紙の本
何人かの著者のシステム的視点に興味をひかれる
2010/06/29 23:38
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Twitter について 10 人の著者が書いている. Twitter に関する本は何冊か読んだが,他の本であまりみなかったのは,何人かの著者がシステム的な視点で書いていることだ. Twitter のシステムが最初は Ruby on Rails で書かれたが,あとで性能向上のために一部かきなおされたこと,たびたびシステム停止をおこしながらもどんどんサービスを更新していったことなど,ちょっと興味をひかれる.
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Twitterをやっている人なら1度は読んでおいた方がいいかも
Twitterの歴史、またはハッシュタグの由来、またはTwitterの可能性など
さまざまな角度からTwitterを垣間見れると思う。
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twitterの裏側に関しても書いてある。
WEBクライアントとDBサーバの間のMemCachedなど
パフォーマンス向上のために使ってみたい。
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Twitterに興味があり、この本を手に取った。
概要はわかった、というのが感想。
Twitterそのものよりも、その開発環境などの背景に、色々とビジネスのヒントが見えた。
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最初は仲間同士で何をしているかを伝え合うだけだったTwitterだが、進化を遂げて今や最強のコミュニケーションツールとなった。
140文字制限やフォローの自由性から、人的関係を重視するSNSよりもゆるい気持ちで参加できるのが人気の理由なのだろう。
情報収集においてはRSSリーダーと違い、溜め込んでしまった情報をさかのぼって読む必要もないので気が楽だ。
リアルタイム志向の現代人がしがらみに縛られることなく美味しいとこ取りで楽しめるTwitterに夢中になるのも納得できた。
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Twitterにかんする2冊目の本
概要はだいぶつかめてきたが
誰、どの会社をフォローするのか
フォロワーはどの程度まで増やせば
良いのか・・・
悩ましいところでもある
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だから難しいんだって…
グーグルより欲しい情報が見つかるというのは、
最近ようやく理解してきた。
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枝 洋樹さん、林 信行さん、小林弘人さん、津田大介さん、武田徹さん、高須賀宣さん、
岡野原大輔さん、片瀬京子さん、高橋秀和さん、亀津敦さん
以上10名のインタビューや、日経ビジネスラインへの投稿などを加筆、編集したもの。
キーワードは、「ゆるい」かな。
煩わしさがないということ。
まず、140文字でいいこと、題名は不要、アドレスもいらない。
ただ、言いたい事を、言うだけ・・、「つぶやく」だけだ。
このゆるさが、情報を拡大されていく。
そう、忘れていけないこと。
それは、フォロー機能だ。
ここも、ゆるゆるだ。
フォローするもよし、フォローしないもよしと、自由なんだなこれが・・・。
ただし、100名以上フォローしないと、Twitterの面白みが半減するようです。
ここまで、Twitterが広がりをみせたのは、「ゆるい」だけでなく、もうひとつのキーワード「iphone」だ。
Twitterユーザーの多くは、iphoneユーザーである。
iphoneには、優れた、Twitterソフトがあり、写真、位置情報などを気軽に乗せて、「つぶやく」ことができる。
すごーく、相性がいい。
私も、もちろん、iphoneユーザーであり、Twitterへの「つぶやき」は、iphoneからだ。
Twitterで気をつけることは、「つぶやき」が、正しいとは限らないことだ。
リアルタイムに、生の情報が入ってくるが、だれが、「つぶやき」かわからない情報には、正確なわけではない。
Twitterを利用する側が、情報を読み取る力が必要なのだ。
