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奇跡を追った、奇跡の軌跡。全てを飲み込む時が、さらなる始まりの時。
なんだろ、読みやすくなった
ヴァンパイアファイナンスよりは好きだが、地図男、庵堂兄弟は超えられないかなぁ
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雑誌は誰かのバイブルである(?)~編集者として取り返しのつかないミスをした私は先輩センジュと一緒に先生(ボス)の手足となり,雑誌で取り上げられた記事を追い掛けて取材する。姿がみえなくなっただけで団地中が騒然となる赤ちゃん返りする幼児。自転車で移動するセールスマンは一日を25時間で過ごしている。大地震で家族を失い,汚染された川の中の州で何とか生き延びる子どもはホームレスに見守られている。点字出版を呼び掛ける盲目の詩人と過ごすモスクワの地下鉄構内の闇。家族ごとアイドルをしている一家。両性具有のシステムエンジニアはバグを除く天才だが,自分をバグではないかと疑っている。ボスが脱税で告発されて姿を消してもスタッフは日蝕が起こる場所にボスの姿を求めに行く。ボスを嵌めたのは牧師に違いない。ナショナル・ジオグラフィックスで捕らえられた牧師を探しにイスラエルに行くと先輩センジュが一足早く囚われの身になっていた。携えていたファイルを一枚ずつ破いては紙飛行機にして飛ばし,雨と共に雷が牧師が寄り掛かった十字架を直撃する・・・それでも死ねないのは,牧師もセンジュも同様だった。私はミックスナッツが降る夜の街で雑誌創刊を決意し実行する~雑誌を読まない身にとっては,苦しい設定・・・立ち読みさえしないんだもの。分かったような・・・解らないような
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以前、『地図男』が面白かったので読んでみました。
「すべての雑誌は誰かのバイブル」であることから、聖書に次ぐ聖書になりうる雑誌を作ろうとする人たちの話。
なんとなく設定というか、彼らの作ろうとする聖書の趣旨が分かりづらくて、感情移入できないまま終わってしまった印象。
うーん、残念。
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現代の聖書を創刊しようというプロジェクトのもと奇跡をおこすキリスト候補者探しの前半はなかなか面白かったんですが後半はいまいち好みに合いませんでした。いつもプロットは面白いし独特な世界観は持っていると思うんで頑張って欲しいです。
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いろんな引出持った人ですね。今作はジャンル的にはミステリーの範疇なのかな?。成長物語でもあるでしょうか。人によって評価の分かれる作品かもしれませんが、俺は嫌いではありません。
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[ 内容 ]
聖書は多くの人びとの聖典であり、世界最大級のベストセラーである。
聖書をこえる雑誌を創刊する!
という大言壮語なプロジェクトに参加した編集者のわたしは、先輩のセンジュとともに取材に飛びまわる。
巷にあふれる雑誌のなかから、奇蹟の端緒をつかんで、あらたな雑誌の核となるキリスト候補者を追い求め、密着する。
世界を覆すような奇蹟はおこるのか。
わたしたちにとってのキリストとはどんな人物なのか。
はたして、雑誌は無事に刊行できるのか。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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前半は「キリスト候補」となるべく選出された人物とのお話がそれぞれ続きますが、中・後半になって物語は急速に加速します。
そこからが実によい感じ。プロジェクトを新たに進めるべく奮闘する主人公。そして明かされるプロジェクト凍結の真実。うん。面白かった。
こういう感想もどうかと思いますが、センジュの飄々とした人柄が伊坂作品を読んでるみたいだな~とか思いました。
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うぅむ…可もなく不可もなく。
途中まではセンジュたちが取材する奇跡のエピソードが楽しい。
しかし転結のあたりがイマイチな感じがします。読みながらちょっとしんどかった。
この作家さんの地図男とゆー作品のときは読むのを途中でやめた経緯があったんですが、バイブルDXは最後まで一応読めました。たくさん賞をとっている方に対して辛口ですが…
前半の面白さで3点。
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やっぱりこの作者、盛り上げ方が上手い。
