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一日を細切れに、時間の流れに沿わずに過ごしていくお話。
時間軸を細切れにされるのは、主人公ではなくつっぱってる感じの男の子。
主人公視点(正常な時間)とバーニー視点(細切れ)がいい感じに絡まってて、引き込まれました。
1巻ほどおにゃのこの怖さも染み出てなかったしね。
バーニーのルームメイトの能力、時間改変時の記憶が残ることがあるっていうのも、すごく意味深です。
それにしても主人公、罪作りですね~
1巻から司書さんが思わせぶりなことを呟いていますが、今回のあれに絡んでくるんでしょうか?
ちなみに、バーニーに謝ってたのは…やっぱり意地悪しちゃったからなのかな?
それとも他に裏が…
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時間がぶつ切りされる物語。すごく良くできてて面白かったです。
ヒロイン(?)wの単独行動は「えー」と思ったけど次に続くみたいなので
楽しみにしてます。
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“「まったく、お前を見ているとたいそう苛々するな」
どら焼きを含んだ片頬を歪めて唾棄するように司書が言い放った。
「優柔不断で自己主張がなくて未練がましい、つまらない人間だ。じたばたしたところでどうせお前ごときの行動で何も変わりはしない」
「そ、そこまで言わなくても……」
反感を覚えたもののなんとなく全部心当たりはあるから言い返せない。どら焼き食って人を罵倒するために降りてきたのか。
オリンピアが三村の肩に後頭部を押しつけ、サファイアブルーの大きな瞳を不思議そうに瞬かせた。
「ミムラ、何か悩んでいることがあるのなら、わたしに話してごらんなさい。助言してあげてもいいわ」顎の下から見あげてくるくせに態度は思いっきり上からなのは彼女の特技だ。
「いやあの、たいしたことじゃないんだ。君は気にしないでいいよ」
ものすごくたいしたことなのだが男の身体に戻りたいだなんて言えるわけがなく三村は話をはぐらかそうとしたが、司書はこちらの思惑などおかまいなしだった。さりげなく平行移動して椅子をバスケットの上に移動させながら、
「今のお前には所詮何もできはしない。合格通知を受け取ってから今まで、お前の力で変えられたことなどいっさいない。
小町を忘れるな――今のお前が考えるべきは、それだけだ」”
続編きたよきたよ……!
今回も楽しめた。
少しややこしくって、だから続きが気になって手が止まらない。
バーニーが<加速>の中に一人取り残されたときのどこか生々しい描写が壁井さんらしい。
イラスト変わったけどオリンピア可愛いよオリンピア。
しかしこの終わり方は続きがめっさ気になって仕方ない。
あ、で、サイモンは今どこにいるのだろう?
サイモン=司書?ん?
“バーニーのなだめる声を否定するようにミムラはぶんぶんと激しく首を振った。ぎゅっとつぶった目尻から涙の粒がいくつか跳ねた。肩を支えながらバーニーは頭を低くしてミムラの顔を覗き込み、
「何があったんだ……何か怖い目にでも遭ったのか?」
「何もなかったんだ……何も」
「へ?」
嗚咽混じりのか細い声を絞りだしてミムラはひっく、としゃくりあげた。顔をぎゅっと真ん中に寄せるようにして懸命に涙をこらえる様子に胸が痛む。
「なかったんだ、僕が帰る場所が……小町がいないんだ。小町が……あの町のどこにも、小町がいた形跡がないなんて……!」
ミムラの要領を得ない話はバーニーには理解できず、肩越しに振り返ってアシュトンと困惑した顔を見あわせた。
ミムラは爪を立ててバーニーの胸ぐらを?んだままくずおれるようにうなだれて、短くした亜麻色の髪の下でひっく、ひっくと嗚咽を漏らしている。時空の隔たりから吹きあげる突風にあっという間に持ち去られてしまいそうなほど彼女の細い身体は頼りなく、たった今帰ってきたばかりの彼女が再び忽然と消えてしまいそうな気がして、あの三週間の孤独を再び味わうのではないかとバーニーは漠然とした恐怖に駆られた。
このクロックバードという空間に彼女を繋ぎとめる錨になろうとするように、力を込���て彼女の細い肩を支えた。ミムラが帰る場所は少なくとも今はここ、クロックバードにあるはずで、ミムラにとってもそうであって欲しいと願った。”
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イラスト担当の方もロゴも変わりましたが、相変わらずの面白さです。
私は同じ作者の五龍世界よりもこちらの方が好きですね。
読めば読むほどに次巻が気になって仕方ありません。一体司書は誰がどうしてああなった姿なんでしょうか?