考えようによっては、おもしろいよね。
Twitterには、まだまだ、可能性があり、リアルタイムの情報が、これからどのように「ばけるか」は、非常に楽しみだ。
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前にかったんだけど、本棚に置きっ放しでした。
twitterがはやってきたこの頃においては、
内容は普通。
出版当時としてはもうちょっと価値があったかも。
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100人以上フォローしないと、おもしろさが分からないと思う。
E-mailがなくなるという部分は、まだ分からない。
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Twitterは、使い方次第で見え方、か大きく違うサービスである。一見すると、
最大百四十字の短いつぶやきを並べたけのシンプルで"るい"サービスとしか思え
ない。「Twitterなんてつまらない」「何が面白いのかわからない」と言う人がいるのも事実である。しかし、数多くのユーザーをフォローし、つぶやきが並ぶタイムラインがリアルタイムで流れ出すと、Twitterの魅力があふれ出してくる。実際、Twitterで実現できることは数多い。
たとえば、友人の近況も最新ニュースも、Twitterを見ているだけで把握できる。個人がメディアに先駆けてニュースを発信できる。発売したばかりの商品の評判がすぐわかる。クチコミにつながる宣伝ができる。グーグルよりほしい情報が見つかる。細切れで仕事をするためのツールになり、仕事に欠かせない重要な情報を集められるツlルでもある。きめ細かいユーザーサポートができる。人々の日々の生活を記録する「ライフログ」を蓄積できるツールにもなる。
米グ1ール社、か提供しているような既存の検索技術を使っても、個人、か発信する情報を検索することは可能だ。ただし、得られる情報はTwitterのようにリアルタイムではない。このためWBCで多くのユーザーが楽しんだ「場の共有」は難しい。既存の検索技術の場合、検索対象となる情報をあらかじめ全世界のサーバーから集めておく必要がある上、ブログやSNSを通じた個人の情報発信の頻度はそれほど高くないからだ。
これに対しTwitterの場合は、世界中のユーザーのつぶやきがまずTwitter社のサーバーに集まり、そこから配信される仕組みになっている。こ
のため、全世界のサーバーを見渡して更新された情報老かき集める必要がそもそもない。さらに、思ったことをひと言「つぶやく」だけでよいので、投稿のしきいが低いぶん更新頻度が高い。
リアルタイム検索は、個人ユーザーばかりでなく企業ユーザーにとっても有益だ。たとえば商品の開発担当者が、発売したばかりの新商品が市場でどのように受け入れられているかを知りたいときは、商品名で検索するだけで、「おいしい!」「値段、か高すぎ」といったユーザーの素直な反応をたちどころに確認できる。ユーザーのつぶやきをたどれば、その属性もある程度把握できる。どういった属性のユーザーが新商品について、いつどのような感想をつぶやいていたかを収集できれば、次の商品開発に大いに活用
できる。
Twitterはテレビと同様な"動メディア"としてもとらえられるが、受動メディアとしての位置付けを一層明確にするのが、Twitterが持つ「フォロー」機能である。任意のユーザーを「フォロー」すると、それ以降はそのユーザーのつぶやきが自分のタイムライン(つぶやきを時系列に表示する画面)にリアルタイムに表示されるようになる。
たとえば私は、一千人くらいのユーザーをフォローしている。これだけの人数をフォローしていると、電車を待っている聞などのわずかな時聞に頻繁にアクセスしても、必ずといっていいほど誰かの新しいつぶやきが画面に表示される。この中には、職場の同僚や友人など普段の人間関係からは得られない新鮮な情報が含まれている。自分とは年齢層も住んでいる地域も異なる多種多様���ユーザーが発信しているからだ。つまり自らキーワードを打ぢ込んで検索しなくても、適切なユーザーをフォローしておけば、そのうちの誰かが「発信したい」と感じた情報が、どんどん自分の画面に表示される。それを眺めていれば「世間でいま何が話題になっているか」がリアルタイムに把握できるようになる。
。実
