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起承転結でいうと、転の部分に差し掛かったと思われます。前に出てきた占いの結果は読み飛ばしていましたが、こんな形で現れてくるとは!ああ、どうなってしまうの? 次も楽しみです。
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本文126ページから引用
「よくぞ無事で帰ってきたな、我が弟よ!さぞや苦労をしただろう。さあお兄さまの胸に飛び込んでくるがいい!」
「全身全霊かけて断ります!鬱陶しい!」
飛び込んでくるがいいと言いながら腕を広げて突進してきた春怜を、冬惺はさっとよけた。
「ーさて、気を取り直して。我が弟よ。遠慮せずに、ほら」
おいでおいでとにこやかに腕を広げる春怜に、冬惺はこの上なく冷めた目を向けた。
「一応言っておくと、ここは廊下の真ん中で、侍従以外にもそれなりに人目があるんですが」
「照れ屋だなあ、冬惺は。感動の兄弟再会に人目をはばかることなんてないのに」
「人目のあるところで馬鹿丸出しの姿をさらさないでくださいと言っているんです、兄上」
「冷たい・・・。冷たいぞ、冬惺。お兄ちゃんは寂しい。そういえばおまえは二年前も、再会の抱擁をしようと目を潤ませて駆け寄った兄を、問答無用で蹴り倒したな・・・」
「あれは怪我人に問答無用で抱きつこうとした兄上が全面的に悪いんです。・・・で、くだらない感動の再会ごっこをしている暇があったら、二人だけで話がしたいんですが」
「付き合いが悪いぞ、冬惺。私はおまえが報せを寄越してきたときから、どんな感動の再会にしようか何十通りも考えていたというのに」
「暇人ですね。だいたいそこで、どうしてとことん阿呆くさいのを選ぶんですか・・・・」
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第4巻あらすじ…。
婚約式を行うことになった綺理と、冬惺。だが、綺理の父・影珀が王に謀反を起こし、二人は敵同士となってしまう。ようやく綺理への想いを自覚した冬惺だが――。
主人公たちが本当に動いてるようで、引き込まれて一気に読んでしまいました(^^)5巻続けて読みます!