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紙の本

サッカー監督としてはもちろん、人間として尊敬できる人

2010/03/01 22:00

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者は、イビツァ・オシム氏がサッカー日本代表監督就任時に通訳となり、オシム氏が病に倒れた後はリハビリの通訳として、そして日本サッカー協会のアドバイザーに就任してから離日するまで付き添った方。メガネにヒゲの、どちらかというと学者風の姿を、試合の中継などで見た人も多いだろう。
 当時のエピソードやオシム氏の言動を、通訳というポジションにいた方ならではの視点と表現で紹介している。前半は日本代表でオシム氏がどのようなサッカーを目指し、具体的になにをしたのか、後半は病に倒れたオシム氏の回復とリハビリの様子を、最も近くにいた方の一人として、丁寧に記している。これまで出版された多くの「オシム本」と比較しても、より臨場感のある本。

 オシム氏のサッカーについての部分ももちろん興味深いのだが、個人的に印象的だったのは、オシム氏の人間性、人間味の部分。サッカーの指導者としての能力だけでなく、人としての尊敬に値する部分を多く持っていることを、改めて強く感じた。例えば病に倒れた後、リハビリを続けていた頃のオシム氏が、ある日ベッドで顔にびっしょりと汗をかいていた。著者がどうしたのかと尋ねると、「『何でもない。こっちの足が動かないかと思ってね』。毛布の下で、ほとんど感覚もなかったはずの左足を動かそうと、必死で『自主トレ』をしていたのだ」(p.204)。プロフェッショナルとして生きている人なのだと、つくづく思う。
 通訳だった著者も、その人間性に惹かれたのだということが分かる。そこで紹介しておきたいエピソードがある。2007年7月のアジアカップ初戦、カタール戦後のミーティングで著者が泣いた、という話について、当事者としての記録が紹介されている。この件について、私が報道などで見聞きしていたのは、終了直前にミスから同点に追いつかれたチームに対して、ミーティングでオシム監督が激怒し、通訳が怖くて号泣した、という内容だった。だが、「号泣した」と表現された当の本人である著者からすると、内容はだいぶ異なるらしい。まず、「『号泣』したのではない。言葉につまって、たぶん二〇秒ぐらい(と思う)通訳できなくなっただけだ」(p.95)。そして、「監督がこわくて泣いたのではない。通訳できないような汚い言葉でオシム監督が選手をののしったのでもない」(p.95)。冷静に「一点差で勝つための手順とか、心のコントロールの大切さとか」(pp.95-96)を説き、「そういう(仕上げでミスをする)やり方ではオレは生きてはいない」(p.96)と言った監督に「『この人、命をかけてる』と感じ入り、言葉が出なくなった」(p.96)のだという。
 当時のことを、今でも報道された内容で理解している人は多いと思うので、この点は多くの人に知って欲しいと思う。

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紙の本

ジャーナリストの目で書かれた、監督オシムと人間オシム。

2010/08/25 15:26

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 191cmのオシムさんと小柄な千田通訳が笑顔で話している表紙の写
真がいい。この写真からだけでも監督と通訳以上の信頼関係がうかが
える。実は千田さん、プロの通訳ではないのだ。セルビア・クロアチ
ア語を話せたからたまたまオシムさんの通訳になっただけで、実際は
大学の講師も務める国際ジャーナリスト。「ユーゴ紛争」なんていう
本も書いている。だから、この本はジャーナリストの目で書かれた監
督オシム、人間オシムのリポートなのだ。

 ここでは、オシムさんの監督就任から、病に倒れ、最終的に離日す
るまでの日々が語られる。もちろん通訳としての話もあるが一番の話
題はオシムさんその人だ。彼のサッカー人生、サッカー哲学、その人
柄などなど、多くのエピソードをもとに語られるオシムという人は、
まさに、卓越したサッカー理論を持ち、こまやかな心配りと大きな心、
そして、たぐいまれなるユーモア精神を持つインテリジェンスに富ん
だ人物である。千田さんのジャーナリストとしての目がイビチャ・オ
シムという人間を的確に捉えている。後半3分の1は初めて明かされ
る事も多い闘病の日々の記録だ。その時の家族、妻のアシマさんや長
男アマル氏の姿、覚醒してからのオシムさんの対応が胸を打つ。すべ
てのサッカーファン、オシムファンにすすめたい一冊だ。

ブログ「声が聞こえたら、きっと探しに行くから」より

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紙の本

いつもそばにいた仲間から見た人間オシム

2011/12/17 12:15

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 日本代表のサッカーと言えば、今はザッケローニ監督のもと、新しい風、しかもすごくいい風が吹いているように見えるから、この本は古いものになったかもしれない。
 しかし、オシムさんはまた別格である。彼について書かれた本は少なくない。日本に来てサッカーの監督をした外国人の中で、これほどその人間性に興味を持たれ、かつ愛された人もいないのではないか。
 この本は、オシムジャパンの通訳によって書かれたというので虚を突かれたような気もしたが、考えてみれば当然である。書かれるべくして書かれた本だろう。著者はただの通訳ではない。旧ユーゴの専門家であり、ジャーナリストとして筆力もある。講談社現代新書に著書もある。しかも高校で、さほど強いチームではなかったらしいとはいえ、サッカー部のレギュラーだった、というから、この通訳には適役だったわけだ。地味さゆえにときに純朴とも見える誠実そうな人柄もいいと思う。その誠実なジャーナリストの目から捉えたこの本、何よりも、身近から見た人間オシムについての本である。
 しかし面白く読みはしながらも、前半は既に他の本などで知っていることが多く、その点もう一つインパクトがなかった。ファンであればそういうことになるかもしれない。また、人間よりもオシムさんのサッカーを知りたいという渇望があるとすると、全体にその点はやや物足りない。だが脳梗塞で倒れて復活する差前を描いた後半は、この手の情報は少ないし、何といっても内輪のことがわかるから面白い。
 サッカーのことはそういうわけでやや手薄なのだが、嬉しいことに著者は、オシムさんのサッカーとか練習について、いわば続編である『オシムの戦術』を書いていて、それは朗報。オシムさんが道半ばで倒れたのは本当に残念で、W杯でオシムのチームの完成型を見たかった、という思いは今でも強いが、その思いを共有する読者はそちらへ、ということか。

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2010/02/23 21:09

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2011/12/01 23:08

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2012/01/04 13:58

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2012/01/14 22:04

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2019/01/03 14:54

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