際、Twitterがこれほど支持を集めているのは、ユーザーから得た多くのフィーパックや、サーパーティの開発者による貢献によるところが大きい。ユーザーの声に真撃に耳を傾け、サービスに反映させていくという姿勢は、今後Twitterがより多くのユーザーに使われるようになるためにますます大切になるだろう。
一般的にサービス提供会社にとって、API(Application Programing Interface)の公聞は両刃の剣である。サードパーティによる関連サービスの開発を促進する一方で、APIを利用して他社が開発したサービスのほうに人気が集まることで「ひさしを貸して母屋を取られる」といった事態を招きかねないからだ。ところがTwitter社は当初から一貫して自分たちのサービスはできるだけシンプルにし、サードパーティの協力を得て多様なサービスを提供してもらうという姿勢を取っている。メッセージのルーティングシステムの核心部分を整備していくことが自社の事業の柱となると考えるTwitter社にとっては、サードパーティの協力によって、ユーザーの千差万別な要望に沿ったさまざまなサービスが生まれることが重要だからだ。
iphoneとTwitterを組み合わせると何が変わるのか。その説明をする前に、いま、インターネットで起きている変化について筆者の考えな述べたい。iphoneとTwitterという二つの技術革新がやってくる前、世間在騒がせていたのは、「Web2.0」という言葉だった。これはインターネット黎明期(れいめいき)とは、かなり様相が変わってきた最新のウェブ技術やサービスを総称した言葉、だ。筆者はこの「web2.0」時代と、その前との最大の違いは、インターネット上の情報の量だと思って
いる。
web2.0以前は、人々はインターネット上の情報に飢えていた。しかし、web2.0時代になると、情報があふれ始めた。ブログやSNSが登場し、個人が気軽かつ簡単に他愛のない情報でも発信できるようになった。グーグルを使って世界の隅々から、自分がほしい情報を瞬時に引き出して見られるようになった。それ以外にも、日々、電子メールやニュースサイト、インスタントメッセンジャーなどから膨大な情
報が降ってくる。ほしい情報だけが増えたわけではない。増えた情報の大半は、迷惑メールや見たくもない広告、重複情報といったユーザーが関心を持たない情報、欲していない情報だ。ユーザーが本来望んでいる情報がどんどん埋もれていくことこれらの情報によって、になる。
実はそんな中で重要なのは「レリバンシー」(relevancy)の高い情報、つまり、自分に関連のある情報、自分にとって重要な情報在、うまく見極めることだ。
実はTwitterの強みは、そこにある。
それまでの多くのメディアは、「読者は時系列に沿って情報を読みたがる」と想定し、記事を時間の流れに沿って、古いほうを先に並べていた。しかし、ブログでは情報を記事単位に区切り、最新情報を一番上に並べた。これによって読者は、古いほうから���間軸に沿って並べられた巨大で連続的な情報ではなく、最新の記事だけ在拾い読みすることができるようになった。
そしてTwitterも同様に、「新しい情報が上」という構造を取り入れている。TwitterがブログやこれまでのSNSと遣うのは、情報を百四十文字単位に区切ったことだ。短く区切ると、さらに情報の鮮度が上がる。
情報の塊、か大きくなればなるほど、塊の中に含まれる時間の幅も広くなる。たとえば、掲載されたばかりのブログ記事でも、三十分かけて書かれた記事なら、時間軸は三十分巻き戻されることになる。これに対してTwitterの百四十文字のコミユニケーシヨンでは、数秒から数分前の情報が活発にやり取りされる。これは人々の聞に会話的やり取りを発生させるテンポ感だ。
TwitterとほかのSNSが大きく違うのは、友達の登録の仕方である。Twitterでは、まるで食べ物に入れる薬味を選ぶように、自分の好みで一方的に友達を登録(フォロー)できる。
Twitterは、まさにこの「RSSリーダー」からニュースリーダーの本命の座を奪ってしまった。なぜRSSリーダーよりも、Twitterが優れているのだろうか。
RSSリーダーは、ブログやニュースサイトへの新着記事の追加がわかるソフト/サービスとして急速に広まった。しかし、好きなニュースサイトやブログを登録しておくと、すぐに未読の記事件数が数十あるいは数百件と溜まってしまう。ユーザーには、これが大きな精神的な負担となる。これに対してTwitterは流れるメデイアだ。数日間Twitterを見ていなくても、その聞に見逃した膨大な数のTwitterを読まなくてもかまわない。
