紙の本
コージーミステリ・ハーレクインロマンス風味
2018/05/09 19:42
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投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
コージーがマイブームの時に読んだ一冊。
レストランでウェイトレスとして働いて生計を立てているニッキィだが、実は売れない女優。ある日、イヤな客にぶちぎれて「もう潮時だわ」と悟るが、そのイヤな客の連れだったハンサムがニッキィにある提案をする。そのハンサムはナパ・ヴァレーのワイナリーの若きオーナーだったのだ!
ニッキィのワイン知識に感銘を受けた彼は自分の補佐役になってほしいと言う。 生まれてはじめて転がり込んだ幸運?! 早速ナパへ出向くニッキィだが、そこで死体を発見してしまう・・・。
自分のすぐ近くに殺人犯がいるかもしれないのに、ハンサム相手に妄想が炸裂する主人公。なんかもう、ハーレクイン・ロマンスですか?(あまり読んだことがないですが、イメージとして)
不意に、ずっと前に読んだ栗本薫の『グルメを料理する十の方法』を思い出した。
グルメがらみのミステリは結構あるけど、基本的に「おいしいものを食べたり飲んだりすることが好き」という気持ちが前提。『おいしいワインに殺意をそえて』もそうなんだ
けど、『グルメを料理する十の方法』にはそれ以上に食にこだわることのグロテスクさみたいなものがあったよなぁ・・・(のちのち、栗本薫が摂食障害だったということを知って納得するわけですが)。好きだという動機だけで食べ物に関する蘊蓄を語れる、というのは幸せなことなんだな、と実感。
冒頭から半分以上ニッキィ視点で進むので三人称にする意味あるのか、と思っていたら後半でいきなりハンサムくん視点登場。これだけのために三人称か・・・もうちょっと工夫があればいいのに。
面白くなかったわけじゃないのですが・・・本国ではシリーズがまだ続いているのに日本ではこれしか訳されていない、という現状が、なんだか哀しいですね。
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コージーとハーレクインロマンスを足したような作品。どちら寄りかといえば、ハーレクインかもしれない。
ハーレクインだから、主人公もそのお相手も当然美人美男子、お相手は超お金持ちで誠実な人柄・・・。
通勤時間の合間に読むにはいいかもしれない。
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ワインの知識に富んだ売れない女優が、スカウト先のワインリーで起きた殺人事件を解決する。
ミステリとロマンスの比率が後者に傾きすぎで、身体が痒くなるような描写が多々あって辛かった…。
ワインや料理の描写もこちらをそそらなかったし、時々挿入されるレシピも作ってみたいと思うものは残念ながらなかった。
話の展開も都合よすぎ。ミステリ部分もなんだかな。
ワイナリーが舞台と言うことで、ぶどう作りやワインの仕込みのあれこれを期待していたんだけど、肩透かしだった。
本国ではシリーズ展開されているようだけど、この先もやっぱりこじゃれたままなのかな?
もっと実際のワイナリのはなしを読みたいんだけどな。
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主人公ニッキィは売れない女優、レストランでウエイトレスのバイトをしていてワインや料理の知識が豊富。レストランに来たわがままなセレブ女のせいでウエイトレスを首になり、同時にその女の連れのワイン農園オーナーにスカウトされ、っていう出だしを読んだときは、これはおもしろくなるんじゃないの〜!、と思ったんだけどなあ……。さらに、ニッキィが、女優業もそろそろ見切りをつけなきゃと悩んでたり、複雑な家庭環境で育ったトラウマがあったり、叔母さんが刑事だったり、これはおもしろくなるんじゃないの〜!、と思ったんだけどなあ……。ワインや料理のうんちく、レシピ(わたしは飲まないし、料理もしないけど)もあって、これはおもしろ……以下同文。ワイン農園で殺人事件があり、そこからはニッキィが農園の人々の人間関係をさぐり、犯人をさがすだけになってきて、なんだか退屈になってしまった。いや、ミステリだからそれでいいんだけども。なんだか、いろいろわかってくる人間関係も、複雑なんだけど書き方が薄っぺらいというかなんというか。だれとだれは実はこうこうでした、って書いてるだけ、みたいな感じで。シリーズになっているらしいけれど、今後どういう展開になっていくのかな。もしかしたらこれからおもしろくなっていくのかも。うーん、わたしの、「犯人をさがすだけ」っていう感じ方はどうなんだろう。それだけじゃなくてほかの要素もほしいなと思ってしまうような。やっぱりわたしはほんとはミステリが好きじゃないんじゃ???
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すばらしい作品!という意味での5つ星ではなく、気楽に読めるコージーミステリーとして気に入った!という意味での5つ星です。
ワインと美味しいお料理(しかもレシピ付!)とイイ男たちが満載!ミステリーとしてはまぁ特に芸はありませんが、読み物としては楽しくおもしろかった。あー、こんな夢のような出会い(ワイナリーのイケメンオーナーと偶然出会い、ワイナリーにスカウトされ、恋に落ちる)、落ちてないかなぁ~。
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料理のレシピがのっていると聞いて手を出した初めてのコージーミステリ。cozy?な雰囲気ではあったし、男が美形しか出てこないし、やたらモテる主人公から、なるほど、ミステリーの少女漫画版なのだな、と理解する。ご都合主義な展開が気になるものの、料理のレシピもあり、美味しい小説。
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美味しそうなワインとそれに合った料理
特にチーズを使った料理が魅力的
貧乏性な私からすると
何種類ものワインを楽しむ食事は
ボトルに残ったワインの行く末が気になる
他の客に出すわけにはいかないから処分するのかなぁ
高価なワインほど、そういう運命を辿りそう
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いやもう大ブレーキ!主人公以下、出てくる人たちみんな好きになれませんでしたf^_^;
ミステリなので読み切りましたが…ヒロインのニッキィは出てくる男性みんなによろめいてるし、ワインのウンチクは興味ないし、デレックの家族はみんな嫌味な人ばかりだし。
展開もモタモタしてたのに、最後にものすごい急展開してこれはどうなの⁇って感じでした。犯人はわりとわかりやすかったかも。これっきり翻訳が出てないのはちょっと頷ける気がします。
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殺人事件よりも何よりも…
どのワインも美味しそうで…
一緒に飲んで味わった気分です。付け合せの肴も美味しそうで…本当によだれがたれそうでした。
たまにはちょっと高めのワインを家で開けてもいいのかな〜なんて思いました。
物語の展開がおもしろくて夢中で読み続けていました!この展開どうなるの?!と思いながらページを進め、あっとゆーまに読み終えました。
内容はまったく違うのに、昔読んだメグ・キャボットのプリンセスダイアリーを思い出しました。
主人公同士に何か似たものを感じたのかな…?
あと…恋の行方がすごく気になります!
続編がないのが残念です((╯︵╰,)