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▼半分まで。かなり読み応えのあるみっちり感。衒学趣味のこのやり取り、どこか懐かしい気がする。あ、そっか、講談社系の、新本格系の、アレだよアレ。メフィスト路線、それも間違ってないときのやつね(笑)。
▼でも、半分までずっと丁々発止のやり取りで、事件がなんも起こってないというか、いや起こったんだけど既に終わったことなので臨場感が薄いというか。まだ推理シーンに入っていなくて、京都の謎の風習に基づいて逆転裁判をやるらしい……というところまでしか来ていない。どうも先行き不安なんだけども……
▼読了。悪くなかった。
▼終盤過ぎて裁判シーンになってから展開が二転三転。ラストの雰囲気が非常に薫り高い。登場キャラも個性的。装丁も物語に合っている。
▼完成度は高いんだけど、「ややフツーかな」と思う私はBOXに毒され過ぎているかもしれない。
(09/11/21 読了)
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週刊文春で本格ミステリーのベストテン候補とまで書かれて紹介されていた。傷物語と同じ講談社BOXなので、なんとなく期待。
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作者の次回作が読みたい、と思わせてくれる。おそらくシリーズ化するんじゃないか(しなくてもいいけど)。
最後の最後までひっくり返され気が抜けない。しかも締めくくりは赤面するほどだった。なにその純愛小説。楽しかった。
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私は好きです。
もうちょっとキャラがたつといいなぁ。
BOXではなくて、
普通に単行本のほうが読みやすいかな
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素晴らしい!最高だ!どんでん返しの連続で、もう10回転はさせられた。まさに圧倒的な騙される快感、ここに極まれりと言ったところです。
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ボーイ・ミーツ・ア・ガールの青春ものラノベ+法廷もの風のミステリ。論破すれば何でもありの私的裁判という設定をいかし、意外な真相が明らかになるという形ではなく、騙し合い、引っ掛け合いのコンゲームやバトル物のマンガのようなどんでん返しを連続させるという手法が新鮮。ロジックにこだわる姿勢や、伏線、ミスディレクションといった技巧の冴えも素晴らしく、たいへん堪能しました。
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華やかで昏い古都の雰囲気。その中で繰り広げられる私的裁判。
世界観にどっぷりひたれる、贅沢な読書体験だった。
ミステリファンが大好きなあのトリックやこのトリックを、懐石料理の一品一品のように精緻に料理してちりばめてある。
私的裁判の間は火花を散らしてつぶしあっても、普段は互いをリスペクトする友人同士。そういう登場人物の距離感がなんだかうらやましく感じる。
私的裁判「双龍会」では、検事と弁護士にあたる2頭の竜が対決する。
その担い手である龍樹家は、強引な手法を使っても「謎を解決する過程」が華やかで面白いから人気がある… というのが、まるでミステリファンの心情のようだと思った。
個人的には、ミステリでは世界観をしっかり作って、トンデモ理論で解決にいたるのでもいいから読者を納得させ、「いい夢を見させて欲しい」のだ。
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講談社BOXで読む逆転裁判。ルール無用の法廷で騙しに次ぐ騙し、ひっくり返しに次ぐひっくり返しを楽しむ話。伏線は細かく張ってあって気持ちよく騙されることはできるのだが、いかんせんひっくり返しの小弾が多すぎて最後の真相に行くまでに驚きに慣れてしまった。
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「祖父殺しの嫌疑をかけられた城坂論語は、変幻自在の論客が丁々発止の応酬を繰り広げる私的裁判“双龍会”の被告となる…容疑を解くためではなく、事件当日、屋敷の一室で二人きりの甘く濃密な時間を過ごした謎の女性“ルージュ”と再会する、ただそれだけのために…。 」
どんでん返しの繰り返しが読む側を楽しませてくれる。
最後の最後まで驚きの連続に見舞われるでしょう。
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会話主体...しかもヒネクレてちょっと小粋でw、
丁々発止でマニアックな会話。講談社BOXとくれば
どうしてもある作家や作品を脳裏に思い浮かべて
しまうのは仕方ないか...?
ミステリ...というか推理小説と麻雀と将棋と
ちょっとの選民意識臭のするディベート(もしくは
揚げ足取り)がいい具合のバランスで散りばめられた
なかなかの快作...かもしれません。
結構、鼻に付く表現や、やや上から物言われてる感を
ちょいちょい感じましたが、今作の登場人物達の
キャラに救われたような気もしますね。
結果、面白いしオーライでw。
何度も何度も真相が裏表、行ったり来たりで
ドンデン返し的な効果は終盤に至ってはもう予定調和で
驚きは半減しちゃったかな?
でもそこも主人公?の「論語」くんの最後の一言で
救われたみたいだし。次作以降も気になる作家さんです。
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京都っぽいって言ったらいいのでしょうか、何か時代がかった感じと、甘美な独特な節回しに紛れ込んだ感じで最後にどんでん返し、多々あります。この独特な感じが面白いです。
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論理ずくの大合戦!
でもとてつもなくアンフェア!
ヒントあったっけ?というようなどんでん返しの連続なので素直な人向けのお話かも。
作者との推理合戦はできないです。
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とにかく展開がめまぐるしく、何度ページを戻ったことか。
あらゆる技法やネタがこれでもかというほど詰まっていて楽しい読書でした。
独特の会話文にマニアックなネタなど読み手を選ぶかもしれませんが、それを差し引いても一読の価値はあるかと思います。
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祖父殺しの嫌疑をかけられた城坂論語は、変幻自在の論客が丁々発止の応酬を繰り広げる私的裁判"双龍会"の被告となる・・・容疑を解くためではなく、事件当日、屋敷の一室で二人きりの甘く濃密な時間を過ごした謎の女性"ルージュ"と再開する、ただそれだけのために・・・
新人作家のデビュー作だとは思えません。読み終わった後はもう感無量!
講談社BOXなんてラノベだろ!とバカにしてたんですけど、考えが変わりました。やっぱり偏見を持たずに色々読んでみるもんですね。
確かに厨二臭さも少しあったり、やり過ぎな気がするところもありますが、それらを含めて面白かった。いかにも現代的な作品ていう感じです。
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ミステリ的驚きをふんだんに盛り込んだエンタテインメント本という感じ。言葉遊び部分を面白いと感じるかどうかで評価が変わってきそうだなー。面白かったのだけど、キャラとか設定が魅力的かと言われると、首を捻る部分も。そういう「設定」を受け入れられるかどうかという、好みの問題なのだと思うけれども。