Twitterは、過去は過去として流し、最新のニュースを一番上に表示するという発想である。最新情報の二十件を基本にした「時間軸」で区切って
表示することで、ユーザーへの精神的負荷を和らげてくれるニュースリーダーなのだ。見逃したニュースが気になる人がいるかもしれないが、よほどの大事件なら、きっとまた誰かがタイムラインで話題にしてくれる。
web2.0の重要な概念のひとつに、「永遠のβ版」がある。β版とはソフトウエア用語で開発途上版のことだが、ソフトウエア中心の今日では、製品やサービスは常に市場の反応に応じて進化を続けるものなのだ。世の中の人が実際に使い、いろいろなことを試すうちに、Twitterでの@を使った相手の指定やハッシュタグや、ipodにおけるポッドキャストのように、生き残る習慣が生まれてくる。ダーウィンの進化論における自然選択の原理で、強い種たる「習慣しが選ばれるのだ。
こうした習慣を標準機能として取り入れれば、製品/サービスにとっても、さらに追い風になる。だから、それを早く察知して、次々と製品に取り入れて行く。これがweb2.0以降のシリコンバレーのものづくりの特徴だ。
具体的には、サービスの利益モデルを考える前に、どうなることが理想なのかを定義する。そして、理想に向けた指標が達成されているかをチェックしながら、ウェブページの表示レイアウトを少し変えたり、マーケティングの方法を工夫したりしてみては、指標にどのような影響があったかをリアルタイムで観察・調整していくといった具合、だ。この分析と小さな改善のル1プを一回転するごとに、製品/サービスは進化のフェーズを進める。時聞をかけ��企画を完壁に練り上げて、最初から完壁を目指して製品をつくり、発売後に力尽きてしまうといったこれまでのものづくりの時代は、終わろうとしている。
製品を発売した後も、いろいろな改善を試しながら、小さな成功を積み上げて行くというのが主流になりそうだ。長文のブログからTwitterの百四十文字のつぶやきに時代が流れて行ったように、ものづくりのやり方もミクロ化にカギがあるのかもしれない。
ただし、サービス開始後や製品の発売後に進化を続けるには条件がある。それは、サービスや製品の出発点、かシンプルであることだ。実際、Twitterもアップルの製品も、当初はこれ以上、削りょうがないくらいシンプルだった。要素が多いということは、それだけつくり手が勝手に想定した要素が入っているということになり、製品の発展性を狭くしてしまう。製品在、そのものの「原形」と言えるくらいにシンプルにすることは、製品の発展の余地を広くし、自然選択が起きやすくする。それによって他社に本質のレベルで真似できない製品力を持たせることもできる、ということだ。
2009年六月に、イランで大統領選のやり直し在求める抗議行動が起きました。日本から見れば、遠い国の話です。しかし、海外のメディア関係者を何人かフォローしている私のTwitterのタイムライン上には、イランからの書き込みのリツィット(RT)が押し寄せてきました。その様子を見ていて感じたのは、速報と編成の死です。
一方、日本の新聞にこうした報道が掲載されるまでには、最短でも一日以上かかります。。速報の死とは、第一報がネットで飛び交うことにより、メディアが速報主体の座から降りつつあるということです。
編成の死とは、完成品メディアがもっ「枠」の限界と言ってもいいでしょう。イランの一件について、Twitter上の情報量は膨大でした。それに比べると、日本のメディアで取り上げられた情報はほんの一部だけです。無論、読者の興味に基づき人為的な仕分けがなされるとは思いますが、完成品メディアでは捨て去られる情報が多々あるということです。新聞なら限られた紙面にどれだけ詰め込むのか「枠」の制約との闘いです。しかし、Twitterに限らず、電子メディアには「枠」がありません。
ブログ以降、支持される声は明らかに企業から個人のものへとシフトしています。Twitterでも同様でしょう。朝日新聞でTwitterを担当しているマツキーという人がよい例でしょうか。朝日新聞らしからぬ口調で書き込んでいて、報道としては賛否ありますが、彼女個人にファンがついた点は注目に値します。
企業としては怖い面もあるでしょうが、開発者の考え、こだわりまでわかるようなものがあれば、それだけでファンやユーザーの聞の強固なききずなになるでしょう。それが購入につながるという、いわば商品のみならず、付帯するストーリーがひとつの商材となるのです。
Twitterは、とても属人的なメディアゆえ、これからの企業広報を変える可能性も秘めています。現在、私も何社かのTwitterマーケティングのプロデュースをお手伝いしていますが、さらに試行は続きます。
