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<内容>高校生の僕と年上の女性ばかりが集うこの場所で繰り広げられた、「未来」という言葉が素直に信じられたあの頃の物語。大人になるってことを、僕はこの喫茶店で学んだんだ。温かくて懐かしい「喫茶店×青春」小説。
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小さなちいさな喫茶店「ぶろっく」は、北海道のダウンタウンにある。
高校生ショーゴを中心に広がる人のつながり。
特に何ということもないんですが、相変わらずしみじみしました。
洋楽に詳しくないので、中に流れている音楽がぴんとこないのがちょっと残念です。著者は音楽が好きなんですねー。
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いいなぁ、こんな居場所が私も欲しかった。十代後半のあの頃に欲しかったし、今も欲しいと思う。
家と学校とせいぜいバイト先くらいの狭い世界で生きている高校生にとって、自分よりもちょっと年上の社会人に構ってもらえる場所があったら。それはなんと素敵な居場所だろう。
普通の学校に通っていたら、同じような背景を持った同じような種類の人間にしか会えない。ちゃんと見ればみんな違うとはわかっていても、世界がパッと開けるような出来事はまずない。親でも先生でもただのバイト先の大人でもない。友達関係が成立する、少し年上の大人たち。学校の同級生のような気安い「友達」ではないけど、人生の先輩たち。
視点が17歳の少年だから、20かそこらの女の子でもやたらと大人に書いてある。喫茶店に集まる常連さんたちも、一番上でも30歳。主人公省吾の思うほどみんな大人じゃないはずだけど、でも省吾を通した女の人たちはみんな素適に魅力的。ほんとは違うってわかってるけど、でも憧れる。
死んだほうがマシだと思うことは、切り抜けるものじゃなくてただじっと耐える。耐えることで過ぎ去って行く。過ぎ去ってくれたくれた経験を持つ者は、ある意味では幸せで強い人間なのかもしれず、強いから、過ぎ去るのを待つことが出来る。
作中、カンさん言。
しかり。
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恵まれた自分の生活が ありがたいけどちょっと息苦しい
そんな高校生ショーゴにとって 気の合う友達と音楽をしてる時間と、小さな喫茶店「ぶろっく」で過ごす時間は かけがえのないものだった・・・
居心地のいい時間と場所があるって ホントいいですよね♪
ショーゴくんが うらやましいっ!!
高校生の 成長物語ってカンジでしょうか?
とても 気持ちよく読めました
コーヒー好きのワタシは 昔はよくひとりでいろんな喫茶店に行きました。
行きつけのお店もありました。
アルバイトしてたこともあったな~
サイフォンで コーヒーをおとしてましたよ!
今は 喫茶店なんて 全然行く機会なくなっちゃたので とても寂しいです(T□T)
サイフォンでおとした コーヒーが飲みた~~い!
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小路作品にしては珍しく取っつきが悪かったけど、相変わらずあざとくていい話です。ただ、今までよりも少しあざとさが過ぎてちょっとだけ鼻に付いたのと、結末が物足りなかったので★一つ減点です。
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高校生の僕と年上の女性ばかりが集うこの場所で繰り広げられた、「未来」という言葉が素直に信じられたあの頃の物語。大人になるってことを、僕はこの喫茶店で学んだんだ。温かくて懐かしい「喫茶店×青春」小説。
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ダヴィンチのインタビューでも読みましたが、
旭川に実際にあった喫茶店がモデルだそうです。
今はないのが残念。
内容としては、ちょっとほのぼのしすぎた気がするかな。
2010.3.29~4.1読了
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2010.3
喫茶店「ブロック」。そこに集まる常連の女性たち、そして高校生のショーゴ。それぞれがつながっていて、その中でショーゴは成長していく。小路さんらしい作品。
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高校生の僕と年上の女性ばかりが集うこの場所で繰り広げられた、「未来」という言葉が素直に信じられたあの頃の物語。大人になるってことを、僕はこの喫茶店で学んだんだ。温かくて懐かしい「喫茶店×青春」小説。
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時代は1977年、場所は旭川、主人公は軽音楽部でピアノを弾く高校生のショーゴ。久しぶりに再会した先輩のユーミさんに誘われて行ったコーヒーショップ<ぶろっく>が主な舞台である。そこにはなぜか、女性ばかりが集まり、男性はたまに入ってきてもいたたまれずに二度と来なくなるようなのだった。ショーゴはどういうわけか<ぶろっく>の常連客の女性たちにかわいがられ、彼にとって<ぶろっく>は放課後の居場所になっていくのだった。常連客の女性たちは、それぞれに事情を抱えながらも店では和やかに過ごし、互いに支えあっているようにも見える。ショーゴはそんな彼女らのことを気にしながらも、深く詮索することはせず、その中にいることの心地好さに身を委ねている。
性根の曲がった人物はひとりとして登場せず、みんなが一生懸命で、それぞれが互いを思いやる関係に安心感を覚える。辛く哀しいことがたくさんあったとしても、<ぶろっく>とそこに集う人たちがいる限り、集っていた時間を忘れない限り、前向きに生きていけるのだろうと思わせてくれる一冊だった。
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う〜ん、小路作品はほこっと人情味があるとこが大好きで、多少ご都合的でもそこがまた良かったりするのですが。でもちょっと今回のは色々甘過ぎかな。独立するためにバイトするシーンとか、どうも甘やかされたまま…という印象が。別に厳しい話が読みたいわけではないですし、全体としては好きな物語ですが、他作品と比べると何となくモヤッとしてしまいます。
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男の子って、こんな風にして大人の男性になっていくのかなぁと思いました。ショーゴのお父さんが穏やかで暖かい素敵な人で印象に残りました。
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私には、結構おもしろかったな、喫茶店っていう設定が好きというのも、あるんだろうね。考えてみると、著者の本のなかには、いつも音楽があるよね。ショウゴくんは、著者そのものなのかも。
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よかった!!!小路さんぽい暖かい作品。高校生のときにこんな形で大人にかかわることが出来るのってすごく貴重。高校生は高校生同士ってのも大切だし大人とかかわるのも大切。私もこういう経験があったらよかったと思った。10.05読了。
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小辞さんやっぱり結構好きです。
サツキさんの存在がすごく大きいよね。
読んでてほわっとしました。
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2010年8月20日 読了。
物凄い勢いで一気読みした。惹かれる。
大学生活ロスタイムの今じゃなくて高校時代に出会っていたら、十代の自分はどう感じただろう。
『東京バンドワゴン』でも思ったが、小路幸也の描く人間は本当に温かい。激しい起伏はあまりないが、じわじわと込み上げてくるような感動がたまらない。
文章がいまひとつかな……とも思ったが、よく考えたら地の文が高校生である主人公の語りという形を取っているので、もしかしたら故意に多少たどたどしい言葉遣いにしているのかも。
だとすれば文句なし。中学〜大学くらいの男子には是非とも読んでほしい。