海外ドラマみたいな展開で、章毎にキリよく読み進められる。
最初はぼやっとした感じの始まり方で少しずつ読者を引きこんでいく。
けど続きも気になる。
そのままラストまで飽きずに楽しめました。
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宗教に依らない、現代の聖書を作ろうというお話。
編集者達は様々な奇跡を取材すべく、奔走します。
…途中まではあらすじ通り。
どういう風に纏めるのかなぁ、と思ってたら突然、違う展開に。
この様変わりには正直、びっくり。
イヤじゃなけど驚いたのは事実。
こういう風に持って行くんだ…
ちょっと無理矢理な気もしたけど、まぁ面白かった。
最後の雑誌創刊までの件が納得いかないところもあるけど、
順当な終わり方だと思います。
概ね満足できた作品でした☆
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現代のキリストを探してその人の生き方をしるし、それを読んだ誰かの支えになるような聖書を作ろうとした編集者さんのお話です。
キリスト=奇蹟を起こす人ということで、本の中ではキリスト候補の奇蹟を書いています。
どの奇蹟も本編とはあまり関係がないんだけど、たくさんの偶然が重なっていて素敵だなと思いました。
確かに、偶然が重なることってたまに起きるし、それが奇蹟って呼びたくなるくらい素敵なものの場合もあるかもなぁと思いました。
しかも、きっとそれは、私たちのすぐ近くにあるのかもしれないなぁとも思いました。
本の中でセンジュという男性編集者も言っています。
「ここで起きていることは、たいがい世界のどこかでも起きている」
すごく印象的な言葉でした。
途中から人が殺されたり事故が起きたりして、怖いシーンが増えてきます。
なので、夜に読むのはあまりおすすめできません。
でも、読後は恐怖感は和らいで、さわやかな気持ちになりました。
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現代版聖書を作るという意図で「奇跡」の収拾をする編集者たち
いくつもの話を収拾していたやさき、代表者が脱税容疑のまま行方不明になりプロジェクトは終わる
しかしやり残しを是としない私はもう一人の編集者と代表を探し、イスラエルに腰を据える
そして分かったのは協力者だったはずの牧師が代表を殺害し、自らの道を究めようとしていたことだった
助けの来ないビル屋上で監禁され、落雷という奇跡を伴って生還したわたしはこれまでの奇跡の話の後追い調査をもとにまとめた雑誌を創刊することができる
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サラッとした絵柄で漫画にすると味わいに合いそう。
核家族の奇跡にはイマイチ理解できなかったけど…
躁鬱で人前はしんどかねーか。
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全ての雑誌は誰かのバイブル。だから奇蹟を集めて現代の聖書となる雑誌を作ろう。そのためには核となるキリストを探さなきゃ。さあ、取材だ!・・・という分かったような分からないようなストーリーで、こんなに面白くできるとは。真藤順丈さん、どんな変な題材でも面白くできるのか。同じ作者の「七日で映画は作れません」の構図の中に「しるしなきもの」を思わせる情景がちらほら詰め込まれてる。この人の本も結構いろいろ読んでいる。おかげでようやく、読みながら他の作品が少しずつシンクロするようになってきた。読書って、ここからが面白い。
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2010年の真藤順丈作品。
最初は連作短編集だと思いました。実際全9章の内、第6章目まではそうです。
『聖書』を雑誌に例え、新時代の『聖書』となる雑誌を創刊するために『聖書』にとって重要な新時代のキリストを探す雑誌編集者2人組。変人タイプの先輩と真面目な後輩という、読んでいるこっちが恥ずかしくなるような伝統的キャラクター設定の2人が、キリスト候補となる人物の奇蹟を取材する、「すこしふしぎ」な物語集、というのが第6章目まで。
それが第6章ラストで新雑誌プロジェクトが解体、編集長が行方不明となり、変人先輩もいなくなり、真面目後輩が、失踪した編集長の過去を探ろうとするあたりからサスペンス・ミステリーへとジャンルが変化します。
このあたり『ウルトラマンレオ』で、ウルトラシリーズでは当然のように存在した防衛チームが、強敵の登場であっさりと解体した後の第4クールのような雰囲気です。
そこからは、想像もしなかった展開に驚かされましたが、自分がこの作品中で一番感動したのは、シンクロニシティを扱った第6章でした。