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へうげもの古田織部伝 数寄の天下を獲った武将
2020/12/22 19:28
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投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
地元に織部なる美濃焼が存在しますが、古田織部に由来すると言うことでその人物像を知りたくて購読しました。
茶の湯、政治となど面白く拝読しました。
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モーニング連載中の『へうげもの』の小ブームに乗っかっただけではないのね。現在発表されている古田織部の研究書の中では最も充実しているもの、ということらしいが、なるほど当時のカルチャーや織部の交友関係を示唆する多量の資料を基に、緻密な考察が加えられている。印象深いエピソードは、織部と織田有楽とが頭を枕に乗せ寝転びながら無礼講で茶を飲んだというシーン。
熱心な『へうげもの』読者なら一読の価値あり。
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織部が交わした当時の手紙などから、本物の古田織部の生涯を紹介されています。
どんな人だったかを想像して、自分なりの最後の切腹の理由を考えてみます。
雑感
どうかしてると思うほどの美意識の持ち主。
突き抜けた発想を活かすバランス感覚が”天下一の茶人”といわれた理由だと思います。加えて信長から秀吉、家康まで生き延びた武将。茶室の中では身分のない平等の世界で、堺、大阪、京都、江戸など各地をフットワーク軽く駆け回って、茶に生きた。
茶を通して、かなりの情報を持っていでしょうし人脈もすごかったはず。電話も電車もない時代。やり方次第では、無いものも有る、嘘も本当に変える事もでる。戦国時代こそ、情報が全て。危ない芝居で、話を聞き出したり人を意図的に操作することも可能でしょう。
徳川も最重要人物として、織部の力を利用したが、同時に恐れていた。まだどうなるかわからない戦国時代。真の天下を焦っていた。
誰が味方で誰が敵かわからない。どこで誰がつながっているとまでは、とても把握できるはずがない。戦は力の実証で、やる前からすでに結果は予想できる。誰が何を考え、つながり、動いているか。それを正確に掴む必要がある。茶はそれができる。
ちょっとのズレが妄想が織部の最後となったのでしょうか。それとも、織部の野心に気付き先手を打ったのか。この時代の茶の力は凄まじいものだと想像できます。
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漫画「へうげもの」の補足的に読んでみたが、あまり得られるものはなかった。戦国武将もいろんな手紙を書いていたんだねえ。