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この人はどれだけ賢い人なんだろうね。自分の作品を愛し、守るために、きちんと主張ができる人だ。戦う、争うのではなく、目的を達成させるために誠実に力を尽くしている。その姿勢が潔くも美しい。
強いなぁ。そして、他人に対して……どこか諦観しているようなところがあるが、作家特有の客観視のためだろうか。
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あの絵柄、色遣いに通じるものをいっぱい感じた。この人、なんというか独特の感性の人だ。感性が人の何倍も敏感というか。こういう人だからあの絵がかけるのだねー。ちゃんと萩尾望都の漫画読もう。
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2014年5月10日読了。
萩尾望都はわたしの神様なので、これは神様が書いたエッセイということになる。神様のエッセイ。神様の日常生活や、神様の頭の中。それを活字で読むということは、それだけでもう恐れ多くも刺激的な行為だ。
その上更にこの本はとても面白いのである。わたしの神様はとてもクレバーで作品に対する愛に満ち、それと真摯に向き合ってきた方だ。そんな方のエッセイが面白くない訳がない。故に彼女はわたしの神様なのであるが、嗚呼。またも私はその事実を確認し、その魅力の虜になるしか術はないのだ。大好きです!
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萩尾望都先生のエッセイ集。
2ページの短いものから、数ページにわたって舞台の話やいろんなテーマの考察が書かれているものも。書かれたのが70年代から80年代にかけてで一見統一性に欠けるけれど、中にはハッとするような話もあって飽きません。
本やバレエ、旅行など何にでも興味を持ち、悩み、楽しんでいるのが伝わってきます。
今まで興味を持たなかったテーマがいくつも収録されているのに、萩尾先生が書いたものなら読みたいと思うほど、漫画だけじゃなく文章にも人を惹きつける何かがある気がする。何度も読み、考えさせられます。
舞台を観るためにパリに飛んだかと思えば、枕に寝っころがって何気ないことを発見したり。遠い存在の人かと思ったら共感できる所があって親近感がわいたり、また遠くなったりして、その感覚が不思議と心地良いのかも。
このエッセイを読んでいると、関心の幅が広がれば広がるほど、その人の深みが増してゆくのかなぁと思ったりします。感性を豊かにすると、思考も豊かに、発想も豊かになるのだろうなぁ。
私も萩尾先生ほどではないけど、いろんなことに興味を持ってまず行動して楽しんで、を心掛けたい。多分、漫画家でなくてもそういうのは大切じゃないかなと思う。
漫画も素晴らしいけど、そのお人柄を見習いたいと思った一冊です。
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「おじさまはアブサント酒がお好み いつも作って差し上げる」
ピカデリー7時のお嬢様が作っていたのはまさかの芋焼酎。。
イメージーー!萩尾さーーん!
笑ってしまった。
台詞は確認してないので違うかも。
人の名前が覚えられないという。でもキャラクターの名前の付け方、いつもぴったりじゃないですか、、と思ったら、やっぱり言葉には敏感なのだ。「サーボ」という名前の、音の響きに恍惚となってしまう敏感さ。小鳥の巣のテオは、やっぱりテオでしかない。脇ながら見逃せない、重要な立ち位置となったのは、名前のおかげだったりするのだろうか。
名は体を表す。
実在の名前でなくたって、トーマスでなく「トーマ」になって本当によかった。「ミノタウルス」と「ミノタウロス」では全然、違うよねえ。
関係あったりなかったりする挿し絵、というか絵のページが嬉しい。
「ミロンのたれ目一族郎党」図に笑った。
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たぶんすごい読書家なんだろうな! と思わせる片鱗が見え隠れ。
あれだけの伽藍のような漫画を描くのだから、当然といえば当然か。
ものすごいノウハウがあるんだろう、それを見てみたい、と思ったが、
作劇方法云々よりも身辺雑記だった。
まあエッセイなのだから当然だが。
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2005年(初出1976~85年)刊行。女性漫画家24年組のビッグネームたる著者のエッセイ集。映画「第三の男」評、「機動戦士ガンダム」(映画版かな?)でのシャアのシャワーシーンに、きゃあきゃあ言う著者やそのアシスタント嬢?(クールなイケメンのヌード好きは数多の女性に共通するのか…)、あっと驚く「トーマの心臓」裏話が興味深い。
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萩尾望都さんファンの人には、とっても嬉しいエッセイ。作品の印象よりも、わりと普通というか、なんというか。安心しました。
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萩尾望都先生のエッセイ。面白かったです。『トーマの心臓』の裏話やミステリーの話、アニメの話、映画の話など、やっぱり感性を他分野に広げて吸収しているから素晴らしい作品が描けるのだなぁと思いました。
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30年くらい前に書かれた随筆
なのでそこには時代の壁といって良いものが立ちはだかるが
むしろ文化の違いすら感じる
そういう意味で理解できない所が多いので
益するところもまた多い
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先生の小宇宙に思いを馳せながら読んでいたら、あっという間に夜が明けた。論理型よりも直感型であられるモー様。『秋の夜長のミステリー』『日本語は論理的なのか』そして特に『作家と編集の間には』を読むと、そのことについて御本人なりに色々と思い悩むことでもあったのかしら、とぼんやり想像した。そしてそれは、執筆より20年後のあとがきで、このエッセイを執筆していた頃の私はトゲトゲしていた、と仰る理由の一つなのかな、と。それでも最後には昔の自分はキライじゃない、若かったしね。とまとめられているのを読んで胸をホッと撫で下ろした。それに昔を振り返ってそう綴る先生は、まるで舌を悪びれずにペロッと出した少女のようにチャーミングだ。
個人的に一番お気に入りだったのは『お酒の話』。渡仏前はまだ下戸だった先生が、赤ぶどう酒とお水をチューチュー飲んで立派なお酒好きに進化した先生を想像したらもう、たまらなくおっかしかった。オチも完璧だし、これは絶対に近い将来、誰かに読み聞かせをしようと心に決めた。先生、また一つ私に楽しい夢を与えて下さってありがとう。
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創作された作品は心底好きでも、作者のエッセイ的なものにはそんなに惹かれない。という自分の性質を忘れて、たまに買ってしまう。楽しめる人は楽しめると思います。