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知り得なかった史実を知り得た事は大きいとは思うが、内容としては、地震に殆んど関係ない歴史に多くの頁数を割くなど、著者の取材内容をダラダラ書き連ねた点は残念だ。確かに地震で、更に軍部に因って、亡くなられた、若しくは殺されたに等しい方々の事は残念に思う。唯、其がメインの書物では無かろという事だ。あと、数値だけを連ねる書き方も惜しい。数値を挙げるのは必要、だけど、地図もなく、単語のみで地名を表したり、図表化すればもっと解り易いのに。あれでは、ひとに読ませるという事を考えていないのじゃあないか、と。論文じゃないんだから、唯の自己満足で、終わってしまいますよ。******************************地元紙の書評欄で紹介されていた。太平洋戦争時は天気予報すら敵軍に情報が漏洩するという余りに下らない命令に因って、放送を禁じられていた、因って地震があっても、地元民が体験したのみで、其以外の地域では知る由も無かったという。此処では昭和18年から21年に架けて東海地方で起きた4回もの大震災を紹介している。