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日本核武装入門 中国の「核」が日本を消滅させる日 (マンガ入門シリーズ) みんなのレビュー
- 平松 茂雄 (原作・監修), 丹州 一心 (漫画)
- 税込価格:1,572円(14pt)
- 出版社:飛鳥新社
- 発行年月:2010.2
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コミック
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紙の本
中国の核と海洋戦略、そして日本の未来は!?
2010/03/01 15:50
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:としりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国はボタン一つで日本の主要都市に核ミサイルを落とすことが出来る!
この事実を知らない人が少なくないそうだ。そういう人こそ是非一読を!
中国軍事研究の第一人者・平松茂雄氏がマンガ本を出版した。テーマは得意分野である中国の軍事力と海洋戦略である。
タイトルの通り、日本の核武装の必要性を主張するのだが、その是非の前に、日本の置かれた環境や直面する脅威についての正しい認識が不可欠である。その点で、極めて有用なマンガ本となっている。
まず、アメリカにオバマ大統領が登場して、世界が核廃絶に向けて動き出したかのように考える人もいるのだろう。そうした大いなる勘違いを解くため、核廃絶をうたったかのように報道されたプラハ演説を読み解くところから始まる。
そして、本題である日本に対する直接的脅威は、中国の核を含む軍事力増強と海洋進出だ。
内容的には、平松氏のこれまでの著作に沿ったものであり、関心ある者にとっては周知のことである。それでも、あらためて読むと衝撃的だ。
本書のとおり、中国による台湾併呑は、日本経済・国民生活に大打撃となる。中国に日本の生殺与奪を握られてしまうのだ。そして、沖縄・日本列島・西太平洋が中国の支配下に組み込まれるだろう。
中国による日本支配は、チベットにそのモデルを見ることができる。つまり、漢民族を大量に移住させて日本民族の浄化を図るだろう。日本民族にとって苦難の未来が待っているのだろうか。
ところで、中国の当面の第一ターゲットは台湾である。
日本では、周辺諸国が軍事費を増大させている中、唯一防衛費を削減しており、友愛外交など平和ボケの極致にあるのだが、台湾の国防意識はどのようなものだろう。
評者の手元にある台湾の中学校教科書(邦訳)には次のように記されている。
「国防の面では、兵器の装備を更新し、精兵政策を貫徹し、国軍の士気を向上させ、防衛作戦能力を強化しなければならず、とくに「国家防衛の責任は各人にあり」という全国民的な国防観念を打ち立てる必要がある。・・・・・平和と安全はこのようにしてはじめて確保できるのである。」
(『台湾国民中学歴史教科書「台湾を知る」』雄山閣)
これこそ真っ当な国防意識というものだろう。防衛費の削減などは愚の骨頂というものだ。
本書は、日本の未来を真剣に考えたい若者に是非読んでいただきたいと思う。
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