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短編はもちろんのこと、伊藤計劃の語る映画論や物語論、未来論に夢中になった。人は「物語」としてしか残れない、逆を言えば物語として残ることができる。本当にそうだなーと思った一節。
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ハードカバー化されてない短編、次回作の予定だった「屍人の帝国」の冒頭、MGSシリーズに関する文章、映画のレビューなどなど伊藤計劃さんの文章がもっと読みたい人用の本。
当然のように短編3作とも面白い。
民族戦争に参加していた少年兵の戦後。
蛮族in学園物。
世界一マティーニの似合う男の話。
その上冒頭だけの「屍人の帝国」が面白そうすぎる。伊藤計劃で19世紀物でメスメリズム全盛の世界で主人公がワトソンなんて何個俺のツボを押せば気が(略
割と攻撃的な映画のレビューも読み応え十分。物語はさして重視せず、どちらかというと世界観や表現方法に評価の重きを置く視点の映画好きには共感できる点が多いかと。
とりあえず伊藤計劃ファンは読まねば死。
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2010 6/19 インタビュー記録部分まで読了。有隣堂で購入。
伊藤計劃の単行本未収録の短編、エッセイ、インタビュー記録、映画批評等をまとめた単行本。
『虐殺器官』で衝撃を受けて、亡くなった後で『ハーモニー』を読んでもっと作品を読みたかったと思っていたが、本編に収録の『屍者の帝国』(未完)を読んでますます悔しくなった。
『虐殺器官』⇒『ハーモニー』の世界観で続けるのは難しいんだろうなとは思っていたけど、別の枠組みでもこんなに面白い話が出てくるんなら・・・。
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初めて伊藤さんがエヴァ嫌いだというのを知りました…。
そういえば「セカイ、蛮族、ぼく。」ってどことなくエヴァ最終話の揶揄っぽいような…。
「屍者の国」、続きが読めないつらさはなんともいいがたいです。この続きをかけるような人はもういないだろうなぁ。
映画評論は、自分も見たことあるのは結構へぇ~、として思ったり、「トゥールマン・ショー」見てみたいなぁとメモしたりしました。
個人的に、2010年読者として一番うれしかったニュースは伊藤計劃という作家を知ったことで、一番悲しかったニュースはその作家がもうこの世にはいないということでした。
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レビュー・インタビューはまだ読んでないけど、いちおう読了。
虐殺器官ですきだなーと思ったので買ってみた。
野菜ジュースこぼして悲惨なことになった一冊。本は大切に扱いましょう。
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屍者の帝国の完成形が読みたかったなぁ…。
From the Nothing, With Love.は氏のブログに残っている漫画も合わせて見ると、より物語の空気を明確に感じることが出来ると思う。
「人という物語」は、重く、強い光を放ちすぎた文章で胸がきしむ。
最後のセンテンスは祈りの言葉。
この本を読んだ私やあなたに、伊藤氏が投げかけた願いの言葉。
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hayakawa online紹介文より。
昨年3月に34歳の若さで亡くなった著者の短篇及びエッセイ、イ ンタビュー、映画評等を集大成。遺作長篇が昨年の星雲賞・日本S F大賞を受賞する等、今なお注目される思考の軌跡を辿る決定版。
2007年6月に長篇『虐殺器官』でデビュー、日本SF大賞受賞作『ハーモニー』を遺して2009年3月に死去した作家・伊藤計劃。2年に満たない作家生活の中で、彼はエンターテインメント小説の在り方を変えた。SFマガジン発表の中篇2作「The Indifference Engine」「From the Nothing, With Love.」ほかの創作から、敬愛する小島秀夫監督、『ディファレンス・エンジン』についてのエッセイ・解説、盟友・円城塔との対談やインタビュー、そして未完長篇『屍者の帝国』までを集成。また、作家デビュー以前の1998~2004年に個人サイトで発表し続けた膨大な映画評「Running Pictures / Cinematrix」から31本を精選収録する。
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/111249.html
購入済・未読
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伊藤計劃が好きなら買って損はないかと思う。
短編小説、虐殺器官やハーモニーの裏話、映画の批評など作品以外での彼を知ることができる。やはり彼のすごさは緻密さにあるのだと再確認できた。
世の中の大半のSF小説は設定や場面を縫い合わせているようないわゆる“つぎはぎ部分”が感じられるが、虐殺器官もハーモニーもおよそ存在しなかった気がする。その完璧な世界がどのようにできたのかを本書で知ることができた。彼は人が1,2しか掛けないところを10掛ける。
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伊藤計劃の映画評論の鋭さが垣間見れる『全記録』。伊藤計劃はそれにしても本当に守備範囲が広い。押井アニメ、『ディファレンス・エンジン』、『マトリックス』について詳しい考察があるため、ゼロ年代を代表する彼がこれらの作品をいかに評価しているかに関心がある方にもお薦めできる。
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(2011/03/24購入)
11/04/23
『ハーモニー』がフィリップ・K・ディック賞の特別賞を受賞!めでたい。
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伊藤計劃の書き物やインタビューを集めた「遺稿集」…ということになってしまうのか。
実は『伊藤計劃記録:第二位相』の方を先に読んでいたのだけど、そちらは酒を飲みながら本文を飲み下すように、伊藤氏の闘病記録(ブログ)を読んでいた記憶がある。
こちらは小説数本とインタビュー、そして伊藤氏のWebサイトで公開された映画レビューという内容。
小説はやっぱり読むものを打ちのめしてくれる伊藤計劃の世界だし、映画レビューでは観たい映画がどんどん増えてしまう。
私が個人的に好きな押井守作品についてのレビューは、そうそうそこが面白いの、そこを絶対見て欲しい!というポイントをきっちり指摘してくれているので、今度から押井作品を勧める時はこの本を一緒に渡そうと思うくらい。
他の映画は『リベリオン』くらいしか観たことがなかったんだけど、好きな映画を紹介されるのにこんなに気持ちのいいレビューはないんじゃないかと思う。
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未完作品を読んで、長編が読みたい、と非常に残念に思った。小説が三分の一、そのほか映画評などのテキスト。
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ほんとうにおしい人を亡くしたんだなぁと思わされた。
もっとたくさんこの人の書いた本が読みたかった。
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未公開短編集だと思って読んでいたが、ストーリーと言えるものは1/4ほど。あとはインタビュー、そして本の、半分がなんと映画レビューだった。インタビューにあまり興味がなく、映画にはほぼ全く興味がない自分にとって、中々読み進めない本だ。
まあ、買う前に吟味しろという話だが。確か、これのその二も出ていたはずなので、それは買う前にちゃんと目次をみようと思う。
それにしても、屍者の帝国の未完は惜しい…
--読了後--
伊藤計劃記録、読了。いやー、読み応えあった。半分ほど読み終わった時点で残りは映画レビューと気づいた時点ではどうしようかと思ったが、この人の文章が上手いということもあるだろうが、あまり興味がない映画についてなのに面白かった。
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順番が逆になったのだが、彼の死後発表された、遺作の集合体。まさにアーカイブだ。
わからないわけではないが理解しにくい「The Indifference Engine」、全く意味がわからないと言えそうな「セカイ、蛮族、ぼく。」、さらに輪をかける「From the Nothing,With Love」。実はこの短編の三作目でギブアップしたのが事実。
そのあとは、未完の「屍者の帝国」が入り、エッセイが続く。面白かったのは映画評かな。ファンにはたまらないんだろうけれど、少しドロドロ感が強すぎて私には合わないと思う。少し残念だ。