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本屋でざっくり立ち読みした。著者が述べている「差別」は「差別化」と置き換えられるもので、かつそれは、自尊感情維持のために、他者との差異をみつけ、自分の側に一定の肯定的評価を与える、というものだと読める。著者は「してはいけない差別」として、一定の属性による全人的否定を挙げている。著者は障碍をもつタレント。「差別をしよう」という逆説的主張の裏には、自身が経験した一部の当事者集団が必要以上に弱者・被害者意識を持つことで逆に弱者の位置を固定しているような状況への懐疑がある。自分の介護のために自分で介護サービスを立ち上げ、そこの労働者をまっとうに待遇するくだりが興味深い。
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★微妙な客観視★「障害者だから面白さはそこそこでもいい」といった甘えは気に食わないようで、「こわれものの祭典」での芸のないパフォーマンスは素人の悪趣味と言い切るのは清々しい。障害者を優越感に浸る対象としてみる世間の視線は障害者をも甘やかすというのはなるほど。となると気になるのは、著者が本当にどれだけ面白いか。ビジネスの面倒を見てくれた人に、おれだけを見てろとばかり依存しすぎることがあると自省し、それが障害者特有の気質と見られるのが嫌なようだが、やはりそう思えてしまうのが障害者をテーマとした話の難しいところだろう。それからヘルパーのレベルの低さを嘆き、問題を解決するために自分で会社を作ったと書く。国の(かつての)支援費制度を使いまくるのは一部の障害者で、ヘルパーごとグループとなって内輪で金を回していると厚生官僚が嘆いていたのを聞いたことがある。自衛のためにそうせざるを得ない面もあるのだというのはこの本を読んでよく分かった。
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差別しようとは斬新な考え方でした。そうすることで、自分と他人は必ずしも同じでなくてもいいとわかるのでしょうか・・
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他人と比べて自分を知るということ―人と「差別」することで、自分にもっと自信が持てるようになる。勉強でも、運動でも、友達付き合いでも。生まれつき両手足が使えない障害者で、お笑い芸人という著者が、「え、ここまで言っていいの!?」なんてことまで。結構リアル、そして笑えます。
岩見沢市立図書館・お勧め本紹介(6月10日更新)より引用。
http://lib.city.iwamizawa.hokkaido.jp/
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人として当たり前の手助けってめんどうくさいものです。面倒くさい事に巻き込まれないようにして身を守っているんだと思う。多分かつて嫌な思いをたくさんしたから学習しているというか。
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ホーキング青山。。。知らない。自伝的な要素が強い。もっともっと書けたはず。殿がかわいがってくれて。。。とかはまったく不要な情報。お前は何が言いたくてこの本書いたんだ?仲良しアピールか。読み手としてほしいのは差別、障害者、何ができるのかできいのか、そういう事だから。できれば書き直してほしい。
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障害者である筆者自らが「差別をしよう」というセンセーショナルなタイトル。
障害者を平等に扱おうとすることはやめて、その差別の中で、自分が感じる感情や感覚を自分へのバネにしようと言っている。
それは障害者や健常者に関わらず、すべての人とにおいて、だそうだ。
「あれよりマシだ、恵まれている」、その感覚が自信にもなるであろう、と。
しかし、その逆で、自信をなくしてしまうこともあるのだから、差別を必ずしもポジティブな行動動機には使えないと思う。
おそらく、筆者が言いたいのは、誰しもが自分と人とは違うところがある、という”「差別」の認知の必要性”であって、「差別」することを自分や他者への支配や虐待の道具にしないということであろう。
筆者が自分の芸に真摯に向き合うことを怖れたり、人との関係性を絶っていったのは、障害者かどうかではなく、自分の弱さだったという。
自分の力でなんとかしようとしなかった姿は、筆者が「嫌いだ」というその「嫌な障害者そのもの」だったのだろう。
それに向き合い、今は地道に芸人、公演活動をされているようだ。
全体的にちょっと冷笑的でかつ攻撃的な表現が多いことや、同じ言い分の繰り返しが多く、読み物としては不快感が残ってしまう。
文章としての体裁をなしていない感じがして、残念。
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もっと重い本かと思っていました。
読んでみた感想ですが、「差別」というよりも「他人と比べることで自分のことを深く知る」ことをしよう、と言うている気がしました。
自分の自信を確保するために、他人を「少しだけ」見下すことも必要である、という考え方にはめちゃくちゃ共感しました。自分が最近考えていることと完全に一緒やったので、びっくりしました。
そもそも、「差別」という言葉に根本的にネガティブなイメージがあることが問題やと思います。
とにかく、いろんなことを考えさせられた本。
あえてケチをつけるのであれば、もうちょっと著者の考え方を幅広く知りたかったな、と思います。前半がほとんど著者のこれまでの人生の話やったので。
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頭がいいから説明できるんだよね
言葉を持ってれば強いよね、その意味で著者は強者でしょ
自分の立ち位置を知るために嫉妬と差別
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障碍者芸人ホーキングによるブツクサ
みんな平等、みんな同じという幻影が人を不幸にするというようなことが書いてある。
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1万人にひとり、「文字通り手も足も出ない」障害を持つお笑い芸人による本。
先だってライブを見る予定がとある理由で延期になったので、著書を読んでみた。
第5章 障害者を見て自信を持って欲しい
これを読んでる健常者の人は、イジメも不登校もそのほかのこともぜひ「障害者よりはマシだ」と思って乗り越えて欲しい。
…なんていうと綺麗ごとのように聞こえるが、
(ヘルパーさんに来てもらえないことがあって、諸々相談してみたら)「ヘルパーを安定して確保したいなら自分で事業所を作ったら」…と言われた。牛肉食いたきゃ牛育てろ的な
…と、そんなことまで言われるのか?!
だからといって差別を無くそうという主張はしない。著者の言葉によるところの「差別」、もっと穏当な表現とするなら「比較」と言っても良いかもしれない…それなくしては、成長も、笑いも、なにも起きない、生まれない。
だから「差別をしよう」なのだな。
「#差別をしよう」(河出書房新社、ホーキング青山著)
Day112
https://amzn.to/2U6MQmQ
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表紙に惹かれて(引いて?)
共感したこと みんな差別をして自分を知っていく,障がい者の「障」はいいの?,差別=全否定ではない