マーケティングツールのほか、Twitterはサポートツールとしても活用できます。
実際に、Twitterでユーザーサポート在している会社が欧州にあります。��らのやり方はこうです。誰かが製品トラブルについて書き込む。それを企業のTwitter担当者が見つけ、「OOさん、それは大変。、どうぞこちらへお電話を」などとカスタマIサポートの電話番号をつぶやきます。Twitterでは解決できなくても、サポートの下準備ができるわけです。「何だよ、このメーカー」といったトラブルになるかもしれない事案の火消しができるでしょう。
結局、二極化していくのかもしれません。概して、属人性が高くてもそれを負荷と感じずにパワーにできる人と、逆に属人性に疲れてしまう人の二種類がいます。ただし、Twitterは、公と私が混ざり合い、どちらの人にも楽しめる「ゆるさ」がその魅力ではないでしょうか。
イベントそのものをテキストでネット中継するという手法自体は特段新しいものではない。たとえばアップルの新製品発表会は、ほぽインターネット中継されるし、文字で中継するライブブロギングも行われている。
ではこれらの中継とTwitterのテキスト中継は何が違うのか。Twitterの中継は広がりが非常に速いという特徴がある。伝播性が高いのである
Twitterでの中継の面白さに気づいたのは、議論の当事者ではなく、観客としてイベントに行き、登壇者の発言を要約してまとめてTwitterにリアルタイムで書き始めてからだ。参加者の発言をリアルタイムで記録することには大きな意味があり、その問題に興味があるが、その場に行けなかった人にとっては貴重なコンテンツになる。実際にログとしてまとめられたものを読んでみたときに「これはリアル
タイム・ウエブ時代の新しいジャーナリズムの形のひとつ」になると確信した。
皆がTwitterでイベントを中継するようになれば、さまざまな社会問題に関する議論に対するアクセス性が高まる。たとえば政策にしても法案にしても、これまはつくられた後に問題が発生することが多かった。もちろんそこにはさまざまな要因があるが、その中で大きいのは策定されるプロセスで議論の過程がオープンになっていないということだ。そもそもそうした議論がどのような形で決まっているのか知らされない人が多すぎるため、結果、利害関係者の調整が不十分になり、事後的な問題が起きる。だからこそ、定員数の少ない審議会やシンポジウムに出席した誰かがTwitterで中継して議論の「種」を提供するのは、それだけで価値が大きく、政策や法律を決めていく際のアジェンダセツティング(議題設定)老手助けするものになるだろう。
もちろん、本職の記者でない人が中継する場合、情報の伝え方にうまい下手は当然出てくる。ただ、その差、か受信側から見たときにそこまで気にならないのだ。。そもそもTwitterの百四十字という制約は、発信者にも受信者にも、一言いたいことを全部言えているわけではない、というある種暗黙の共通認識を与えている。そとで何が起きているか、どんなことが話され第4章ブ口と素人の差を縮める属人的メディアの誕生たかをTwitterというリアルタイムプラットフォームで記録するだけなら、アマチュアと本職の記者の差はあまり出ない。
Twitter中継の面白さは、せいぜい三十秒や一分遅れというリアルタイム性にあるが、後から読んでも十分面白さは実感できる。タイムラインは後からでも読み返せるし、二時間分のログは五分や十分あれば読み返せるというよさがある。実際のところ三分の話のうち本当に重要なのはわかりやすく言い換えたエッセンス一分間ぐらいであり、凝縮された一分をいかにして百四十字というフォーマットで要約していくかというところがTwitter中継の本質である。
Twitterは、フォローする人数が少ないとつまらない。フォローしている人のつぶやきが表示されるタイムラインを眺めていても、変化がないからだ。百人程度フォローすると、画面を聞くたびにタイムラインに変化がある。コミュニケーションツールというよりも前に、Twitterは、面白いことを書く人を自分の趣味で集めたコレクションだ。そこにコメントしたり、リプライしたりして、深いコミュニケー
ションも取れる。
