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紙の本
家族愛憎@ウィーン
2010/01/27 07:57
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちひ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「闘う哲学者の初小説。」(帯より)
中島氏がウィーンに再留学した頃の体験を書いた『続・ウィーン愛憎』を彷彿とさせる、でもアレとはちょっと違うニオイのする「史上最悪の夫婦小説」(帯より)です。
舞台はウィーン。主人公は大学教授。一緒にウィーン長期滞在中の妻はベランダから落ちて怪我をして、やっと退院したところ。一人息子は主人公に反抗的。
すごく暗くて、内向的で、一点凝視的で、理屈っぽくて、状況説明も小説的には必要充分なんだけど、つまり少々不親切な小説に仕上がってます。なので、読みやすくてわかりやすい盛り上がりを求める一般的な興味にはあまり受けない内容だと思います。でも、面白くないのかっていうと、これがすごく面白い。少なくともわたしには面白い。うなった。困ってうなった。
有名人が書いた小説が直木賞を獲るのはよくあることなので、そういう路線を狙ったのかなあと思って読んだんですが、どうもこれは、獲るなら(というかわたしがあげるなら)直木賞よりも芥川賞かなあと思います。(『群像』新人賞っぽい路線にも思います。)
『ウィーン愛憎 ヨーロッパ精神との格闘』1990年1月25日
『続・ウィーン愛憎 ヨーロッパ、家族、そして私』2004年10月25日
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