紙の本
多くの人が中学高校で数学嫌いになるという問題への対応策の一つ
2009/10/31 17:28
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一部「キュートな問題」は、物理や経済やスポーツの具体的な数値問題にしただけで、キュートとも何とも思わなかったが、第二部「ステキな解法の問題」では、センスの良い解き方というものを十分に味わえた。同じ問題を解くのに、愚直に計算をしていくという方法もあるが、試してみてもあまり面白くはない。意外な方法で、簡潔明瞭かつ解り易く問題を解くために、どのようなところに目を付けるのか、その直感力を身につけるのは、やはり多くの良問を解く経験を経るしかないのである。大多数の人がその経験に至る前に挫折するのであるが。多くの人が中学高校で数学嫌いになるという問題への対応策の一つとして、この本は書かれている。私はあまり感動しなかった第一部も、数学の無味乾燥な抽象的問題として示されると拒否してしまうが、身近に関心を持っている分野での具体的問題として示されると興味を持つ、という人の方が多いであろう。特にこの本が読者と想定している中学生では。先ずは数学への拒否反応をなくし興味を持たせることから始まる。塾の講師もしていたという著者は、問題意識を強く持ち、いろいろと工夫努力しているようである。
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[初版第2刷]2009年9月5日
最終問題は本書の最難問だけあって?、解説もわかりずらい??・・・・そこまでは、スイスイ読めて、著者の厳選した中学数学の良問を楽しめます。
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数学の問題集を最後まで読みとおしたのは生まれて初めてかも(笑)ただし、手を動かさずに読んだ。幾何の問題や、直感的な解法が使われていた事、そして小島さんがとにかく文章が上手い「煽情的な理論家」でいらっしゃる事を考えればそれでも十分かもしれない。ただ、やっぱ身に着く数学は手を動かした数学だよねって事を痛感させられている数字恐怖症の研究生活。また読みたい、という意味で☆4つ。
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いろいろな数学の問題を紹介。
対象は中学生から数学が苦手な大人まで。
なかなか楽しめた。
もう少し問題が欲しくなりました。
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中学までの数学で解ける良問がたくさんのってました。数学は得意ではないけれど、結構好きな科目でした。学生時代にクイズを解くような感覚で解いていたのを思い出しました。
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わかるということは口でいうほと単純なことではない。数学で一番陥りやすいのはわからん感覚がそもそも何のためにそんな概念や捜査が必要なのか、ということ。
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『文系のための数学入門』の著者。
数学嫌い、苦手というひとも楽しめるハートフルで素敵な問題を収録している。
学校教育においての数学は他人との競争であり、いかに早く正確に答えを出すか、ということが評価につながる。
でも、(ありきたりなパターンとして)それを真っ向から批判しないところが妙に心地良い。
途中にはさまれているコラムも読みやすくて良い。
とくに「ひらめき」のとこは生徒に読んでほしいかも。
中高生向けかなー、とか思ったけど、読んでみて自分も楽しめた。
ただこの人は多分「生徒は数学の有用性やファンタスティックな面を知ることで数学嫌いを克服できる」という立場に立っていると思う。
そこが納得いかない人は面白くない部分もたくさんありますよー
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[ 内容 ]
数学嫌い脱出の第一歩は、良問との出会いから。
「注目すべきツボ」に届く力を身につければ、様々なものごとの「本質」を見抜く力に応用できる。
めくるめく数学問題たちの世界へ、いざ。
[ 目次 ]
お試し問題(お化けは誰だ? 豆腐を上手に切るコツ)
第1部 キュートな問題(天才ニュートンの問題 政権交代を不等式で考える ひっかけだけど奥が深い ほか)
第2部 ステキな解法の問題(隠れた対称性を発見する 面積の賢い利用法 立方体に潜む正多角形 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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本書は2部構成で、前半は問題の設定が「キュート」なもの、後半は問題の解法が「キュート」なものとなっている。
前半の問題の設定がキュート、という感覚がなかなかなじめなかったが、要するに、解こうという「モチベーションを感じる」問題というところか。
正直前半は今ひとつピンとくるものはなかった。
後半は、数学セミナーの「エレガントな解法求む」の中高生向け焼き直し、といった感じだけど、読みやすくて楽しめた。
ただ、一つ一つの問題はまったく関連性はなく、一つ理解したものがさらに広がりを持っていくといった楽しみもあると、深みがあったかな。
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良問とエレガントな解答は見ていて楽しい。
中学数学で理解可能なので頭をほぐすのに最適。
良い筆者だと思ったら「高校への数学 スーパー解法テクニック」は、高校受験で唯一、自分が記憶している参考書だ。波長が合うのかな。
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目に止まったので読んでいます。なんだかんだで数学を敬遠してるなぁという自覚を、先に読んだ「科学的とはどういう意味か」(森博嗣著)を読んで感じ始めてきたので手にとってみました。
よみ進めている最中ですが、なかなか興味深いです。やはり理解に及ばない点がありますが(笑)、読んでいてなるほどなぁ、とかこう考えるのか、などわからなくても自分の頭を働かせようとしているようです。
ちなみにこの本にてレイ・ブラッドベリ著の「華氏451度」が紹介されていまいた。
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さて、読了した(ほぼななめ読み)感想はと言うと、やっぱり数学って難しいなあ、ややこしいなあ、という言葉がポロリと。
確かに読んでいる、というか眺めている分には多少面白い。数学ってこんなことするんだ、数学っぽくないなあ(笑) とかそういうことは幾度とも思った。けれども、考えてみよう、っていう気持ちは起こらなかった。
苦手意識といえばそれまでだけど、なんとなく、そうじゃない気がする。
かと言ってただ視界から追い出したいわけじゃない、現にこうやって本を手にとって読もうとしていたわけだし。
このよくわからない「もやもや」こそが、私が数学を目前にしてなお、数学に手を伸ばせない原因なのだと思っている。瞭然としない今はちょっと解決の目処が立たないけど、なんで数学ヤなの?っていう質問には、漠然とだが答えられるようになったワケだ。
興味自体はある。その後だ、重要なのは。
機会があったら、こういう新書をもっと読んでみたい。
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キュートな数学名作問題集 数学におけるキュートな問題やステキな解答の問題を収録した本。こういう本読んでるとアハ現象が起こってるのか知らないけど、どこか気持ちいい気分になる。 http://amzn.to/b4l3vF
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このタイトルが素晴らしい。
最初図書館で見つけたんですが、欲しくなって買ってしまった。
内容のほうも、とても面白いです。
ぶっちゃけ数学が1とか2しか取れない人間には
ついていけないクラスの問題も載ってますが、
タイトルに「問題集」とついてますが、問題を解くことよりも
問題の中身の意味や解くプロセスから、「数学を楽しもう」と
いうことがコンセプトになっているので、数学オンチでも
とても楽しめます。
問題は全然解けないけど…(笑)
とにかくコンセプトがとっても気に入りました。
問題ごとに「キュート度」とか「ステキ度」とかが難易度と一緒に
ついてるのも笑える。
面白いのに読むのに時間がかかりました。
まだまだ数字から逃げがちかなぁ;
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数学の問題をキュートとステキに分類するその思考が良い。教科書ももっと柔軟に対応できればよいのだがそうもいかないだろう。大人たちの特権としてこのような方法で過去の勉強のやり直しができればもっとステキになることだろう。