Twitterは、属人性の高いメディアでもある。これは、企業による情報配信者見るとわかる。同じ内容を、片方は人がTwitterでつぶやき、もう片方をRSSで配信していると、Twitterのほうにより反響がある。ブログの更新情報などを自動配信しているRSSに対して、Twitterはそこに人間味在感じるからだ。。企業内の個人の顔は、見えたほうが面白い。しかし、個人として発言することにはリスクがあるから、企業はなかなかやりたがらない。だから、普段はTwitterで情報発信といっても、bot(ボット)と呼ばれる仕組みを使った、RSS的なやり方をしている企業が多い。そこに人間味を帯びたつぶやきが入ると、がぜん面白くなる。
最初は何が面白くてそれほど投稿するのか、まったく理解できなかった。そこで、私自身、かとにかく使ってみることにして、まずは百人ぐらいをフォローした。すると初めて、Twitterの面白さがわかってきた。
その面白さとは、大量の混沌とした情報が流れる中で、おのずとコンテキスト(文脈)が読み取れることだ。人聞は、自分たちが思っている以上にコンテキストを読み取る能力が高い。
もうひとつ、Twitterで驚いたのはそのサービス品質だ。私、か使い始めた2007年頃は、Twitterのシステムが度々停止していた。私は1990年からコンピュータ関連の仕事に携わっているが、サービスが止まるというのは基本的に考えられない。システムが停止してサービスが止まれば、ユーザーから「品質の低いサービス」というレッテルを貼られる。これは、ビジネスとしては致命的な問題となった。私たちの世代は、システム停止やサービス停止に対して、恐怖心さえ持っているほどだ。
しかし、Twitterがこれまでのように品質にこだわっていたら、いまのようなサービスは生まれなかっただろう。システムの仕様書をつくって、プログラムを書いて、テストをして修正して、ようやく稼動するといった手順を確実にこなしていくと、Twitterのように数カ月程度でサービスを更新するなどということは不可能だ。
数カ月でサービスを更新するとなると、ある程度のパグを許容して、重要な問題だけを解決できた段階でサービスを開始することになる。
これが可能だということは、ひるがえって見れば、ユーザーがζ の品質レベルを受け入れているという意味に等しい。
ユーザーが認めている価値と品質とのバランスが、これまでと変わってきているのだ。私は家電業界に身を置いたとともあるが、たとえば松下電器産業では、大量の消費者が存在��る層、いわゆるキヤズム理論でいえば「マジョリテイ」を狙って、安定性や品質を重視してきた。TWitterのユーザーは、先駆的なユーザー、すなわち「イノベータ」と言える。インターネットのユーザーは、このイノベータが多数を占めていて、いわばマジョリティとなっている。そしていまのイノベータにとっては、品質よりも、常に新しい機能のほうが重要なポイントとなっているのだ。
る米P&GのCIO(最高情報責任者)に2008年に会ったときに、社内の画像共有にオンラインのアルバムサービスの「Flickr(フリッカー)」を利用していると話していた。社内のコミュニケーシヨンにも、SNSのFacebookを使っているそうだ。情報漏洩の問題在気にしないのかと尋ねると、「FlickrやFacebook以上のものをP&G社内ではつくれないし、有効性という意味ではこれらを上回るものは世界に存在しない。情報漏洩はモラルの問題、た」と言い切った。
結局、投資対効果と、問題が起こる確率とその重大さとを天秤にかけて、こうしたオンラインサービスを使ったということだ。合理的に考えていくと、いまの時代に社内でシステムをつくるということは、いかにばかげているかが見えてくる。
ベンダーとしての企業にも、Twitterのようなサービスが大きな変化をもたらすだろう。
ひとつは、「二番手商法」が通用しなくなるということだ。これまでは、一番手の企業が始めたサービスの品質、か悪ければ、同じものを高品質で提供すると勝てる、といったやり方があった。これからは、この二番手商法はほとんど意味がなくなる。品質の高さよりも、新たな価値や新機能のほうが魅力になるからだ。
また、一定数のユーザー数を確保した一番手から、その分野で別の企業が取って代わるのは極めて難しくなる。多くのユーザーが使うと、さらに機能や価値が向上するというせいのスパイラルに入るからだ。米グーグルに、米マイクロソフトが検索で勝負してもなかなかかなわないわけだ。同様に、動画提供サービスのYouTubeにグーグルが勝負しても勝てない。だから、グーグルはYouTubeを買収したのではないだろうか。
もっとも、日本国内ではまだ二番手商法が通じている。日本の独自仕様や日本語の壁などに守られているからだ。日本のコンピュータビジネスは、いまだ二番煎じのものばかりである。ジャーナリストがするIT系の話もSNSも、すべて輸入物、だ。単に情報を集めて日本語化して提供しているだけにすぎない。はっきり言ってつまらない。
