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冒険遺伝子・金髪遺伝子・社交性遺伝子……性格診断から裁判の証拠、企業の担保、広告の謳い文句までとにかく「遺伝子」がついてまわる。宗教のように科学「らしきもの」を盲信している大衆につけこむメディアや企業、お金に振り回されて倫理も正義感も麻痺している科学者ならぬ「科学屋」たちの姿にぞっとさせられます。
マーケティング理論だけが最優先される社会。資本主義って本当にこわい。
登場する遺伝子導入動物の振る舞いは非現実的で、そんなことありえないと思ってしまいつつ、作中で「生物(ウェット)アート」として紹介されている、緑色に発光するGFPバニ―・アルバや「犠牲なき革」は最近実際に「医学と芸術」展で展示を見たので……なんだか生々しいです。
頻繁に場面が切り替わり、細切れに語られる幾つものエピソードがこの先どう繋がっていくのか、楽しみなような、怖ろしいような。
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「ジュラシック・パーク」の原作者マイクル・クライトンの遺作とあって、楽しみに読んだが、今一つストーリー展開がよく分からない。枝葉が多くて、筋がしっかりしていない。
後半すべての枝葉が1つの幹につながるのか、期待するしかない。
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話はおもしろいのだけれど、ちょっと登場人物が多すぎ。2人分の遺伝子をもっている人がいるという話には驚いた。中学のころの友人の話。弟が生まれたとき、おなかからその男の子のほかに成長し切れなかった腕とか足がでたそうだ。友人は「本当は双子だったみたいよ」とさらりと言っていたけれど、私は結構、怖かった。でもこんな場合なんだろうなぁ。
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マイケル クライトンの最後の作品。アンドロメダ病原体やジュラシックパークと同様バイオテクノロジーが主題となっている。まずは上巻ということで同時多発的にガンを抑制する遺伝子や人間とチンパンジーのハイブリッド等伏線が張り巡らされている。下巻でこれらがとうまとまっていくか楽しみ。
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「ジュラシック・パーク」「ロスト・ワールド」「ライジング・サン」など多くの作品を発表してきた著者。
本著は、若くしてなくなった著者の遺作となった。
エッセイ以外で読んでいないのは本書と「ディスクロージャー」だけで、もう次回作が読めないのかと思うと、もったいなくてなかなか読めなかった。
が、最初に驚いたのは小生は文庫用のブックカバーを三つ持っているのだが、どれにも入らない。
家に帰って他の文庫と大きさを比べてみると、五ミリほど背が高い。こんな中途半端な大きさにしたのは、目立ちたかったから?それとも裁断ミス?など思いながら読んだ。
解説に有るけれど、著者は遺伝子研究の現状について危機感をつのらせ、書いている作品が有るにもかかわらず、それをやめて本著を書き始めたらしい。
今までの作品はスピーディな割りにわかりやすかったけれど、本著は登場人物が多くストーリーもあちこち散って、最後にまとまるかと思ったら、尻切れトンボになった話があったり、ちょっとわかりずらかった。
あと、翻訳文の隣に英語読みのルビがふってある事が多く、おそらく原語で読めば韻を踏んだ表現になったり、しゃれになっているいるのだろうけれど、それがわからないのが残念。
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"近未来の話。遺伝子操作で人の性格が変わったり、チンパンジーと人間のハイブリッド種が生まれたりする世界。遺体から遺伝子情報をとるための密売組織があったりする。
下巻にどんな展開が待ち構えているのか!!"
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やっと上巻読みました。
まだ話の行方が全然わからない・・・。
早く、下巻を読みたい。
2015/08/22 予約 8/29 借りる。8/29 読み始める。10/4 読み終わる。
内容と著者は
内容 :
内容(「BOOK」データベースより)
バーネットは抗癌性物質を分泌する体質の持ち主。
彼は、自分の細胞を無断で売った大学と買い手のBioGen社を相手に、訴訟を起こす。
BioGen社の研究員ジョッシュは、人を成熟させる遺伝子の研究をしている。
一方、ヒトの遺伝子を導入した人語を操るオウムとヒューマンジー(ヒトとチンパンジーの交雑体)が人知れず成長していた。
幾多のエピソードから浮かび上がる悪夢の未来図。
急逝した巨匠が生前発表した最後の小説。
著者 : マイクル・クライトン
略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1942年、イリノイ州シカゴ生まれ。ハーバード大学で人類学を専攻後、ハーバード・メディカル・スクールへ進み、医学博士号を取得した。
在学中からミステリを書きはじめ、1968年に発表した『緊急の場合は』で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞し、69年の『アンドロメダ病原体』が世界的なベストセラーとなる。
その後、次々と話題作を世に送り出し、その著作のほとんどが映画化された。また、自らも映画監督として活躍。2008年死去
酒井/昭伸
1956年生、1980年早稲田大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家