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p.192「いつの間にやら引き寄せちまうんだな、じょうずに居場所を見つけられない人間をさ」
p.218「絶望した人生に、甘いひとさじを落としてくれるお菓子のような何かを」
これはベリーでもリンゴでもなく、チェリーでなきゃダメなんだ。
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帯を見ながら、本当の魔女とか出てきたら、
ちょっと困るな、とか思いつつ購入。
魔女といえば魔女としか表現のしようがなかったのかもしれないけれど、
心配していたおとぎ話風ではなかった。
そして、すごく良かった。
魔女(??)のモリーがとにかくチャーミングなんだけど、
なんといっても、彼女の話し方をあんな風に表現できているのがすごい!
ひと夏の経験的な先入観があったから、
何もないまま夏が終わった時には、肩すかしにあった感じだったし、
そのあと劇的な変化も起きないから、大丈夫かな、とか心配になるんだけど、
後になってそれがじわじわと効いてきて、すごいすごいとなって読みおわる。
楽しい読書でした。
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帰国子女であるために日本の学生生活に馴染めず、心を閉ざすようになった中学生の少年が、ひょんなことから夏休みを利用して再び渡米することに・・・。そこはサクランボを特産品とするのどかな田舎町。しばらくの間、これまたひょんなことから、伯父さんの元妻の母親であるアメリカ人の老婦人と暮らすことになるのです。奇抜な格好で風変わりな生活をしているこの小さな老婦人は、近所でも変わり者として扱われているようですが、実は彼女の天真爛漫な行動や言動は、純真無垢で少女のようにあどけない、とても素直な性格の表れなのでした。少年はしだいに彼女の魅力に取りつかれ、彼女を知れば知るほど、心が癒されていくのを感じるのでした。
誰かのために何かをしてあげられる(それも、あまり意識しないで)ってことは、自らを幸福に導くことなのかもしれませんネ。最後はあたたかい涙がホロッとこぼれ落ちる、とても良いお話でした。
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モリーとショウタの年の差は、なんと50歳!
でもそれを感じさせないほどのモリーの魅力!?
ショウタの13歳だからこその一途さとか、残酷さとか、でも、ショウタの真っ直ぐさとかが、つーん、と、クる。
桜色の春の風のような、そんな雰囲気を持ち、
モリーチェリーパイのような、甘かったり酸っぱかったりする“とびきり”の、柔らかな恋愛小説。
野中さんの賑やかなのに静かな雰囲気がすごく好きだ…!
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恋愛なのか、違うのか…。
どっちにしろ、守りたい。
こんな不思議なふいんきの
本は初めてだった。
ココロ温まる~^^
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ちょっと変わってるおばあさんモリーと少年の話。
心が温かくなる純愛の小説。
チェリーパイが食べたくなる!
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恋愛のような、そうでないような。
誰かを大事に想うこと、終わらない関係、自分らしく生きること。
温かくなれます。
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素敵な童話。最後2ページは泣けるなぁ。
老婆と少年の恋愛って内容を聞くいて、なんとなくセンセイの鞄の逆バージョンかーみたいに思ってたら全然違った。
ただ、こうした話を純粋な心で受け止められない部分もあって、そう思ってしまう自分が少し切なくなる。映画のハロルドとモードが見たい。
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恋愛関係と言われると戸惑ってしまう祥太とモリーの年齢。悲しいかな、現実は自分もナエちゃんみたいな反応をしてしまいそう。友達以上恋人未満と考えたら何とかしっくりくる。友達とも恋人とも家族とも違う、名前のつかない出逢いも大切な絆だ。その物語に甘酸っぱくて瑞々しい赤い命煌めくチェリーが実に効果的。
人を本当に魅了するっていうのは、歳とか外見とかは関係ないことなんだろうな。 ページをめくってモリーの自由な精神に触れていく。読後は魔法が解けたよう。でもチェリーパイが食べたくなる魔法だけはしっかり残っていたw
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ショータくんのモリーへの愛がすごい。中学生からそう思えるってなかなかです。
普通をどうしても選びがちな私では、多分周りの人々と同じ反応しそうです。
モリーのパイとかヨーグルトチェリーとか食べてみたいです。絶対美味しい・・丸ごと買いたい。
読んでる間、あそこで病院にすぐ行っていたら治ったのではと思ったり、でも70代じゃ遅かれ早かれかなとか思うところはありますが、ショータくんがこの出会いでとてもそのへんの大人よりも大人になって。。読んでよかったです。