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淡泊に徹しようとしているな~北宋はすでに崩れ,趙構が江南で帝を名乗っているが,金軍に追い回されて未だ国の形をなしてはいない。金は長江まで兵と将を送ったまでは良かったが,岳飛の軍があり,張俊の軍があって,帰り際に痛打を浴びる。宋という国がなくなると,梁山泊の糧道であった闇塩が意味を持たなくなり,楊令は日本との交易の外に西域との交易との交易を重視し,西夏や西遼との関係を穏健なものとする。李富は内紛のために金が退き,南宋という国ができそうな予感を抱く~作家一人の力で,このシリーズを描いていくことは最早,不可能だと感じた。集英社のスタッフか,北方謙三というプロダクションが動いているような気がしてならない。すでに,プロジェクトという枠をこえているのではないか?
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ん〜、面白いんだけど、なんだか話がバラバラになってきた感を受ける。いっそのことなら、中華統一まで話を変えてゆけばいいのに、予定調和っぽくなってきている。
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間奏曲w
戦いが一段落し、梁山泊、金、そして各地の軍閥がいったん腰を落ち着けます。
梁山泊は韓成の働きにより、懸案であった西夏の交通を確保して西域との交易を開始。
巨大な中継貿易がもたらす利益による立国を目指す。
他方、岳飛が隆徳府を、張俊が北京大名府を拠点に軍閥化し、これに金が絡む。
岳飛は支配領域の安定のため、非情の決断を下す。
南方では即位した趙構が逃げ回るが、彼を支える青蓮寺・李富が着々と立国へ向けて布石を打つ。
そして一時の平穏は長くは続かず、遂に梁山泊と岳家軍が激突!
成長した秦容と、少女剣士・郤妁が大活躍(^O^)
岳飛にも、癒しの女神が現れます(^-^)
ニン、トン♪
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楊令が中心となって梁山泊の国作りを始めて、東の日本から金、西夏、ウィグル更にその先のシルクロードに繋がる交易を国の稼ぎとする新しい国が形として見え始める。その過程で、楊令は再び耶律大石と会い、新しい国造りの考えを吐露し、大石の建国に手を貸していくことになる。
一方、北の金では、燕雲16 州から中原さらに黄河の北まで宋を滅ぼして手に入れてしまった事に戸惑い、まだ本国が固まっていない状態でその支配はままならず、手に余ってしまう。さらにはその後継者争いで、一時混乱する。その状況下、童貫の残した禁軍の将軍であった岳飛、張俊は軍閥として黄河の北に割拠し、南では、青蓮寺の領袖、李富が南宋の傀儡帝を使いながら、着々と新しい支配圏を確立しつつあった。岳飛は、宿敵梁山泊の馬三千頭を盗むことから戦いのきっかけを作り、梁山泊軍と戦火を交えることとなった。結局、岳飛軍は楊令率いる梁山泊軍に完膚無きまでに敗北する。これら戦いの中で、秦明将軍と公淑の息子で、子午山で鍛えられた秦容が、一士卒として類い希なる能力を見せ、大勝に貢献する。
この物語もシリーズでここまで進んで来ると、北方の設定が歴史に縛られず、自由になる分、新しい登場人物達である楊令や秦容などはスーパーマン的になってきて、旧来の地に足の着いた泥臭い登場人物とは一線を画して、少々違和感を持たざるを得無い感がある。この辺りを今後どのように描いていくのか?その辺りでこの作品の評価が定まる気がする。
正直、前シリーズの北方水滸伝と比較すると作品として浮ついている感が否めない。最新刊を高い値段でわざわざ日本から買って来る必要があるのかは、非常に迷うところ。
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貿易を活発化させる梁山泊と、統治者であることに悩む岳飛。岳飛が一番迷い悩む役なのかしら。史進がなんとか無事で安心。秦容は秦明と林冲を同時に受け継いでいるのでしょうか。そしてまさかと思う人物が岳家軍で戦死……!
