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楡周平の本はどれもおもしろい.
今回の話はエコカーについて.
自動車業界が「エコ」を大義名分として
ハイブリットや電気自動車という
同じ目標に向かって進んでいく中,
企業としてどのように独自性を出して
生き残っていくか,というような話.
この本で最終的に示されるゴールはあまりにも現実的で
夢がないと言えばそれまでだが,その過程がスピーディーで
申し分なくおもしろい.
楡周平の経済小説は
「ラストワンマイル」
「再生巨流」
もおすすめ.
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新しいエコカーをどう売り出していこうかという物話。話がうまくいきすぎな感じはあるけれど、企業小説としてもおもしろいし、アマゾンの原生林の話などは勉強にもなり2度おいしい。
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自動車会社として新しいエコのスタイルを模索する過程を社長と一人の女性社員の目を通して描いた経済小説。
視点の鋭さはさすがという感じだけど、小説自体の展開はかなり予定調和していて、他の楡さんの小説と比べると物足りないかも。
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現実に置き換えても、
まったく違和感なく緻密なストーリーが
いつもワクワクドキドキさせてくれます。
こんな風に未来が進んだら
素敵だし、魅力的で夢がみれると
思う小説が魅力。
今回は未来の車の行き先。
次の世代の子供たちによき未来を残すために
自動車産業は何ができるか?エコとは何かを問う。
ゼフィラム、0、回遊性。
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なんの予備知識もなく読み始め、「車にあんまり興味ないのだけど・・・」と思いながら進んでいきましたが、あっという間に内容に引き込まれました。
今まで読んできました楡さんの他の作品に比べて、「人間ドラマ」としての要素は薄いです。 たとえば恋愛、裏切り、復讐など・・・ 起伏があまりなく淡々と進みますが、その分、緻密な下準備に裏付けされた近代(近未来?)小説としては勉強になる内容でした。 アメリカ社会の病巣も、サブプライム問題から金融破綻、オバマ大統領の就任といった記憶に新しいテーマから、自動車業界の抱える問題、地球温暖化へのとりくみなど、まさにタイムリーな話題満載で、ニュース解説番組を見るよりずっとおもしろいとおもいました。
じーんと感動を呼ぶエンディングになっていたので、後味よかったです。
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読んでいくうちにどういう形でエコカーの未来を描いていくのか?興味あったが、最終的には、自動車会社がエタノール事業に参入し、エネルギービジネスも収益化していくストーリーに落ち着くという内容。でも、突拍子もない発想ではなく結構現実的な発想かも。プリンターを売って、トナーの収益で稼ぐビジネスモデルは自動車業界にも採用されるかもしれない。
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楡周平作品では、最高傑作だと思います。感動性という面ではいまいちでしたが、時節にあったテーマ性、読者を引きつけるストーリーで時間がたつのを忘れさせてくれました。
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週刊誌連載中から読んでおりました。 新聞・週刊誌問わず、連載小説を続けて読むというのは、初めての経験。 内容? ん〜、まぁ、「お勉強小説」でしょうか。 ですが、メインのストーリーとなるアイディアはなるほどと思わせるものがあります。
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大好きな楡さんの小説。
文庫になるのが待ちきれず、図書館で借りました。
今回は自動車業界が舞台。
主人公の勤める自動車会社が開発した
ハイブリッド車の開発及びそのマーケティングにまつわる
ドラマが収録されています。
今後の日本及び世界の動向を見据え、
事業のあり方を問う未来予測を含んだ内容となっており、
「自分の働く業界ならどうなる?」と考えながら
ページを読み進めていました。
最初のアイディアから、途中の障壁を乗り越え
形になるまで昇華させ形になるまで、
とても楽しく読み進めることができます。
相変わらず期待通りの素晴らしい内容の小説でした。
楡さんのビジネス小説はどれも買いです。
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ストーリーは非常に好みだ。
