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紙の本

意表の第1巻

2010/03/06 21:31

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ココちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

永世棋聖の資格を持つ佐藤康光先生、
近年も詰将棋、自戦記、手筋、大局観、入門書と、
多岐に出版されており、将棋ファンを愛されていて著作意欲にあふれる先生です。
今回は久々の定跡書、しかもシリーズとして刊行されるということで期待大です。

しかしながら本格派居飛車党の代表格だった佐藤先生が力戦振り飛車の本を書かれるとは…、
10年前なら御本人すら想像されなかったのではないでしょうか(笑)。

本書は「1筋位取り力戦振り飛車」と「力戦向かい飛車穴熊」の2つの先手番の戦法を扱っています。
いずれの戦法も定跡本は無く、そもそも定跡自体がまだまだ出来ていない新しい戦法です。
アマで指している人は少なく、自分の土俵・ペースに引きずり込みやすい戦法だと思います。

「1筋位取り力戦振り飛車」は後手番での「端歩突き越し戦法」(後手なので9筋)に近い点があり、
そちらは鈴木八段の「角交換振り飛車 応用編」という定跡書に紹介されています。
佐藤先生は「△端歩突き越し戦法」は後手で端に2手費やすのでリスクが大きいこと、
先手での「▲1筋位取り力戦振り飛車」に、より積極的な意味を見出せることから本戦法を推されています。

この戦法は初手から▲7六歩△8四歩▲1六歩△3四歩▲1五歩といきなり端の位を取ります。
また▲1六歩に△8五歩なら以下▲7七角△3四歩▲8八飛と位にこだわらず指すそうです。
後手としては端の位を取られて、おとなしく指していたら悪くなってしまいます。
そこで序盤から暴れてくる乱戦の変化が多いのですが、終盤まで踏み込んだ順も解説されています。

ただ、本書は講座編よりも実戦編に力が入れられており、
(「1筋位取り力戦振り飛車」は第1章・講座編が約40ページ、第2章・実戦編が約80ページで5局紹介)
重要な変化手順であっても実戦編でのみ紹介されていたりします。
その点は「定跡書」として考えると、プラスとみるかマイナスとみるかは意見が分かれそうです。
もちろん佐藤九段VSトップクラス棋士の棋譜なので、
自戦記としては最高クラスではあります。

第3章・講座編、第4章・実戦編で解説の「力戦向かい飛車穴熊」も、
▲7六歩△8四歩▲7七角△3四歩▲8八飛という変則的な指し手ですが、
「1筋位取り力戦振り飛車」よりは普通の出だしです。

後手からもいきなり暴れるような順はありませんが、
今度は先手がどこに「良さ」を求めるかが大事になります。
本戦法は先手が穴熊を志向することもあり持久戦が中心のため、
講座はさらに短く、やはり実戦編がメインです。
この戦法に関しては定跡より感覚を掴んでほしいという佐藤流のつくりが
プラスに出ていると思います。

いわゆるメジャー戦法ではないうえに、先手番での突っ張った序盤の戦法なので、
万人にオススメではないかもしれませんが、読んで面白い戦法だったのは保障します。
第2巻がどういう内容になるのか楽しみです。

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