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澪は、子供の頃、虐待されていた父親の伊作と偶然再会してしまう。夫と子供との生活を守るために、殺してしまおうと会いに行くが、余命8ヶ月の肺がんを患っていることを知る。伊作を夫と子供から遠ざけるために、澪は家を出て伊作と行動を共にする。
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「あの男に出会ってしまったら殺しなさい」
決別したはずの父と再会する澪。果たして過去は切り捨てられるのか。
すごい勢いで話が展開するので緊張しっぱなし…。面白かった。
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ハラハラドキドキできて面白かった。
でも、途中で「なんで逃げなきゃいけないんだ?」と疑問に思ってしまったら
なんとなく澪の行動がおかしく感じたりして、素直に読めず。
まぁ、そこそこ面白かったからいいのだ。
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優しい夫と愛しい子供との日々に、突然襲いかかる父との再会。忌まわしい過去を、おぞましい父の存在を、決して知られてはならない。家族を捨て、憎しみを胸に、死と隣り合わせの父親と彷徨う生活が始まる。どこへ行けばいいのか、いつまで逃げればいいのか…。追いつめられた女の苦渋の選択も切ない、哀しみの長編サスペンス。
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上手いなぁ、と思わず唸りたくなる一冊である。死ぬまで逃げ続けたかったものに思いがけず出会ってしまったその一瞬のからだ中を巡るものが瞬時に凍るほど冷たくなる感じや、自分を見失いそうなとき頭の片隅がキンと冷える感じがダイレクトに伝わってくるようである。そして、逃げている――実際には逃げているのか守っているのか曖昧なようにも思えるが――ときの不穏な空気が、読む者をも一緒に逃げさせるようである。真実は割と早い段階で想像がつくものの、そのことが興をそぐどころかさらに面白さを加えるのがさすが著者である。主人公・澪の中の不穏さが消え去ったわけではないが、ラストにつづく日々が安心に守られるものであることを祈りたくなる。
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33歳の主婦、優しい夫と可愛い女の子に恵まれて理解ある夫の母と同じ敷地ながら別棟の家に暮らす幸せな毎日。
友達の見舞いに行った病院で長い間疎遠にしていた父親とばったり遭遇する。母は父のせいで死んだ、自分も幼い頃DVのあいまいな記憶が・・・。今の幸せを失いたくない主人公に父親がつきまとい始める。育ててくれた祖母から「あの男に会ったら殺しなさい」と言われ続けてきた彼女のとった行動は・・・。
ミステリーしたての逃亡ものなので、あっと言う間に読んでしまいました。ここまでのページ数がない短いもののほうが緊迫感がより表現できたかも。
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逃げたいものと行動を共にし、大切なものから逃げ続けるというお話。
ストーリー性が高いお話が好きな人向きだと思う。
私の好みではなかったから星は2つ。
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優しい夫、可愛い子供、理解のある姑。一見何の問題もない幸せな生活。なのに突如としてそこから「逃げる」はめになってしまうというサスペンス。いや、別に逃げなくても良かったのになあ、と冷静に考えてみるとそう思うのですが。だからこそ彼女の緊迫感と焦燥感がよりいっそう痛々しく感じます。
虐待の記憶とその連鎖、というテーマも悲しくて。やがて明らかになる真相は救いのあるものだけれど、だからこそ今までそれがずっと隠されたままだったというのがあまりに悲しいなあ。
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サラサラと猛スピード(笑)で読めてしまいます。
私は最初の方で真実がすぐ読めてしまいました。
まず主人公にイライラするし
そこまでして逃げるのが理解できない。
旦那さん信頼できないのかい?
タイトル負けしていると思う。
久々に肩すかしにあった感じ。
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読みながらイライラしてしまいました。何やってんだか、この主人公は。そう思いながら、あっという間によみ終えてしまいました。そういう意味ではよくできたほんですね。最後はほっとしちゃいました。とはいえ、たとえ、とびきりの美人でも私はこんな女性とは結婚しないな。物語に出てくる旦那さんは立派です。私には出来ない。愛が足りないのかな。
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小説。過去に親から虐待を受けた主人公がその親と再会、忍び寄る魔の手から今の幸せな家庭、夫、娘を守るため家族から離れ行方をくらまし、一人で対峙する。最初は親を殺そうとする主人公に、視野が狭くなって追い詰められている緊迫感満載で、堕ちて行く悲壮さに息がつまりそうになる。いろんな分岐点で、そっちに行ったらもうまともな道に戻って来られないのではという選択の連続で、どんどん読み進められる。つじつまを合わせるための嘘の設定が、現実とリンクして行くのもスリリング。伏線もしっかりしていてクライマックスの大舞台でやっと肩の力が抜ける感じ。
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これは。。。
澪に共感できるところもありますが、
もう 打ち明けちゃったら いいのに。。。!と
歯がゆい思いもしたりしたけど、
やっぱ 言えないもんかなぁ。。。
と、ヴーン 難しい問題やなぁ。。。と。
最後は、収まるとこに収まった感じだけど、
救いがあって よかった。
子供を虐待してしまうかも。。。といった
恐怖感は 母親なら 皆 少なからずあるよね。
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優しい夫と愛しい子供との日々に、突然襲いかかる父との再会。忌まわしい過去を、おぞましい父の存在を、決して知られてはならない。家族を捨て、憎しみを胸に、死と隣り合わせの父親と彷徨う生活が始まる。どこへ行けばいいのか、いつまで逃げればいいのか…。追いつめられた女の苦渋の選択も切ない、哀しみの長編サスペンス。
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最初からどんどん引き込まれましたが、あちこち理解しがたい内容でした
昔、虐待されていたかもしれない父親とまさかの再開!
再会してしまった余命一年もないお父さんと一緒に、満たされた家庭を棄てて何故か逃げ回る主人公の柴田澪さん
何故逃げる必要があるのか理解できませんでした
優しく寛容な夫と義母に過去を知られたくなかったから?
虐待を受けていた自分が子供を虐待してしまいそうだったから?
永井さんの作品は読みやすくて好きなのですが、この作品はちょっと無理があります
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【あらすじ】
優しい夫と愛しい子供との日々に、突然襲いかかる父との再会。忌まわしい過去を、おぞましい父の存在を、決して知られてはならない。家族を捨て、憎しみを胸に、死と隣り合わせの父親と彷徨う生活が始まる。どこへ行けばいいのか、いつまで逃げればいいのか…。追いつめられた女の苦渋の選択も切ない、哀しみの長編サスペンス。
【感想】
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自らの中の子供を虐待してしまいそうな衝動に怯え、穏やかに見える家庭から逃げて、そのルーツといえる父と逃避生活をする。家族に秘密にして、病気の父とすごさねばならないと決意するところの必然性に共感できず、逃避している間の切迫した主人公の気持ちにあまり入り込めなかった。後味はよい。