二つめは、コスト構造や収益化の方法、かまったく新しくなりつつあるということだ。既存の企業は、こうした新しい企業と競争あるいは協力することなる。Twitterは社員が数十人程度の企業だ。その小さな企業が、一億人規模のユーザーを持とうとしている。これまでの企業とは、生産効率やコスト構造、かまったく違うのだ。これからは個人の知をうまく活用することで、社員二十人で四億人のユーザーを抱え、五年で売り上げ一兆円を稼ぐといった企業が生まれる可能性も十分にある。
一方、既存のビジネスモデルはコストが高すぎる。たとえば、以前の日本の家電業界は、販売チャネルを押さえてテレビやビデオを売り、大きく儲けていた。販売チヤネルをコントロールできれば、価格を担保できるからだ。この販売チ���ネルを全国規模で維持するためには、莫大なコストがかかっていた。もっとも、ネットで家電製品が購入できるようになったため、もはや家電メーカーは価格を制御できなくなっている。さらに、こうした既存の企業は、Twitterのような生産効率が桁違いに高い企業と向き合わなくてはならないのである。
海外の二番煎じのサービスが日本に多い理由は、言語にあると言ってよいだろう。日本語を使っている限りは、世界では少数派に甘んじる。。日本語は、抽象度の高い高度な思考に適しているが、論理性老追求するには英語のほうが合っている。思考は日本語で、情報の共有は英語で、というように使い分けていくとよいだろう。
開発者は、アップルの審査をパスすれば、APPStoreでiphoneアプリを販売できる。世界の三千万を超えるユーザーに向けて自作のアプリを販売できる点は、開発者には非常に魅力的だ。アップルは手数料として売り上げの三割を徴収し、残りの七割を開発者に支払う。百十五円のアプリを一本販売しても、開発者の実入りは約七十円となり、一本当たりの利益は少ない。しかし、ちりも積もれば山となるで、個人で数千万円の売り上げを達成している開発者も登場している。iphoneアプ
リ市場は、ビジネスとして大きな可能性老持つ存在だ。
Twitterは外部サービスに、代表的なクラウドコンピューティング・サービスである「AmazonS3」を採用している。使い道は、ユーザーが設定するアイコジャパスクリプト
ン画像やウェブブラウザで実行するプログラム・ファイル(Javascript)の置き場所、だ。
S3は、米アマゾン・ドットコム傘下の米アマゾンウェブサーピシズが運営するオンライン・ストレージサービスである。ショッピングサイトの「Amazon.com」のインフラ技術を流用した巨大なデータセンターを米国と欧州に持ち、容量は無制限。格納したデータ量と入出力の回数、ネットワーク転送量に応じて料金が発生する。「使った分、だけ払う」従量課金型のサービスだ。
仮にS3を使わないと、Twitterは将来必要な需要を見込んだハードウエアの先行投資が必要になる。ユーザーが自由に設定できるアイコンとウェブページの背景画像は、Twitterの中では比較的ファイルサイズが大きい。アイコンが最大七百キロバイトまで、背景画像が八百キロバイトまでの容量を許容している。両者を合わせて一人当たり約1.5メガバイトの容量を一千万人が使い切ると仮定すると、データの総量は十五テラバイトになる。これをストレージ装置に格納するとなると、ハードウエア投資額の相場は数千万円規模になる。
それがAmazonS3であれば、不幸にもユーザー数が伸びなければ料金は増えず、幸運にもユーザー数が急増したとしてもハードウエア増強に追われることはない。Twitterは初期投資を抑えられる上、増強が追いつかないという不安もないわけだ。
リアルタイムウェブの実現は、TWitterだけによってもたらされるわけではない。グlグルが2009年内に公聞を目指している新しいコミュニケーションプラツトフォーム「Googlewave」も、Twitterと同様にウェブブラウザ上でコミュニケーシヨンのストリーム(履歴)を残して共有しながら、リアルタイムでコミユニケーションすることを目指している。Googlewaveで特筆すべきは、テキストのメッセージにとど��らず、写真や動画、ドキュメントの編集過程といったマルチメディアデータまでもがリアルタイムに共有され、変更の過程在追体験できる点た。