ただ、説明口調が少し多いように思った。
この小説の性格上、ある程度は仕方ないのかもしれないが。
そのせいもあって、登場人物のキャラクターも抑えられ気味。
私には、この小説にリアリティがどれくらいあるのかわからない。
だけど、一度はこういう仕事がしてみたい。
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増えてきましたねぇ…、環境ビジネス小説…。
環境ビジネスの課題がしっかりとリサーチされた…
切り口のいいストーリーだったと思います…。
作中での問題提起に対する解決策は…、
ありきたりなものになりましたが…、
それは…、現実のビジネスが解決すべき課題でしょう…。
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楡周平による経済小説。再生巨流、ラストワンマイルと比べると自動車業界と環境問題に特化しているために、物語の広がりやカタルシスがあまりなくたんたんと進んでいく感じだった。
アイディアは、相変わらずの理想論をロジックで組み立て、現実化していくストーリーであるが、巻き込む人が、専門的過ぎて親近感がいまいちわからずやきもき。今後の自動車業界がどう進んでいくのか、現実世界を見据えながら出す結論は、真山j仁のレッドゾーンとはまた違う形でそれは面白い。
エコを重視するハイブリッドカーであって、温室効果ガスを出すCO2の約50%は火力発電に頼り、水力発電は自然破壊を生む。この矛盾をどうクリアしていくのか(原子力なしに)の一つのヒントがここにある。
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リーマンショックによる金融恐慌の中、革新的な新型車を開発する日工自動車。社運を懸けた新型車には、省エネ、エコ以外の何かの「売り」が欲しい。その「売り」を求めて営業企画部課長の栗林絵里香が奔走する。
設定がゴチャゴチャしていて、台詞が説明調で長く退屈。ドラマが盛り上がりそうで盛り上がらない、なんとも退屈なストーリー。つまらない。
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自動車開発と温室効果ガス削減を目的とする事業計画。
ハイブリットカーを発表するに当たり、市場にインパクトを与える為に、と、吸収資源の保護「エコ」を志す企業であることを訴える――。
電気自動車は本当にエコなのか?そして、そんな中、サブプライム問題や次世代ハイブリッドに用いたバイオエタノールにトウモロコシではなく、サトウキビを用いた点が面白い。
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自動車産業が エコ を歌うようになった。
しかし、本当に 自動車は エコなんだろうか?
ガソリンと電気のハイブリッド。
たしかに、ガソリンは化石燃料であり、減らすべきだが、
電気も結局は化石燃料が原料ではないか。
ゼロ号開発計画
①燃費性にすぐれ(費用対価)、環境にやさしい。
②運転性、居住性にすぐれ、デザインが斬新であること。
③安全性に優れている。
消費者のニーズを探る 市場調査部
商品の基本 コンセプトを決定する 商品開発部
実際の販売戦略を立案する営業企画部
研究開発センター 各技術、デザイン、設計。
『早い話がトッピングなんてどうでもいいんです。
プレーンバニラがいかに優れているのか?
つまり、基本がしっかりしていること。』
『技術者のこだわりが、クルマの魅力に直結するとは限らない。』
仕事において、労働効率と費用対価を考えるべきだ。
パンフレットの髪の毛が 生き生きしていない。
しかし、このクルマのパンフレットは 誰に読んでもらうのか?
小さな子供を持った主婦ではないか。もっとカジュアルな感じ。
進化ではなく革新が必要だ。
たしかに ガソリン車から ハイブリッドカーになった。
ガソリンと電気によって 燃料経費が軽減される。
化石燃料の消費 および CO2の排出に関して言えば
『電気』をおこす 発電が 総排出量の半分近くを占めている。
2005年 二酸化炭素の排出量 271億トン
発電が 46%、製造業などの産業部門 19% 自動車などの輸送機機関 23%。
そのために、自動車会社として 本来のエコとは何か?
ふーむ。
そこから、アマゾンの森林に行ってしまうのか。
アマゾンの森林保護を ステップにして
秩序ある開発 サトウキビからのバイオエネルギーへ
発想を変えて、エタノール車に向かおうとする。
クルマだけでなく、エンジンの燃料を 統括的に。
発想、着想は面白い。
栗林エリカの活躍とそれを支援する社長。
ふーむ。そんな一本釣りはあるのかな。
中間は ヘソをまげると思うが。
ビジネス イノベーションが チャンスをつくりあげる。
テーマを絞った物語にしたために、
ニンゲンが うまく 表現できず。
栗林エリカが もう少し、人間くささがないと
頭がいいだけになりそうで、もったいない。