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一読した後は「評価★★★」だったけれど、何度も読み返す内に、かけがえのない本になった。たった数日の出来事だけど、ダイハードみたいに事件に満ちている。個人的にイタチが好き。なんでも上手くこなせる小器用な情の冷たい青年が、十和子の激情に一瞬で魅せられて情に溺れるような行動に出る。ドラマだ。
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ゲイが出てくる少女漫画。エッジがききすぎて刺さる刺さる。
どうしょうもない大人しか出てこないのに憎めないのは何故だろう。群像劇は楽しくていいね。
強い女の子と器用貧乏な叔父。萌えない理由がないじゃないか。
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暴力をかいてもいいですよ、からはじまったという本作。
とてもやさしいお話だと思う。
タヌキとサギとイタチとキツネとクマと…名前もあいまって、なんだか寓話的。
女の子がかわいい。
久白さんすき。
狐文におどされてガッタガタのとこから、やることやってツタヤで負けない自分つくりしてるとことか、もう…ふふふふ。
ちょっとへこたれてたので、へこみつつも女子高生にはげまされる。
ラスボスが気になるな~。かわいいんじゃあないかなぁ。そこはちょっとあっけなかったかな。
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ヤクザモノ。
良い歳したおっさんたちの恋愛と、生きたいと強く願う小娘が織りなす物語。
BLそっちのけで、小娘の生き様に惚れ惚れする。
死にたがりのマゾヒストは痛めつけ甲斐がないから私も嫌だなー・・・
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この本の前2つの単行本がやや迷走気味?という印象があったので、ストーリー的におもしろくてよかったです。
いい意味でBLじゃないと思う、という主張。BLにカテゴライズされてるのが勿体ない。
エッジのきいたアプローチというか、設定を斜めった視点から鋭く切り開いて描いてる感じが好きです。これは“ヤマシタトモコ”にしか描けない漫画だと思いました。相変わらず好き嫌いは分かれそうな作風ですが。
この方の話って、結構淡々とした日常系が多いですが、このお話はストレートなハラハラ感があってわくわくします。暴力とかアウトローな背景とか。なので明るい話、というわけではないのですが、もっとこういう話を描いてほしい。かっこいいだけのBLヤクザじゃない部分とか。
オジサンと少女って本気で萌える。やっぱり駄目なオジサンと10代の不安定な強さを描かせたら秀逸。がんばれ射立!と思いつつ、十和子と狐文の組み合わせもなんだかかわいい。
か弱くて不安定だけど、女の子(の本質)ってやっぱり逞しいし強いと再確認できる。
印象的な台詞が多くて結構身に沁みる痛い言葉もあったり、真面目に生きなきゃなと…思ったり。生きることに必死にならないとわからないことってあるんだな、とか。
現実的な生々しい部分を綺麗に描かない方なので、誰もが手放しの幸福を手に入れてハッピーなんて終わり方はしない。後味は微妙に感じるかもしれないですが、誰もが100%報われたら人間は神にでもなれてると思います。ので、この方のそういう容赦ない感じの考え方が好き。
あと、キャラ萌えと作者本人様が仰っていたのがよくわかる…。すごくヤマシタさんが好きそうなキャラばっかり…と思って読んでました。
個人的にキャラ萌えでいったら浅黄か十和子、狐文あたりが好きです。でも浅黄の趣味はわかんない。だからと言って狐文を選べってことには絶対にならないですけど、田貫のどこがいいの?と真面目に思ってしまう(笑)
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【STORY】
死にたがりの法律屋・田貫と、裏世界に片足突っ込んだ浅黄、微妙な友情の2人。
浅黄の姪・十和子がヤクザに命を狙われ始めてから、彼らを巻き込んで命がけのゲームが始まった…!
要領よく生きてきた男たちが、一人の少女を守るためどんどんピュアになっていく──。
(公式サイトより引用:https://www.libre-pub.co.jp/shop/commodity/00000000/9784862636676/)
【感想】
BL、、、ですかね。
私には、ゲイが主人公ってだけで、ちょっとBLではないように思いますが。
ヤマシタさんのは他のも確かに、精神的なBLってカンジな気がしますね。
ってゆーのは、さておき、おもしろかったっ!
