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[ 内容 ]
ネーションを偶像視する民族ナショナリズムとネーションを悪魔視する国民国家解体論に対抗し、国家なき市民社会論をも乗り越えて、「来るべき“共和国”」論の新しい流れを展望する。
真の公共社会(Res Publica)を実現するために、“共和国”思想の核心を徹底討議する。
[ 目次 ]
1 共和国論の思想地図―討論の前提として(今、なぜ“共和国”か)
2 一九八九年という転回点―討論へ(四つの八九年―または西洋起源の立憲主義の世界展開にとってフランス革命がもつ深い意味;現代世界における共和国と市民権の思想;あるナショナル共和主義者の肖像)
3 第五共和制五〇年と“共和国”のゆくえ―討論(共和国とは何か;グローバル化と共和国の危機;世界共和国の課題;会場との討論)
4 共和国論の射程―討論から(二〇〇八年の日本に関する若干の考察;あらためて“共和国”を考える―三つの対抗関係の中で;共和国と文化的多様性)
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