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貧しい木こりの娘モリーが知恵と勇気で人食い大男を出し抜いて幸せになるお話。
絵本ではよくあるストーリーだし、とりたてて新鮮さはないけれど、テンポの良い文章と細部まで美しい色彩の挿絵がとても魅力的でした。
ただ、こういうストーリーを純粋に楽しめなくなってる自分もいて、特におなかをすかせて森で迷った時に助けてくれたおかみさんまで欺くようなことしちゃだめ!とかそっちに気がいってしまいました・・・(;x△x)アーア
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貧しい木こりがいました。木こりにはたくさんの子どもがいました。ある日、末の娘3人を森の中に置いてきてしまいます。3人の娘は家への帰り道がわからず、森の奥へと進んでいき、一軒の家を見つけます。しかし、そこは人食い大男の家で…。
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イギリスの昔話とのこと、なかなかに、らしい物語。
陰のある独特の絵が、いかにもな素敵な雰囲気を出している。
シルエットでの表現も素敵。おとぎ話らしい。
確かにモリーはかしこい。
けど、王様は勝手でずるいし、大男は、ここまでひどい目にあわされないといけないのかしらと考えてしまう。
特に、おかみさんはかわいそうだ。
まあ、人食いってだけで、十分罪なのだろうけど・・・。
子どもが読んだら、感じ方も違うのだろうかと思った。
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エロール・ル カイン (イラスト), Errol Le Cain (原著), Walter de la Mare (原著), 中川 千尋 (翻訳), ウォルター・デ・ラ メア
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かしこいモリーが人食い大男から色んなものを取ってくるのだか、賢いと同時にとても勇敢である。
王様からの依頼をクリアすると王子様を結婚できるとあるが、それよりもなんとかして大男を出し抜いて目的を達成させることが面白いのかなと思った。
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『かしこいモリー』は、イギリスに古くから伝わる昔話とのことですが(なんと数百年前とか)・・正直、こうしたお話を、今の年代で初めて読むと、どうリアクションしていいのか、ちょっと困ってしまう。
もちろん、当時の女性の立場を慮れば、貧しい女性の、その機転を利かせた、勇気ある冒険は、とても痛快だし、読んでいて、喝采を送りたくなるような気持ちになるのは、とても分かるのだが(短剣を持って走るモリーの姿が特に好き)、捻くれている私は、どうしても突っ込みたくなる気持ちを、止めることができません。
まず、その名前の通り、本当に人を食べてしまう恐ろしい、「人食い大男」に、かみさんと娘三人がいること。
まあ、確かに、エロール・ル・カインの絵で見た、人食い大男は、愛嬌のある憎めない感じもありそうだが、それにしても、自分は愛されているから大丈夫だと思っているのか、他の人間を食べることを公に認めている、この感覚って・・愛の形も色々なんだなと。ただ、人は良さそうに見えるから、そこが救いかとも思えるけれど。
それから、モリーに依頼する王様の意図も、私は気になってしまい、まだ人食い大男が盗んだ、他人の物を取り返すとかなら、分かるんだけど、これって大男の私物なのでは・・・
なんて、天の邪鬼な事を書いてしまいましたが、要するに、ファンタジー、おとぎ話ですもんね。
そう堅苦しく考えなくても、いいんじゃないかと思える、ユーモラスな雰囲気を感じられるのも事実で、人食い大男も、毎回、モリーに出し抜かれて、本来なら捨て台詞吐くくらいじゃ、済まないでしょうとも思えるし(橋の向こうから物を投げるとか、橋自体を切るとかは、思いつかないのね)、内心、モリーとの駆け引きを楽しんでるのでは(ルパン三世と銭形警部みたいな)、なんて、またまた捻くれた考えを抱いてしまいました。
それから、改めて、エロール・ル・カインの絵、素晴らしいと思いました。
古き良きアニメーションを観ているような、少し淡い色合いのノスタルジー漂う、海外の王道ファンタジーの世界観を、見事に表現しており、そのこと細かい、装飾のデザインに感じられる、品位ある美しさや、夕暮れの鮮やかなグラデーション、絵画のような芸術性を感じました。
ただ、人食い大男の三人娘の寝顔の絵は、ちょっと悪意を感じるかな(笑)
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何か見たことある絵だなと思ったら『おどる12人のおひめさま』と同じエロール・ルカインの絵でした。
絵本をさほど読んできたわけでもないし、絵に素養があるわけでもない自分ですら、ん!?と思う特徴がある絵っていうのはそれだけで惹きつける力があるなぁ、と。
3人姉妹が森で迷い、辿り着いたのは人食い大男の家。
末娘のモリーの機転でピンチを切り抜け、近くの城に逃げ込むと、そこからはモリーの独壇場。
城の王様にとって、かねてからの因縁の相手だった大男に対して、モリーに宝を奪ってくるよう依頼。
成功報酬は王子様達との結婚。
「やってみましょう」
余裕すら伺わせるモリーの活躍にすかっとする思い。
大男との3度の対決という繰り返しもさることながら、一度捕まった場面で大男の失策を誘導した、「いぬとねことはさみと...を一緒に袋に入れて...」の言葉のたたみかけも読み聞かせとしては盛り上がりポイントでした。
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人食い大男の家から無事逃げ出すのみならず、3回も忍び込んで宝物をまんまと盗み出した、賢い末娘モリー。ご褒美に王子さまと結婚、となりましたが、しっかり者の嫁を貰った王家こそ、めでたしめでたしなのでは?
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「モリーはふたりの姉とともに森で道にまよい、人食い大男の家にたどりつきました。あやうく食べられそうになりましたが、知恵をしぼって逃げだします。ところが、おしろに住む王さまの頼みでまた大男の家にしのびこむことに…。イギリスにつたわる昔話に、イメージの魔術師エロール・ル・カインが華麗な絵をつけました。」