とにかく、次が待ちきれません。
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今回もドキドキ・・・はそこまでしなかったがwワクワクはさせてくれた。ここまで先が気になるシリーズは少ない。途中で止めると続きが気になって仕方ない!w
今回は三村が男共をドキドキさせる側で、三村も少しずつ女性らしく(?)なってる気がする。
なんか司書が何でも知ってる風なのは「司書だから」ではない感じが出てきた。この先はこの点を注視していきたい。
次巻も楽しみ!
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絵師さんが変わったことに、あとがき読むまで全く気づかなかった……(笑)。どんだけちゃんと見ていないかよくわかるというものだ。
普通に面白かったので、続きが楽しみ。さすがだな。
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待ちに待った第2巻!男子生徒バーニーの精神(意識)だけがばらばらの時間に飛ばされて、、、というお話。ミムラは無意識で可愛く仕上がり始めてて良いですw 大きな仕掛け的に面白いネタはたくさんあると思うのでそこも絡めて続きが楽しみです。
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時間魔法の学校という設定を活かしているなと思った。
経過時間がバラバラになる時間パズルに加え、加速〈ブースト〉がかかった者に映る世界も描く。
今回は男子生徒バーニーとミムラ編。無防備なミムラに翻弄されてるバーニーが笑える。カワイイ。
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村上ゆいちさんもいいんだけどね。いいんだけど、個人的にこのシリーズにはデンソーさんの絵が合ってると思います。
なんでイラストレーター変わったのかなあ・・・。
しかもタイトルのロゴがハリ○タっぽいのはなぜ・・・。
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時間魔法が面白い。
無作為に散らばった時間や、
すれ違い人間関係を繋げていく展開は面白い。
今回は男子生徒登場、
女子達に酷い扱いを受ける男の子達、
そんな子たちと気兼ねなく接するミムラ。
そんな男子生徒たちとミムラとの掛け合いは新鮮でした。
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男子生徒登場で更に混沌具合が悪化してきています。ミムラが視点を変えれば可愛く見え出してしまうという読み手すら混乱させる描写です。次はもっと女の子(普通の!)の登場を希望します。ええ、切実に。それはおいといて、今回はSF的なネタはシンプルでしたが、その分丁寧に描かれていたので充分に楽しめました。次巻も期待!
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時間がランダムにばらばらになって、パズルのピースのように散らばるけど全く混乱なしで読み進められました。良いところで続き…。女の子の集団より、男の子の集団の方が安心できる感じが。女の子の集団…怖いよ…。
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絵師が変わってしまいましたか。時間学校をメインに事件を解決して行くのは相変わらず。これ以上似たようなことが続くと少し進展がなく飽きが来てしまいそうです。
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男女入れ替わり,魔法学校,タイムリープというわけですね.
今回は男子寮の住人も登場.
ミムラという少女の中にいる三村少年.
彼のもとにも合格通知は届いていた.
とまぁ,なんだかんだするわけですけども.
前回ほど面白くなかったな.
そして何度も名前だけの出演の
三村少年の幼馴染の小町ちゃん.
なんだか存在そのものが危うい?
と言うか実は存在しないんじゃね?
永久時間剥奪者の正体って未来の三村少年じゃね?
みたいな感じで.
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1巻では女子社会をテーマに百合っぽい描写も出てきたが、本巻では男子との交流がメインになっている。魔法の登場しない魔法学校の物語というところが、著者の凄いところ。
元の世界に帰るために必要なホーライ会へ入会することができたミムラ。しかし、魔法学校で出来た新しい友人たちを前に帰ることを躊躇っていた。そんなある日、精神時間を操る魔法のウサギ騒動に巻き込まれてしまう。
前巻にも増して、ミムラの女子化は進んでいる。女子寮での生活に不慣れだった前巻とは異なり、今回は男心を持った女子(ある意味最強)として天真爛漫ぶりを発揮する。
今回の主人公は、バーニーやアシュトンなどの男子生徒である。ウサギ騒動に巻き込まれた彼らとの絡みがメインの物語になってくる。今まで女子社会での生活に辟易していたミムラとしては、純粋に男子との交流を欲していた。心は男、体は女のミムラは男子としてバーニーたちに接するが、それがともすれば彼らには無防備な女子として映ってしまう。女子に免疫のない彼らが、ミムラの無防備な態度に初々しく慌てふためく様が微笑ましい。
物語の前半はある一日をバーニーの精神(意識)が転々と飛んでいくことで進んでいく。そのため、前巻のタイムリープと同じように何度か同じ場面が登場するが、ミムラの視点とバーニーの視点を上手く織り交ぜているので、それぞれ異なる目線から読み進めることができる。リープものを退屈させない著者の工夫が素晴らしい。
物語としては前巻に次ぐ形になるけれど、使われている題材や技巧は全く異なる。読めば読むほど「クロノ×セクス×コンプレックス」の世界観に嵌っていくことだろう。