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認知症とその周辺の症状について、脳科学的知見から非常に分かりやすく紹介されている一冊。話し言葉で綴られているため、素人でも読みやすい。普段非常にお世話になっている脳外科の先生のオススメで読みました。アルツハイマー型認知症の概要を知りたい方の入門書として最適な1冊。
以下、ネタバレとそのメモ。
AD患者が拒否を起こす時、求められている行動にマイナスの荷札がついた出来事記憶がある可能性が高いということ??
20代の自叙伝の文章表現と100歳時の知的状態に相関がある!?一つの出来事の連想能力が関わっている。一部の機能が壊れても他で代用する。幼少期の読み聞かせはそれを発達させるのに効果的で、年を取ってからでも遅くはない。
ピック病は行動の意思決定が目先の感覚や知覚に支配されて自分の過去の経験や社会常識に基づく抑制が働かない。細胞が死ぬ原因は不明。
ADは行動の意思決定が自分の過去の経験に支配されて眼前の状況に対応できない。
物忘れとど忘れの違い。この中で鈴木さんはどれですか?記憶の想起が遅れている。言葉を使い分ける。