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愛しき人は雨に消されて みんなのレビュー
- リサ・ガードナー (著), 前野 律 (訳)
- 税込価格:990円(9pt)
- 出版社:ヴィレッジブックス
- 発行年月:2009.8
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文庫
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紙の本
悲鳴が聞こえてきそう・・・
2009/09/25 20:03
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めるる - この投稿者のレビュー一覧を見る
どしゃぶりの雨が降る真夜中の森で、彼女は忽然と姿を消した・・・。
元FBI犯罪心理捜査官クインシーは、妻レイニーが行方不明との報を受け、現場に駆けつけます。妻の無事を願うクインシーのもとに、やがて誘拐犯から身代金の要求が入ります。レイニーは強烈な副作用のある薬を服用しており、すぐに救出しないと命が危ない。焦る捜査陣をあざ笑うかのように、レイニーと関わりのある少年ダギーも誘拐されてしまいます。犯人の目的は? ふたりはどこに? 必死の追跡をよそに、犯人は捜査陣を翻弄しつづけます。いっぽう、監禁されているレイニーも、不屈の闘志で脱出を試みますが…。
2年前に結婚し、レイニーの故郷ベイカーズヴィルに落ち着いて、警察機関の個人コンサルトをおこなっていた二人。しかし、近くの町で起きた残虐な母子殺しの現場を目にしたことなどが原因で精神不安定になったレイニーは、アルコールに溺れはじめます。夫婦関係もぎくしゃくし、ついに別居。そんな中、激しい雨の降る真夜中、レイニーの姿が消えた・・・。
元FBI特別捜査官クインシー一家を中心とするシリーズ4作目ということなのですが、今回初めて著者の作品を読みました。
最初から最後までハラハラ、ドキドキの展開で一気に読み上げました。
罪のない幼い子供が残酷にも命を奪われた事件を目の当たりにし、犯人の目星はついているのに証拠がなく逮捕できない状態。日々、悪夢にうなされ、精神的にまいってしまいお酒に手を出してしまった彼女。
どんな事件でも何かしら思うことはあるものの、たしかに幼い子供が犠牲になってしまう事件には憤りを感じてしまいます。
必死にダギーと脱出しようと試みるレイニーですが、犯人にひどく痛めつけられてしまいます。しかし、レイニーも必死で反撃します。読んでいて生々しく、彼女の悲鳴が聞こえてくるようでした。
彼女を心配するクインシーの苦悩も、読んでいて胸が痛かったです。
なので、ラストのレイニーとクインシーの姿にほっとしました。
人は弱い。でも強くもなれる。信じられる人が傍にいてくれれば・・・。
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