紋こと岡田靖の文章があるってことで買ったが内容は正直微妙。
経済(政策)は大事だよって啓蒙書ですが、対談集の形式であり、内容は本として読むには物足りない感想。
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そこそこ面白い対談集。軸となっている飯田泰之氏の他の著書としては『ダメな議論』を読んだことがあるけど、こっちの方が氏の専門性が発揮されている感はある。
ただ、面白いと思った部分には付箋を貼っていく読書スタイルなんですが、気づいたら序盤の半分ぐらいに付箋が集中。公判が面白くない訳じゃないんだけど、ちょっと物足りないかな。
子どもが教育を受けられるという状況が、とても恵まれた贅沢なことであることは同感。そういう最低限を保障するために貧困をどう撲滅していくか。世界でこの問題に対処する時にはMDGsが掲げられるわけですが、本書で指摘されているとおり、日本国内の貧困に抗するためにも、日本版MDGsを作るべきというのは、面白い主張だと思います。
それなりに経済学の基礎知識がないと読みにくいので、その辺はちょっと評価を抑えました。
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経済成長を可能にする方法は第一に個人の自由な創意工夫(競争)第二に失敗時のセーフティネット(再配分)第三に景気の振幅を抑制するマクロ経済政策(安定化)に尽きます。
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題名の通り「経済成長が必要なのはアタリマエだ」という前提で書かれている。この場合の経済成長は、いわるゆ戦後の高度経済成長やバブル景気といったレベルではなく、ゆるやかな、年2%程度の、それこそ普通の先進国が普通に成し遂げているものをさしている。
統計などの数字で裏付けしつつも、読者には「数値を読み取る」といったことを強要せずに、きちんと言葉で説明しているのが好感。
白眉なのは湯浅氏との対談で、同氏の運動の“戦術”である「うしろめたさ票を確実にとりにいく」という言葉を引き出したくだりか。
その一方で、話の内容に出ている経済概念、つまり「新自由主義」の意味やその論者・フリードマンやハイエクなどのバックボーンだけでなく、ケインズ学派やマルクスについての説明がほとんどない。これらの事は知っていることが前提となっているようだ。例えば、マルクス経済学とマルクス主義の違いについて、そこからケインズ経済学との繋がりを知っていないと、本書の半分は理解できないであろう。
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「シノドス」を「秀才集団」と脳内変換していた私の予想通りの本だった。無駄に横文字が多かったり、赤木氏や湯浅氏よりもシノドスサイドの発言部分を多くしたり…文字量の割に得るものは少なかった。