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中年の危機の男子の話。お色気が来るかな、と思いきや・・・かすっただけ。おしりぺんぺんゲームの叙述を読みたかったのに、残念。訳で赤いニットのスカーフとありましたが、それは普通に赤いニットのマフラーが妥当ですぞ。
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原題Deaf Sentence,Deaf(失聴)を、Death Sentence(死刑宣告)に掛けたタイトル
失聴した事で招くコミカルな混乱は作者のいつもの調子。そこに絡む悩ましい危ない女子学生、父親の老齢化、そして最後に見たアウシュビッツでの事。これらがコミカルな内容にしみじみとした深みを加える。ラストが特に感動!
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年をとり、難聴を抱えるベイツ教授の日常でぶつかり、考え、出会う出来事が日記形式でコミカルとシリアスの絶妙なバランスで語られている。
何か特別なことが描かれているわけではなく、誰しもがぶつかる可能性のあるものであり、彼らに対する理解と自分にも起こりうるという心構えが得られたと思う。
声高に誰かに進めたいというよりは、個人的にひっそりと楽しみたいような作品。
イギリスの日常を垣間見れたのも楽しかった。
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期待よりずーっと良かった!読んでよかったっ。
イギリス流のとんがった底意地の悪いユーモアを
堪能させてくれることを期待していただけなのに。
自身の難聴だけでも大変なのに、(失明と比較してどーこーというのはどうかと思うけど)嘘つきで魅力的でちょっとおかしい女子大生に振り回され、(これがとんでもない!宮部「名もなき毒」の妹みたい)老老介護でぐったりし。
それが後半、ビルケナウ訪問辺りからぐっとシリアスに。父の死に至るまでの日々。孫たちの弔辞。悼む時間。
たっぷり丁寧に取られていて、不覚にも何度がうるうるしてしまった。洒脱が売りのデヴィッド・ロッジで、こんな目に合うとは思ってもみませんでしたよ。 ^^
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これはあんまりおすすめできないなあー。なんといっても長い。その割には事件というべき物は起こらず、難聴で早期定年退職した大学教授の日々の生活。半分位に短縮しても何ら問題ないと思う。この作者の作品は3作目で既読した物は感触良かったし、表紙の感じ、学園コミカル物といった煽りに騙されたなあ。作者は常人が見逃したり目を瞑りたいような出来事を掬いとるのがうまいと感じていたが、今回もそうと言えばそうなるのだが、実際の内容は気が滅入り、そして地味に長いという、苦痛を伴う読書となった。