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今年の上位ランカーとは相性がいいと思っていたが、最後の最後で外してしまった。
『メアリー-ケイト』、『死神を葬れ』に続くバカミスだが、バカミス度で言えば本作品がぶっちぎっていると思う。ただ食傷気味なのも確かで、最後にこんな濃厚味を堪能すると、さすがに胃もたれは避けられない。読む順番を間違えたかな。
ラストの展開は好きだが、それまでが長過ぎる。基本的には一話完結、でもサイド・ストーリーは続いていきますよ、といったアニメを見てる感覚。語り口や雰囲気にスピード感はあるものの、ストーリー自体がそれほど進んでいかない。なので中盤で退屈する。同じところの堂々巡りで、後半に辻褄を合わせてきた荒っぽさもどうかと思う。振り返ればよくできたお話なのだけれども、ジェインに喋らせすぎたかな? 信用できないと勘繰っている人物の語り口に、魅力的な吸引力はない。
作者の公式サイトで、「執筆中に聴きまくっていたアルバム・リスト」の中にP!NKを見つけた時はちょっと嬉しかった。
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信頼の置けない語り手によるストーリーは嘘か本当か、最後の最後まで反転しまくり、この本自体がどうなの?と思わせる面白さです。
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いやー、ぶっ飛んだ小説である。
妄想なのか、真実なのか、
SF の様な、ミステリーの様な、
おバカなカルト作品。
好きだな、B 級臭のするこういうの。
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テンポ良く描かれるSF的設定の犯罪物。
「あたしは悪を殲滅する組織の一員なのさ」と取調室で精神科医に話し始める女性ジェイン・シャーロット。
不良少女のようなぶっとんだ喋りで、9.11後の、8ヶ月前に組織にスカウトされたと。
最初は、14歳の頃に用務員が連続殺人犯だと見抜いたと話し始める。
証拠を探して車に乗り込み、それらしいものを発見する。訴え出たが信じて貰えず、用務員は行方をくらます。襲ってきた用務員を光線銃のような物で撃ったというのだが…
その時から連絡が入り、のちに救いようのない悪人を始末するためにある組織だとわかったと。
バッド・モンキーズという部門で、仲間の指示と協力のもとに、犯罪者を心臓発作などの病気と見せかけられる銃で、処理してきたと。
彼女の告白は妄想か?真実があるのか?
仲良しだという弟フィルとの関係は…
フィルと再会するために動き出すジェイン。
事実と食い違いがあると指摘する捜査官の言葉は真実か?
反組織とは?
すべてを監視する眼、雑誌に隠された暗号、斧を持つピエロ‥
映画的な盛り上がり。リーダビリティがあり、ぐいぐい読ませます。
ハイパーアクションという裏表紙の言葉、意味は正確に知らないけど、そんな感じ?
著者は1969年、ニューヨーク生まれ。スリップストリーム系のSFで評価を受け、これが4作目。
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このB級感が堪らなく好み。チープなガジェット、妄想と真実が交差しているような不安定さは最高にブッ飛んでいる。
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殺人容疑者ジェインの語る悪との壮絶な戦いは果たして真実なのか?。陰謀論、雑誌に隠されたメッセージ、殺人ピエロなどチープでジャンクなガジェットに彩られた電波系ノワール。このB級ぽさがタマラナイ!!。圧倒的なドライブ感で突き進み、終盤には怒涛のどんでん返しが!!。寺田克也イラストの表紙も素晴らしい。
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本の表紙の絵にあるような
ぐちゃぐちゃ感がそのまま反映している物語。
読み出したら、もうやめられません!!
こちらのブログで紹介しています。
http://ameblo.jp/lapis-lazuli2008/entry-10655997688.html
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ありそうでない感じのSFアクションミステリ。
物語の序盤はものすごく新鮮でおもしろかった。
ミステリっぽい要素もあり、でもどこかねじれていて、どこまで本当なのかわからなかったり、合いの手があきらかに何かをにおわせていたり。
でも結末がねー。結局アメコミに徹してしまったところがちょっと難。
■このミス2010海外4位
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悪を殲滅する組織の一員。と言う女が精神科医に語る半生記。
クールでポップ。という書評が多かったのだけど、そうかなぁ?と言う感じ。
完全に表紙負けしてる。挿画寺田克也氏だし。
もっとぶっ飛んだキャラや設定を期待してたので肩透かしを食らったように感じたのかも。
オチも、さもありなん。面白くないわけではなかったけれど、好みではなかった。
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2010年度このミス第四位。
かなりポップな表紙です。
秘密組織で暗殺をしているという女の精神科医への過去の告白。
どこからが現実でどこからが妄想なのか。
何が正しくて何が正しくないのか。
ミステリィではあるけど、SFとかアメコミが好きではない人には
あまり向かない作品だと思います。
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主人公ジェインが悪人退治をする組織に入って活躍し、その体験を告白していく話なのだが、様々な要素が入り混じり、最後はどんでん返しの繰り返しで面白かった。果たしてジェインは悪人なのか、善人なのか…。この本がハードカバーや文庫だったら★は3つだが、ペーパーバック風の装丁が内容にマッチしていい感じなので、それも含めて★4つ。
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表紙とタイトルを見て「ぶっ飛び系」かと思い購入。
記憶にあまり残らない感じの小説だった。
エンディングが気に入らず。
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割と序盤から盛り上がってくるので、これは、と期待するんだけども、中盤からはどうにもだれるというか、なんだか難しい事を言ったりし出して、どんでん返しものではあるけど、策士策に溺れるとでも言うべきか。
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ワルどもが、世の中をワルに対して戦いを挑むって、設定がタランティーノの映画っぽい、まさに「パルプ・フィクション」な小説。
チープさとか、ジャンキーな言葉遣いとかは悪くないんだけど、人物同士の相関が頭にきちんと入ってこない(これは俺の脳みその問題というよりワザとだと思う)のが気になって、結局話の筋に追いついていけなかったのが残念。
そこをしっかり踏まえてないと、この小説の売りである「最終章のめくるめく反転」が正しく味わえないねんなぁ…。かといって、再読するほど魅力を覚えたわけでもないし。
表紙含め装丁は実にカッコよい。意外とそこ萌えポイントです。
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頭からすっぽり呑み込まれたと思うくらい、物語に夢中になった。主人公ジェインと精神科医の2人の対話から始まり、ジェインが語り手となり物語は進んでいく。軽快な語り口や破天荒なアクションには魅了したが、ピエロは怖かった。最後のどんでん返しも、ピエロが大幅に関わっていたと思うと、流石を通り越して恐怖。
読了後は、どんでん返しの衝撃と陽気に踊っているピエロの姿が頭から離れなかった。悪って何か?を考える良い機会にもなった。