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よく分からない。これが感想です。
どれが現実で何か虚実なのか。
内容はそんなお話です。読んでいて何処を疑い何処を信じればよいか分かりません。私にとって「分からない」は「つまらない」なので読んでいてちょっと辛かったです。そんな時は最初に戻ります。
「分析も解釈も無駄。まずは受け入れること」
この本を読むルールはご丁寧に最初に書いてあります。
それに従いえっちらおっちら読み終わることが出来ました。でも、結局はよく分かりません。考えるネタには困りませんが結論は導けないという感じです。
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▼読了。えっと、結構骨太だった。ガガガだけども。
▼ハムレットが骨子なんだけど、二度三度読んだらもっと面白いかもしれない。「誰かのふりをいている私」のふりをしている私」、演劇の演劇の演劇、のエンドレスワールド。何かに似てるなーと思ってたんだけど……あれだ、わかった、ブラクラだ。スクリプトの永久ループ。誰かの筋書き通りに役者を変えて演じ続けられるだけで、常に自分はなにものでもない、っていう話。むしろ、javaスクリプトのループと言うよりは、古城を中心に据えたテーブルネスト的ななんかかもしんない。なんちゃって。(09/12/28 読了)
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シェイクスピアのハムレットではなく、久生十蘭の「刺客」「ハムレット」を下敷きになさっています。
とはいっても、無論、作中で沙翁ハムレットとも交錯していますので、あらかじめ知識として頭に入れてから読むべきでしょう。
所詮ラノベと思わずに手に取ってみてよい作品だとおもいます。
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演劇を演じる役を演じている?
終わりは無い輪廻の物語?
ちょっとスノッブ臭したかなあと
まあそんな作品です
引用元はあとがきで書いてますが、それでもやけに近代文学めいた回りくどい会話が顕著です
元が戯曲だからかな?(偉そうですがw)読んで損する本では無いですが、特にもならないかと
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竹岡美穂先生の絵のジャケ買いですが、
これはラノベレーベルから出るの間違いだと思います。
ラノベでも一般系でもなく、純文学ですね。
一人称でえんえん語る文章は、近代の文学を彷彿とさせます。
しかも、大元の原作「ハムレット(シェイクスピア)」を
モチーフにした「刺客」「ハムレット」(久生十蘭)を
モチーフにした話なもので、この本だけでは
わけがわからないになってしまう。
何せ、大元が「演じている」話であり、
それを「演じた」話をまた「演じてる」ので、
裏表紙の解説どおり、読者は嘘に呑まれた虜です。
特に、この本だけでは特にわからないのが、
ヘソムラアイコさん。この本だけ読むと、彼女は
エヴァンゲリオンの綾波レイな印象で終わってしまうような…
「ハムレット」の登場人物と重ならないので。
彼女の役どころは、久生十蘭先生の作品を読むとわかるのかなぁ。
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久生十蘭の作品は未読、シェイクスピアのハムレットは好きなので何度も読んでいます。シェイクスピアハムレットだけを知ってる身からすると、様々なハムレット論、翻訳をちりばめて、ちょっと不思議系な文章でそれを繋いでいる印象しかなかった。
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去年のこのラノ読み返してたら凄い気になったので購入。
これは難しいというか深いというか・・・
途中はどうなるのかワクワクしながらだったが、最後よくわからないまま終わったけど私にはあまり理解できなかった。
これって一般文学というより明治文学チックな感じがすごくする。
てかそもそも一般サイドのSF作家がガガガ文庫で出すというのがもう、なんというかアレ。
ガガガ文庫ってたまに恐ろしい著者と絵師の組み合わせで本出すから油断ならない。
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タイトルに惹かれて購入。初めて読んだときは(゜Д゜)って感じだった(笑) 十蘭のハムレットを読んだ後に再読したが、十蘭は偉大だった…
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読了後、衝撃を受けた。原本となる小説は未読のため、このストーリーを全く新鮮味を持って読み終えられた。一言で言うと、「何が真実なのか? と疑問に覆い尽くされる読了感」。でも、こういう感覚、嫌いじゃない。
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アルコール度数の高い酒をちびちび呑むように読みました。
本当に謎、謎、謎ばかりです。でも読ませる力が確かにあります。
この物語の解釈は人それぞれになると思います。
とにかく濃密な245頁でした。クセのある小説をお探しの方にお薦めです。
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ハムレットが”演じている”ハムレットを”演じる”=「ハムレットシンドローム」。なんて堂々巡りなお話。
意味するところは演技と本気の境界をめぐる、思考の劇。
1度読んだだけでは理解できないです。いつかまた読んだ時に"演じること"の意味が理解できるかもしれない。
ジャケットの竹岡美穂さんの表紙が幻想的でGood.
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うん。凄かった。読メの方でオススメされた作品だったが個人的には大当たり。
…きっと彼がコマツアリマサなのかそれともハムレットなのかそれともハムレットを演じているコマツアリマサなのか…とかは意味を為さない問いなんだろうな。
所々に散りばめられた謎と予測していなかった真実と結末で読後感もまたいい。
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劇中劇を題材にしたホラミス
久生十蘭『刺客』『ハムレット』の翻案らしいが
もちろん読んだことないのでどう違うか不明
登場人物5人がそれぞれの視点から劇中劇を語る凝った構成ながら
文章の整理は行き届いて理解はできなくとも読みやすい
内容は『ハムレット』というより
『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』のような気がする
翻案元がそうだったのかもしれないが