紙の本
長編デビュー作
2021/01/27 04:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
スペイン作家の長編デビュー作。回りくどい特有の翻訳ではなく読みやすかったが、要所要所で不要かなと思う章もあった。作家探しのミステリーというより日常的な人間模様を描いた切ない愛の御話。核の部分はまさに“二転三転”最後まで楽しく踊らされた
投稿元:
レビューを見る
編集者のダビットが謎の作家トマス・マウドを探す物語。
スペイン文学ってほとんどなじみがないけれど、違和感もなく、全体的に明るく軽妙で読みやすかった。訳が上手なのかな。
謎解き的な要素を期待して読みはじめたのだけれど、むしろ、それ以外の生活描写に親しみを覚えた。
投稿元:
レビューを見る
最終的には面白いといえるのだろいが、ここまで長編する意味があったのかなぁ〜。
だって途中何度もなったし。翻訳が私とは合わなかったということなのか?
投稿元:
レビューを見る
いくつもの話が交錯していく形式が、逆にまだるっこい。もっとスッカリとまとめたら、持運びしやすい暑厚さになっただろうに。。
投稿元:
レビューを見る
タイトル、装丁、25歳の著者がIT企業に勤める傍ら書いた処女長編というところからもっと都会的なミステリーを想像していましたが、いい意味で裏切られました。
謎解きがメインではないので、ミステリーを期待された方には肩すかし気味かも。でも登場人物の描写はしっかりしていて小説として面白いです。特に25歳の著者が30代半ばの夫婦の危機をどうしたらあんなにリアルに描けるのか不思議(笑)
(最後の長い謝辞を読んで著者が結婚していることがわかって少し納得しましたが)
作中の、新進作家レオの話のところで「ほとんどの作家は、世に出たい一心で二作目よりも処女作に自分の才能、魂、信念、なんでもいいが自分の持てるものを目いっぱい注ぎ込む」とあるように、この作品も若干盛り込み過ぎな部分がないわけではないですが、1979年生まれと若いパハーレスの二作目、三作目が読んでみたくなります。訳者の木村榮一先生がほれ込んだのも納得です。
難をいえば訳者あとがきでパハーレスの二作目三作目のあらすじが物語のラストも含めて(!)それぞれ2ページくらいずつ書かれていること。
木村先生は今後訳す気がないんでしょうか…。でもこんな詳細なあらすじは勘弁してください!!パハーレスの二作目以降の邦訳が出るのを期待される方はこのあらすじは読まないほうがいいです…
投稿元:
レビューを見る
悪人がひとりも出てこない作品というのは、とかく飽きてしまう傾向にあるけれども、この作品は珍しい例外。
投稿元:
レビューを見る
訳者、壮丁、帯文から類推すると肩透かしを食らうが、これはこれで良かった。「やんごとなき読者」の様に、ヘビー級じゃないけど、読書とは創作とは、と考えさせられる一冊。
投稿元:
レビューを見る
メイン(編集者ダビッド)もサブ(麻薬依存症の青年)もいいストーリーだった。だけど、ほかが無駄に長い気がする。冒頭の話も、秘書の話も、そんなに細かくする必要はあるかな?夫婦仲の話も重要なんだろうけど…。それと、最後の意味は何だろう?
投稿元:
レビューを見る
メインストーリーは、謎の作家の正体を探れ!
脇を固めるエピソードが煩雑で、ストーリーを追うのに苦労する。
挿入話の「沈黙の寺院」が絶品。
なので、余計に全体を見たときにがっかりしてしまうのかも。
主人公のダビッドがダメ男で、どうにも、はまれず。
投稿元:
レビューを見る
作家が25歳の時に書かれた作品のせいかもしれないけれど、今まで読んだラテン文学に比べて随分軽めの印象だった。ただボリュームは結構あって、ちょっと気合を入れて取りかかった。
サイドストーリーにもかなりのページが割かれていて、それがちょっと集中を欠く気もしたけれど、読みやすく調子に乗って一気に読んだ。
投稿元:
レビューを見る
現代アメリカ文学を好むという作者。なるほど、読みやすい。すんなりいける。私には薬中解脱のサイドストーリーの方がおもしろかったかも。
投稿元:
レビューを見る
外文で厚いし人気はでないかもしれないなぁと思われる。
でも、どんどん面白くなるので是非。
最初80ページぐらいまで話が見えないのですが、頑張って
投稿元:
レビューを見る
スペイン人である著者の 25 歳でのデビュー作品。
とてもそうは思えない、なかなかのストーリーテラーぶり。
よく考え込まれたプロット。
愛すべき多くの登場人物。
物語の世界に気持ち良く入り込める。
作者の力量に魅せられた、気持ちの良い作品であった。
翻訳物はよく、「訳者あとがき」なるものがあるが、
何故、著者の他作品のあらすじをすごく丁寧に書いてしまう人が時々いるのだろう?
謎である…。
投稿元:
レビューを見る
最後にすべてがつながる展開に魅了される。都合が良すぎる面もあるが、登場人物が奇妙な村人をはじめとして皆生き生きとしている。
投稿元:
レビューを見る
ここまで長くする必要があるのかとか、まどろっこしいとかいう批判はあるでしょう。それでもなお、読後に面白かったなーと余韻の残るスペイン小説です。複雑なミステリーではなく、肩肘張らない軽快な物語。