Twitter社が買収を検討していることで有名になった米コツウィート社のTwitterクライアント「CoTweet」は、自社に関するTwitterのつぶやきを監視し、答えるべきつぶやきがあったら社内のオペレータに割り当てられる。個々のオペレータの回答は企業の公式Twitterアカウントの回答として発信されるため、消費者からは、一貫した回答やサポートに見える。オペレータにとっても、人でずっと膨大なつぶやきを監視し続けなくても組織として対応できるメリットがある。
CoTweetを利用している米ジェットブルー航空は、あるTwitterユーザーが「空港のチェックインカウンターに誰もいなくて困った」とつぶやいたのを見つけ、「十分で担当者をカウンターに派遣します」と即座に回答し、実際に対応した。このTwitterを使った"すごいサポート"が有名になった。このような組織的な対応をするには、企業向けのTwitterクライアントが必須になるだろう。
誰もが気軽につぶやきを公開できるTwitterは、使いようによってはリスクを伴うことも理解する必要がある。
Twitterの利用拡大が進んでいる米国では、一般の市民だけではなく、政治家やセレブと呼ばれる人々もTwitterで情報発信している。彼らのつぶやきが騒動を巻き起こしたり、外部に知られてはいけない情報が漏洩したりするといった事例が出始めている。
この種のトラブルは必ずしもTwitterに限ったことではなく、プライベートな人的ネットワークとパブリックな人的ネットワークが交錯するソーシヤルメディアではよくある話だ。日本でも、主にSNSで友達同士の軽口のつもりで飲酒運転や交通機関の不正利用などの不適切な書き込みそして"炎上"する事例、か2007年頃から急増している。
ただ、"情報発信のしきいの低さ"と"ライフログとしての情報のTwitterの蓄積性"は、この種のリスクを加速するものとして特に留意すべきだ。Twitterの場合は、つぶやきの公開範囲は「パブリック」(公開)か「プライベート」(非公開)のどちらかでしかコントロールできない。自分がプライベートに設定していたとしても、フォローされている友人が非公開のつぶやきを転送すると公に伝わってしまう。進行中の仕事の内容や、顧客名などを書いてしまったり、あるいは直接書かなくても類推されたりしてしまったりという事態には、十分な注意が必要だ。
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twitterの使い方の説明はほとんどない。
twitterがなぜブームとなっているのか、どのように人々の
コミュニケーション方法を変化させているのかが書かれている。
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本書の初版第1刷は2009年11月。2010年6月現在、まだ新しさを保っている(と思う)。日進月歩のツイッターの技術的update状況と利用アイデアの多様化は、半年と言えども情報を過去のものにしてしまう可能性があるのだが。
ベンチャーキャピタル、ITサービサー、ジャーナリスト、シンクタンク等の識者が、ツイッターの成り立ち(when)、仕様(what)、自己進化の仕組み(why)、技術と使用方法の現状と今後の見通し(how)を解説している。各分野の識者の分析をバランスよく掲載したところに本書の価値があると思う。
ツイッターを個人のエンタテインメントにとどめることなく、ビジネスユースに適合させるには、セキュリティをはじめ超えなければならないハードルがいくつもあるが、本書はその着眼点をいくつか示してくれた。特に野村総研の亀津氏の分析はよく整理されていて、企業内利用を考える際に一読の価値がある。もちろん、ソリューションが示されているわけではないけれども。
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ツイッターについて真面目な視点で論じられている。複数名で書かれており、また日経ビジネスオンラインで掲載されていた文章を使用しているため全体の統一感はない。
ツイッターって何?やってみたいけとよく分からない。という人向けの本ではない。
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Twitter自体を使ったこともなく、詳しく調べたこともなかったので、どういう使い方をするであるとか、今までの盛り上がりの経緯が書かれているので、最初に読む本としては、いいと思う。ただ、今やってる人が読んでも知ってる内容だけで、何も得るものが内容に思う。
また、章毎に著者が違うため、説明にかなりの重複があったので、内容は薄い気がする。