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…ちょっと…よく判らなかった…難しくて色々。
再読するべきだとは思うが、やっぱり訳することでの無理も確実に出ていると思う。
原典が読めない事の悔しさよ。
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2010.02.21 日本経済新聞で紹介されました。
2010.02.28 朝日聞で紹介されました。
リポグラム・・・?!
面白そう!読みたいです。
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[ 内容 ]
“い”段がない!?
失踪した男と失踪した“文字”をめぐる、前代未聞のミステリー。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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もともとのeを使わないフランス語の小説をい段を使わないように日本語に翻訳し、言葉遊びも工夫しているのはすごいのだけれど、難解でせっかくの遊びを楽しめる余裕がなかった。
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「e」抜きで書かれたフランス語のテキストを、「い」行抜きの日本語にうつしかえるという、苦行めいた翻訳本。ということは、あらかじめ知ってたのですが、読んでみると、フランス語の「e」は文字だけど、「い」行というのは音なので、言語の構造もちがうんだよなあと、あらためて思ったり。しかし「い」音がつかえないというのは、なかなかに苦しいもので、知らない言葉による言い換えがたくさん出てくるので、私は『広辞苑』を傍らに置いて読みました。まあ、むずかしい漢語への言い換えくらいはいいのですが、英語でカタカナ書き(飛行機→エアクラフト)しちゃうのは、きびしすぎないだろうか。その他、文中で引用されるフランス語の詩のテキストを西条八十や中原中也に置き換えちゃうなど、翻訳の概念を超えたすご技もみられます。でも、どうだろう、これほどこだわった形式にみあった中身かというと…むしろナンセンスな内容だから意味がある? これがナチスのユダヤ人絶滅計画をリファーしてるという解釈は、ちょっと深読みにすぎるんではと、私は思いましたが。
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い行がなくなった!?
実験に実験を重ね多層なる和語を使い廻す(舞わす)。言葉とはサピアウォーフ仮説に従いここにある。いかに欠損した世界でそれを伝えるかが問題である。その手段とメソッドはどうでもいい。ジュルジュ・ペレックはだからこそおもしろい。
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「e」を使わずに書かれた小説を、日本語では「い、き、し、ち、に、ひ、み、り」を使わず翻訳した1冊。
この試みを知って、言語にとても興味のある身としては絶対読みたいと思っていました。すごい!の一言。もっと多くの人に読まれるといいなあ…!
あとがきを先に読む癖のある人、どうかこの本ではやめて下さい。あとがきを普段読まない人、どうかこの本では読んで下さい。
おおほんとに使ってない、とか、イ段使えたらこっちの語を使いたかったんだろうなあ、とか考えながら読むのもちょっとはいいけど、まるっきりそればかりで読むのはおすすめしません笑 あと内容も難解になってるから、必死で理解しようとしながらっていう姿勢じゃなくてもいいと思う。おぼろげなイメージを自分の中で形成できる程度で(それが間違っててもあんまり気にしない方向で)読まないと、いろんな意図を全部汲むことなんてできないので分からなさに疲れてしまうと思う。
ふわふわと読んだなら、あとがきを読んで、「何となくそんな部分もあったけどそんなところまで意図があったのか!」とびっくりしてほしい。イ段の不使用は一要素に過ぎないのがわかる。勿論中心となる要素だけど。
英語だったら原著も読んでみたかったけど、フランス語、かあ…!ハードル高い!これほどフランス語ができたら、と思ったことはありません。でもいつか原著も手に入れたいなあ…
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あとがきのみ。
翻訳者のいうよくいる読者のひとりとしての読み方ではあるが、
あとがきだけでも面白かった。
念入りな仕掛けと、その翻訳に際する悪戦苦闘具合がよく伝わってくる。
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『e』を使わずに書かれた小説。邦訳では『い段』を使わないという制約が課された。
翻訳についての苦労話は巻末のかなり長いあとがきに詳しい。また、解説としてもかなり踏み込んだところまで書かれている。
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全編eを使わないで書かれた小説を、”い”段抜きで訳したもの。
登場人物たちが何かの欠落を感じて様々な解釈、捜索を行い、その正体に気づくと次々と消えていくというストーリーだが、普通の小説と思って読むとかなりハチャメチャで難解。「eの不在」を楽しむ作品なのだろう。
そのあたりのことが訳者あとがきに詳しく書いてあって、本書の凄さや訳者の苦労がよくわかった。よく書いたしよく訳したものだと思う。
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タイトルは「跡形もなく消えてなくなること,消し去ること」の意。
主要な登場人物が次々に姿を消していくが、
何故消えなければ、あるいは
消されなければならなかったかという真相に辿り着くまで、
奇妙な言語遊戯が繰り広げられる。
不眠症の男が幻覚に苛まれながら小説の構想を練っていたが、失踪。
友人たちは彼が残したテクストを読み解いて
行方を探そうとするが、
手掛かりが増える度に却って事態は混乱していく。
勘のいい人は途中でカラクリに見当がつくらしいが、
凡庸な読者は
訳者のあとがき兼解説に接して初めて「おお」と
膝を打ったのだった。
これは作者がある企図に基づいてルールを設定し、
その効果を最大限に発揮するためのストーリーを
構築して書かれた小説、とのこと。
なので、御都合主義的な展開や結末の呆気なさに
ポカンとしてしまうが、
富豪の屋敷の老メイドによる幻想文学的な話中話など、
楽しめる箇所も多々あった。
ついでに言うと、キャラクター達のドタバタぶりに、
ある種の映画に似た雰囲気を感じたのだが、
作者は『地下鉄のザジ』の
レーモン・クノーが中心となった文学集団「ウリポ」のメンバーで、
作中にクノーの戯文を登場させている等、
なるほど接点があったのだと納得。
また、Wikipediaによると、
父方の親類にポーランド出身のイディッシュ語の作家
イツホク・レイブシュ・ペレツがいる、とのことだが、
そういえば、先日、沼野充義【編】『東欧怪談集』で
ペレツの「ゴーレム伝説」を読んだばかりだった。
読了後、表紙(装幀)を見直して、
作品のエッセンスが見事に抽出されていることに感嘆。
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長らく、同じ「e抜き」のギルバート・アデアによる英訳しかないと聞いてたけど、日本語訳はイ段抜き!
ただ、そういう前知識なしに内容だけで楽しめたかと考えると疑問かも。この制約に気づかないで読了しちゃうかも。そういう意味だと、筒井康隆「残像に口紅を」は説明なしに何やってるかわかるトコが一枚上手。