紙の本
かっこいい統計学の本
2015/11/30 23:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
外国の本によくあるのですが、各章の前に金言・格言や詩の一節のような短い文章があり、読者の期待を膨らませてくれます。
内容は、難しいことを易しく解説しようとして、やはり難しいという印象です。
難しいところで悩んでいては読めないので、何とか最期まで流し読みしました。
訳者が3人おられ、各々の章を担当しておられるのですが、文体が統一されていることは見事だと思います。
読む度に新しい発見がある(一度読んだだけではわからない)本だと思いました。
投稿元:
レビューを見る
タイトル通り、統計学の第一人者ラオによる「統計学とは何か?」を記した本。統計学はやっぱり発展途上な学問なんだな―、と実感。統計学は不確実性を数値化して、より正しい推定を行うために存在すると説く。最初、データ記述の為に生まれた。それから、推定・検定と発展し、公理的確率論から数学的基礎を与えられた、といった感じか。統計を使う人は絶対一読すべし。
投稿元:
レビューを見る
本書は統計学重鎮であるラオの講演内容をまとめたものであり、題名の通り統計学とは何か、そして現代社会にどのように使われ、どのように貢献しているかについて記した内容となっている。統計学の教科書的な内容を学ぶことも大事だが、本書を読むことによって統計の原論部分を把握することも重要である。
投稿元:
レビューを見る
統計学のその背後にある考え方や思想について述べられている。
統計学,そして学問に対する愛と真摯な姿勢が素晴らしい。そしてところどころのユーモアが愉しい。
『論理学者スマリヤンは、占星術をなぜ信じないのかと尋ねられたとき、「自分は双子座であり、双子座は決して占星術を信じないからだ」と応えている、』に思わずにやりとしてしまう。
数学や統計学に興味がなかったとしても、本書の楽しみと魅力はそれだけではないのだ。
投稿元:
レビューを見る
タイトルから素人向けかな、と思って読んだら数式の嵐でした。統計学についてある程度学んだ人が、一歩先の議論をするのに役立つかも。
投稿元:
レビューを見る
◆1~2章
現実世界で遭遇する不確実性を上げ、意思決定の方法とこれまでの歴史的発展について解説
◆3~4章
不確実性に対処するための統計的データ解析の方策の解説。
外れ値や記録ミスを発見するためにデータの訊問や精査を行う必要性がある。
適切なモデル設定の必要性がある。どのようにして得られたかに応じて、データの調整を行う必要がある。例えば、重み付き分布に焦点を当てている。
◆5章
簡単な手法で現実世界の困難な課題を解決する例を紹介。
◆6章
統計学の利用の望ましいあり方について解説。
投稿元:
レビューを見る
gacco「統計の入門」(京都大学国際高等教育院附属データ科学イノベーション教育研究センター)参考図書 https://lms.gacco.org/courses/course-v1:gacco+ga150+2021_01/about
投稿元:
レビューを見る
図書館で借りた。
原題は「Statistics and Truth: Putting Chance to Work」で、日本語題名の「何か」に期待しすぎない方が良いと思った。この本を読み終わって「統計学とは」の答えは出せない。
ただ中身は濃く、具体的な事例から統計学の考え方が広がる。エッセイや軽く読む文庫としては重いが、一通り数学を学んだ人が気楽に読む数学読み物としてはお勧め。