ヤマシタさんが描く「強い女の子」が大好きです。
弱いんだけど、でも、逞しい、精神が強いのがすごく憧れます。
かっこいい女の子というのは、こうゆうことだなって思います。
それにしても、なんて、強烈なキャラたちなんでしょう。
死にたがるほど、傷つけられることが大好きな超ドMな便利屋さん。
ゲイだけど、姪が可愛くてしょうがないカンジがにじみでまくっているおっさんヤクザ。
自分の愛情を持て余し間違った方向に向けている超ドSな若いヤクザ。
うまいこと世渡りしていることを指摘され心が動いちゃったりする保険屋。
なんだか不思議な四角(?)関係。
保険屋→便利屋←おっさんヤクザ←若いヤクザ、みたいな。
そして、そんな大人たちに喝をいれ、生きるってことを体をはって教える女子高生。
どんどんピュアになっていくって表現が言い得て妙です。
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ヤマシタトモコさんの漫画は痛くてちょっと怖いけど暑苦しくてかつお洒落です。私の説明では更に意味が分かんないですが、メッセージ性が強く、うねるエネルギーがある。
ストーリーの導入を簡単に説明すると、マゾヒストで死にたがりの男(バイ)のもとに、その男の事が好きなヤクザ(ゲイ)が訪ねてきて、これを暫く預かってくれとスーツケースを手渡す。その中にはきつい感じの女の子が入ってました。という感じ。
つっこみどころ満載というか、アンダーグラウンドで生々しさ限界突破ですが、そんな爛れた雰囲気の中でも、必死に生きたいと叫ぶ、主人公(なのか?)の女の子がかっこいい。
けっこうがっつり同性愛要素入ってますが、それがメインではないと思われる。オススメ。
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初めて読み終わったときは「ちょっとなぁ…」と買ったのを後悔してしまったのですが、何度か読み返してくうちにコグマちゃんに共感してきてしまいには泣けてくる始末。
個人的にはコグマちゃんとイタチの関係がとても好きです。
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ひとりの女の子の為に男たちが変わったり、振り回されたり。すごく好きなテーマでした。十和子が一番男前だと思いましたww十和子かっこいいよ十和子。
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ヤマシタさんのBLでは一番好きかも。
ヤマシタさんの描く女の子が好き過ぎる。ホモと絡むとなおよい。
王が好き。誰かあいつをベロベロに甘やかして(でも性格は矯正させて)幸せにしてやってください。
いたちとくまちゃんは付き合えばよい。
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ヤマシタトモコさんの作品はごりごりに痛ければ痛いほど良いなと思った作品。しかし言いたいことがはっきりしているので読後は最高に気持ちいい。
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BL…?ではないかな
これすごい好きだ 登場人物みんないい イタチさんがお気に入り
暴力とろくでなしの人間まみれの中で叫ぶ十和子ちゃんの全うさに涙出てくる
サギさん好きだなあ はめどりちょっと萌えてしまった…
タヌキさんにもいつか生きる理由が見つかりますように。
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【悲観的に消極的になった時に読みたい本】
ドM…が登場人物にいるのはよくある展開だけれども、自殺したがっているペシミストっていうところがちょっと新鮮。しかもその彼に対する周囲の反応が凄く…うまく言えないけれど私は良いと感じました。全てが面倒に感じられる自分を、かっこ悪いと思わせてくれる本です。
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命を狙われている女子高生と、助けようと動いているホモの伯父(ヤクザ)と死にたがりマゾヒストの法律屋と、世渡り上手なはずの保険屋と、ヤクザの坊(オタク)の話。
生きることは必死。
なんで生きてるとか、どうして生きるとか、
そんなん関係ないよね、て思わされる作品でした。
だって生きてるんだもんん。
好き。
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登場人物はすべてがおかしい。おそらく、主人公の少女だけはまっとうな人間として描かれているのだろうが、それさえもまっとう過ぎるように感じるほどおかしい。もしくは、少女もやはり当然の要求を人間としてまったく自然な要求を繰り返しているだけだがそれも行き過ぎたおかしな子なのかもしれない。彼女は親の借金がらみで危うくいのちの危機にさらされているが決してあきらめない。泣いて、泣いて、世を呪っても、周りの大人を罵り、必ず立ち上がる。そして、最凶のボスキャラにもけんかを売って決して引かない。そうして彼女はたしかに自らのいのちを自ら守り切る。強い。本当に少女は強い。
そして、最後は少しほろっとくる。愛か、やっぱり、、、と。