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メルヴィル、ピンチョン、ブローディガン等々、あまたの文学作品に登場する「食」をテーマにしたエッセイ。
びっくりするほど食べたいと思わせるものが少なく、読みたいと思わせるものがやたら多い。
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面白かった! 先輩に借りて読んだけど、知らない話がいっぱいで楽しかった。何度もちょこちょこ読みたくなる。
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BOOK・OFFで購入。私はあまり外国の作家さんの本は読まないけれど、いくつか短編読みたいなと思った。不味いものの描写で想像をかき立てて一人でうへぇ〜ってなってました(笑)後、表紙のイラストがシュールで好きです。
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【本の内容】
つまみぐい、積もり積もればフルコース!
メルヴィルの名作『白鯨』の揚げパンから、オースターの人気作『ムーン・パレス』のチキンポットパイまで、当代きっての名翻訳家でもある当店店主柴田氏が選りすぐった文学の中の食の数々。
人の心を揺さぶる一皿を、主人公ならずとも、読んだら思わず食べたくなること請け合いの、極上のエッセイ。
文庫版訳し下ろしボーナストラックつき。
[ 目次 ]
Menu(メニューについて)
Hors d’euvre(I love Garlic;Be Vegetarian ほか)
Fish(鯨の回想風;イカ・タコ ほか)
Meat(禽類;豚肉を食べましょう ほか)
Specials(Let’s Party;クリスマス特別メニュー ほか)
Beverages(一杯のお茶を持てば;一人酒場で飲む酒は ほか)
Desserts(リンゴはなんにもいわないけれど;カフェ等 ほか)
あとがき対談 ボーナストラック
[ POP ]
この人が訳した本なら面白いに違いないといつも思わせてくれる名翻訳家が、さまざまな海外文学のなかから食に関する印象的な場面をちょっとずつ紹介するという、美味しい趣向のエッセー集。
食欲をそそるというより、微妙で奇妙な味わいから広がるそれぞれの小説の魅力に読書欲をそそられる。
メニュー仕立ての目次や吉野朔実によるイラストも素敵。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
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物語に出てくる食文化論は数あれど、名訳者で知られる著者が記せばちょっと趣向は異なり。
まず、「美味しそうな表現」というものを期待してはいけない。ここに登場する物語のメニューはすべて、「読んでいて美味しそう!」「食べてみたい」「どんな食材なの?」と追いかけたくなるものではない。(例えば池波正太郎の書く主人公が蕎麦を手繰るような物語はピックアップされていない)
あくまで食を通した文学論である。O.ヘンリーの短編に登場するメニューから当時の様子をうかがいつつ、結局はO.ヘンリー論に帰結している。
ただし、そのピックアップしたメニューが本当に些細なもの過ぎて、それがかえって大きな背景を映し出してくれる。
そんな文学アラカルト論をお腹いっぱい食べさせてくれる一冊。
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少々難解であったが、食に絡めた世界文学の一節を知ることで本自体も読んでみたいという思いに捕らわれた。
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本を読んでいて、食べたくなる物はあるけれど、ここには無し。
『スイスにて』だったかな?、凍傷にあった仲間の足を食べる話は面白く、これは食べたい物を見つける本ではなく、読みたい本を見つける本だ。
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食事のシーンを切り出して文学案内をするという企画は結構ありますが、この本は読みやすさと、取り上げる本の種類、食べ物の紹介とストーリーの解説のバランス感がとても良かったと思います。
軽い書き口も良かったですね。
割と変わった本も取り上げられているので、何冊か読んでみようかなぁという気持ちになりました。