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ストーリー ★★★☆☆
美味しそう度 ★★★★★
しっとり度 ★★★★☆
東京・丸の内にひっそりとある『ばんざい屋』。
女将の作る京おばんざいを求めて、今夜はどんなお客が来るのだろうか?
美味しい料理を肴にして、サラリーマンやOLが抱える悩みに、女将が耳を傾ける短編集。
これといった大きな事件が起こるわけではなく、しっとりとした大人の雰囲気が漂う物語です。
聞き手にまわる側の女将にも、複雑な過去があるようで、時折そのエピソードも出てきます。
季節の移ろいと共に変わる、女将のオリジナルメニューはどれも美味しそうで、お腹が空きます。
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「ふたたびの虹」の続編短編集。
ばんざい屋がある都内の一等地にある古いビルは
建て替えられることに!
ばんざい屋の女将・吉永は、立ち退くか、高額なテナント料を払い
新しくなるビルにはいるのか決断しないといけない。
今回は、ばんざい屋や常連客達の様々な人生の転機が描かれています。
働く女性の苛立ちや不安に共感しました
女将の心温まる手料理と雰囲気に心癒されます。
女将や常連客達がどんな一歩を踏み出すのか・・・
私は人生の転機が訪れた時、女将のような気持ちで前に進めたら
幸せだろうなぁ〜と思いました。
女将の料理のお話しも好きですが同じぐらいプロガントのお話しも
好きなので今回、骨董屋の主人の清水の登場がすくなかったのが
少し残念です。
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作中にある言葉のように背伸びがなくて、身近に感じられる雰囲気に安心して肩の力を抜いて読んでいたら、一章から書かれていたことに最後の章で急に苦しくなった。女将とは別の主人公のように丁寧に描かれて常連になった有美に突き付けられた初期の乳癌の確定と、お店の閉店が、どちらも寄り添い過ぎて凄く胸をつかれた。そこまで入り込んでいる自覚がなかったから少し驚いた。ただ美味しくて変わらないままではいられないんだなあ。。有美が今後も大丈夫なことを心から祈りたくなったし、お店は別の場所でまたやるということにとても嬉しくなった。
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心がほっこりする。
疲れてて、難しい文章や、サイコな推理小説という気分ではないそんな時にピッタリな本。
こういう行きつけのお店がほしいなあ。