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第11弾
初めての岳飛軍との戦闘、梁山泊が勝つには勝ったが今後どうなるのか、交易を含めた行方は
南宋を画策する青漣寺は。
歴史書を読んでいるのかフィクションを読んでいるのかよくわからなくなってくる。
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いったいこの話はどこに向かうのか、どこが終着点なのかと思いながら読み進めた。梁山泊の交易が成功し始める。各勢力は混乱しつつも徐々に安定を取り戻し、新たな戦が始まる。岳飛の脆さと強さ。梁山泊の二代目たちも、先代に匹敵する輝きを持ち始める。本巻では、狼牙秦容の台頭が著しい。そして黒旋風李逵の魂を継ぐ男も。ここまで来たら、どこまでも続いて欲しい。
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楊令が描いていた、日本から西域にわたる交易が動き始めた。
梁山泊の新しい形をそれぞれが幻と思いつつも実現にむけて動いていることに驚いている。
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祭りの後のまったりとした日々にも新しい芽が出てきた。何より天才岳飛が負けに負ける。負けた分だけ岳飛は強くなる。そして、その天才岳飛や幻王楊令すら肌に粟立たす「秦容」がその片鱗を現し始めた。うん。何か始まりそう。
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交易をもとに新しい国が形として見え始める。平穏は長くは続かず、戦も始まる。やっぱりなんだかんだ戦が面白い。
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梁山泊の西域との交易の道が動き出す。宋が滅び、塩の道が必要なくなったため、糧道として交易を選ぶ楊令。ただ戦いだけでなく、国のあり方、法律、根幹となる経済まで絡めて物語が進む。でも盛り上がるのはやはり戦闘シーン、岳飛との戦いは緊張感があり、童貫戦を彷彿とさせる。梁山泊がどう歩むのか、気になる。
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この巻もほとんど戦はなし
シルクロードの交易路を拓く梁山泊
実際には梁山泊が拓いた訳ではないが、そうやって確立されていったんですね
歴史に基づいてるから変え様のない部分があり、なかなか盛り上がりません
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岳家軍に全く魅力を感じないと思っていたら梁山泊にぼろ負けした。
徐史は死んじゃったし面子が入れかわって面白くなるかな?
狄成が李逵二世みたいになったのには興醒めした。
狄成のままでも十分いいキャラしてたのにな。
蘇端が可愛くて好き。
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やはり北方ワールドに引き込まれた!前にのめり込むように本を貪り、そして号泣。男ならと言いたいのかもしれないが女性でも共感は得られそうな気がする。日本にも多くの中国人がいてこの本を手にとっていると思う。どんな思いで見ているんだろうか?
誰もいじれない禁断の書とも言える「水滸伝」を北方流に解釈して書き上げて続編
水滸伝のエンディングで梁山泊にこもる全ての人の命ともいえよう「替天行道」の旗を宋江から渡された青面獣楊志の子、楊令。
序盤戦はいくつもの愛を受け育った楊令が幻王と名を変え、水滸伝とは異なる人格を見せる。生き残った史進、呼延灼、張清らが残存勢力を維持して楊令を首領として迎えると同時に再建を果たす!ここからが悲劇の連続だった。
水滸伝の中で地方軍の将から梁山泊入りした呼延灼将軍。梁山泊では常に本隊を率い全面の敵と向かい合っていた楊令伝においても役割は同じなのだが、老いに加え息子の凌が梁山泊入りをしていた禁軍の童貫将軍との決戦の折に宿敵趙安将軍を打ち破るが、一安心もつかの間で息子の凌の背後へ5000の騎馬隊が襲いかかろうとしていた。
初めて父が息子の背中を守った。息子は父が背中を守ってくれてるとは知らずに…「行くな!」読みながら呟いていた。呼延灼はただ1騎!5000の騎馬隊を止め散っていった。凌に双鞭をあずけて……涙止まんないから!これを書こうと頭の中で考えているだけでもこのシーンは泣けてくる。
激しい戦の中で父親としての優しい顔を見せた張清。
前作で片足を失うも片足での騎乗で禁軍を悩ませた馬麟。
元盗人上がりの鮑旭は部下の損害が最も少ないとされる名将であったが、呼延灼と同じように部下を守り仁王立ちの末に散っていく。
呉用に公孫勝や戴宗などは憎まれ役をかいながらも若者を育てるそんな役回りの末にやはり身を挺していく。
張橫の息子で楊令を影から支える青騎兵の張平や、弓の名人であった花栄の息子の花飛麟
この幾多の勇士のひとりひとりの生き様を描ききった作品に言葉はいらない。ただ読むたびに思い出すたびに涙がこぼれてくる。エンディングで楊令が死に、ひとり残された史進…彼の苦悩は岳飛伝に続く……
生涯でこれだけ泣けた小説はきっとあとにも先にもないことだろう!
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第11巻読了
童貫戦が終了してから読むペースも同様に遅くなってしまった。それだけ死にざまを描かせたら実に巧いと思わせる作家だ。
久々に岳家軍と対戦した楊令。終わりまでドキドキが続くと思うと複雑でもある。残り3巻だ・・・