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評判だったし、読むの楽しみにしていたんだけど…。
残念ながら、あまり好きではない。
過去の経験が、今の自分の礎になったという
印象を抱かせないというか、
この子、ただ経験して、大人になっていっただけで、
成長していったのかしら?という風な印象。
七葉の感情が全然表に出てこないから、
独りよがりな印象を与えるし。
唯一、靴屋っていう設定がおもしろかった。
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じわじわくる作品。場面がころころ変わるのだけど、飛んでるわけではなくて、読みやすかった。とりわけ盛り上がる場面があるわけでなく、全体的に良い作品だと思った。すき。
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我が強く華やかな妹に引け目を感じ、心魅かれたもののことごとくを妹に譲ってきた津川麻子は、大学進学を機に家族から離れることで平静を保った。そんな麻子の前の平凡な光景が、あるとき変化し始める。中学、高校、そして仕事。4つの〈学校〉を経て、少女が一人の大人の女性へと成長する姿を端正に描いた、心がじんわりと温かくなる小説。(読売新聞より)
素敵なお話だ。
特に、最後の章がホントに好き。
茅野さん的な人、いたら絶対に落ちるだろ(笑)
慎ちゃんも素敵だけど、やっぱり海外効果って大きいのかしら(笑)
どこかの小説でも似たような効果を見たことがあるな。
茅野さんとこの後どうなるのか、想像すると楽しい。
きっと和やかな家庭になってくれたら良いなって思う。
ずっと欲しい物が欲しいと言えず、七葉に取られていた(?)から、
今回の茅野さんは、本当に良かった。
彼まで取られたら、可哀想すぎる。
そういえば、七葉と慎ちゃん、実はどうだったんだろう。
慎ちゃんは、凄く良い人、もしかしたら・・・って思ってたのに、
ちょっと酷いと思った。罪な人。
とにかく、3,4章が1,2章と違って、麻子がとても輝いていたので、
ホントに良かった。
3,4章がホントに良かった!!
この2章のお陰で、☆5つかな。
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作者さんは同郷(もっと言えば、同じ高校)です !
風景の描写等、何気に懐かしさを感じながら読みました。
姉妹の宿命のような 劣等感や妬み。それらに囚われていたヒロインが、進学や就職を経て 静かに成長していく姿が 感動的でした。
特に 就職後の挫折や出会い、家族との関係を再構築できたところは、本当に読んでよかったなあと 思わせてくれました。
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古道具屋マルツ商会の三姉妹 長女 麻子。店主の父が何かを値踏みして、品物を講釈するように、好きだからこそ、気になる妹 七葉の存在。中学生から大人への成長の物語。
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どうしても忘れられないもの、拘ってしまうもの、深く愛してしまうもの。そういうものこそが扉になる―。ひとりの女性への道のりを描く書下ろし長編小説。
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古道具屋の三姉妹の長女として生まれた麻子の物語である。美しく生まれ、自分の思ったままを自然に口にできる次女七葉(なのは)、年離れて生まれたお豆さん(みそっかす)の紗英は屈託がない。麻子はと言えば、いつもその先を考えてしまい、思ったままに行動することができず、自分に自信を持てずにいる。そんな麻子が麻子のままでいていいのだと思えるようになるまでの道筋に――ひとつひとつには劇的な要素はなにもないのだが――静かに胸打たれる。七葉は七葉で、紗英は紗英でもがく様子も垣間見えるのだが、これはあくまでも麻子の物語であり、麻子の目を通して見る七葉であり紗英なのだ。その人なりにありようは違うだろうが、おそらく誰もが大人になるために通らなくてはならない道なのだろう。それが激することなく淡々と描かれているのが、その道をかつて歩いたことのある身には心地好い一冊だった。
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表現が豊かでリズムがよく、読んでいて気持ちのいい文章だった。少女が大人になっていく様子を描いたもので、解説によれば“家族”“恋愛”“仕事”“結婚”の4つのスコーレ(学校)を経験していくのがタイトルの由来のようだ(解説を読まなければ分からなかった)。No.3までがとても面白かったので、No.4で綺麗にまとまりすぎたかなという印象を持ってしまった。女性による、女性目線の小説。
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電車の中で泣きそうになった本は初めてかも。
今の自分にぴったり過ぎて、居心地がいいような、息苦しいような、ずっとこの世界に浸っていたいような、不思議な感覚だった。
たとえば、時々見つける「これは自分にとっての大ヒット!」というのとはちょっと違って、なんかじんわりと包み込まれるような、心の深い部分に何か音がするんだけど、深い部分すぎて表面にはあまり感じられないというか、そういう感じだった。
面白かったと言うと軽すぎるので、「読んで良かった本」だと思う。
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自分のことや自分のすることに自信の持てない女の子が、様々なことを見、触れ、感じながら、自分について考えていく。
あとがきにも書いてあったけど、靴屋の話が好きだ。一足の魅力的な靴との出会いで、世界が変わっていくあの感じ。
茅野くんって、マルツ商会のお店にいても大丈夫だと思う。店主であってもそうだし、商品としてお店に並んでいてもいい感じ。こんな風に未来を想像して微笑んでしまうのは、麻子の影響かもしれない。
全体的に文章が綺麗で、丁寧で、優しい印象を受けます。内容のせいか、本の紙質までがいつもと違ってやさしくて、でもしっかりしているそんな手触りなような。もっともそれは単に、光文社文庫の紙質がそうなだけかもしれないけど(笑)
たまに読みたくなるだろうな。
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No.1、No.2まで読み進めて「やはり、おじさんにはきついのか…」と思ったら、No.3で俄然面白くなってきた。4つの学校の話かと思ったら、1起2承3転4結だったのね。
『愛せない』と感じるのは女の子だけじゃない。著者作り出した美しい世界に入り込む事が出来ました。
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自由奔放な妹・七葉に比べて自分は平凡だと思っている女の子・津川麻子。そんな彼女も、中学、高校、大学、就職を通して4つのスコーレ(学校)と出会い、少女から女性へと変わっていく。そして、彼女が遅まきながらやっと気づいた自分のいちばん大切なものとは・・・。ひとりの女性が悩み苦しみながらも成長する姿を淡く切なく美しく描きあげた傑作。
(裏表紙紹介文より)
***
ツイッターで話題らしい本。
光文社文庫の「心に響く物語フェア」に入っているのも偶然ではないんだろうなぁ・・・(遠い目)。
さて。
この本はNo.1~No.4に分かれていて、主人公・麻子の成長する姿を描いています。
No.1は中学生、No.2は高校生、No.3は就職したての頃、No.4は就職して何年かたった頃という章立てです。
宮下さんの文章はとてもキレイで、思わずメモしておきたくなる言葉や文章がたくさんありました。
同作家の「遠くの声に耳を澄ませて 」でもちょっと感じたことですが、モヤモヤした感情を言葉にしてくれるような、そんな感じ。
本の感想
【ちょっと辛口な感想になってしまったので、好きな方にはごめんなさい。。。】
大丈夫な方はどうぞ↓↓
少女だった麻子の少女なりの悩みから、大人になった麻子の大人なりの悩みまで・・・誰にも気軽には話せない想いとか、もどかしさとかは伝わってくる気がしました。
ただ、ちょっとコンパクトにまとめすぎているような印象も受けました。
特にNo.2までは、麻子はこんなことに悩んでいるのよ、っていうのはわかるんだけど、ただわかっただけ、というか。
深~く掘り下げられているわけでもなく、単純に浅いわけでもなく。
人間って他人の心はわからないから、実際(現実)にはこの作品のように、個人の内面の悩みに対する答えなんて出ないし、(麻子視点だから)他の登場人物たちの気持ちはわかるわけもないんだけど、でも七葉のこととか愼のこととか、もうちょっと掘り下げて書いてほしかったなぁ。と思いました。
そしてNo.4ではいきなり「レディ・マドンナ」を弾き語れるカッコイイ男性が現れて、ハッピーエンド。
(安藤みたいな男のあとにこんな良い男性に出会っちゃったら、そりゃぁねぇ。)
とりあえず、さんざん悩んできた人生だけど、結局私の人生満ち足りてるわ。って言われちゃった感じ。。。
もちろん現実の人生だったらそれで良いんだけど、読み物なのにこんなまとまり方で終わっちゃうのぉ??って思っちゃいました。
というわけで、良い作品なんだけど、何かが足りない。そんな印象を受けた本になってしまいました。
・・・なんだかずいぶん辛口になってしまったけど、嫌いだったり、苦手なわけではないです。
***
この本を読んで、「レディ・マドンナ」を初めて聴いてみたんですが。
明るい感じで良い曲でした^^
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話題沸騰!ツイッター発信の仕掛け本
展開店舗が増加中
動きがそろそろ本格化か?
秘密結社書店では調整なしではいるとか、入らないとか?
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びっくりするくらいいい本に出会ってしまった。
これがわたしの読後の素直な感想。
いろんな本を毎日読んでいるけど、このびっくりした感じは久しぶりだ。
宮下さんの作品は短編でちょろっと読んだ程度でした。
本作は骨董品店に住む長女麻子の視線で語られる。
欲しいものは容赦なく手に入れる双子のような妹、七葉と、いつまでもお豆ちゃんな六つ下の妹、紗枝。
麻子はいつも仲の良い七葉と自分を比べ生きて、成長する。その成長する中で決して派手ではないけどきらりと光るなにかにため息が零れてしまう、そんな本。
美しい表現、柔らかな口調、そしてその本が持つ空気。
これは間違いなくいい本です。
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書店が力を入れて売っているいきさつを知って読んだ。
古道具屋に育ち、ものを見抜く目をもった朝子が、靴の買い付けに行くシーンが印象的だった。
じっくりはまる作品。
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日々を精一杯生きているたくさんの女性に読んでほしい。私にとってもかけがえのない1冊となった。この本に出会えて良かった。