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料理の本質、料理とは何か。最近脚光を浴び始めた、理系の料理の先駆けとも言えそうな俯瞰的な分類・分析。各章は具体例から始まり、ぐっと高度を上げて抽象度を上げていき、違う場所の具体論に着地する。お腹が鳴り、而して感心し「料理」ということについて考えさせる、見事な構成と文才。これほどの本が絶版だったとは。
近年の分子ガストロノミーなどは料理の四面体モデルに改善を迫るのだろうか。だとすると、ニュートン力学に対する相対性理論のような極限状態での表現形式の改良か。
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今までにない料理の本。色々な料理を極めて論理的に分析しまったく新しい観点から読者の調理に関する理解を助けてくれる。料理初心者の私には大変参考になった。
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料理を科学的な側面から記した本。アイデアはレヴィ=ストロースによっているとのことだが、初めて読む人にとってはひどく斬新なものとなっている。
結論から言えば、この本の本質は最後の30ページぐらいに集約されている。火を頂点に、そして水・空気・油を底面に置き、全ての材料、料理のレパートリーはこの四要素を用いて分類することができる。
ただ、普段の我々からしたらそんなこと考えなくても五感から料理の判断がつき、知らなくても何の不自由もなく日常生活をおくっていける。しかしながら、こういう視点があると知っているだけで、普段とは違う観点からものを見、考えるいいきっかけになるのではなかろうか。
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林先生が紹介していたので読む。
料理というものを、そんな視点で見たことないわ。
難しそうだなー、面倒だなーと思うことがあっても。
見える人には、見えるんだな。
本も面白かったですが、
そういう考え方をする人がいること自体が面白い。
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2017/1/9
初耳学という番組で東進の林修先生が紹介していたので気になって読んでみた。
その放送回の中で社会に出て圧倒的に必要な教科は数学であると主張していて、その例としてこの本の話が引き合いに出されていた。
料理とは全く無縁の自分だけど世界各国の料理について著者の解説と共に色々な紹介がされていて、空腹時に読んだらそれが加速してしまいそうな感じだ。
世界にはいろいろな料理の形態や材料の違いがあるが、それらにも共通することがあるのではないかというのが筆者の考えで、その究極が料理の四面体で表させるというものである。
つまり、水、油、空気の3つの要素と火がどのくらいの関わりを持っているのかということを四面体で表した時に、どの料理も必ずその四面体のどこかに属していると表すことができ、一見複雑に見える世界の色々な料理も四面体としてモデル化して考えると実は同じ部類の料理であったりするのであるという考え方で、すごく納得させられた。この考え方をうまく応用できれば色々な料理を発展して作れそうな気がしてきた、のと同時に、モデル化するという林修先生の言ってた数学的な考え方というのはこう言う風に整理して考えたことを表現していくときに役立つんだなあということを実感させられた一冊でした。
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「すべての料理は四面体で説明できる」なるほど!と感心しつつも、何故か四面体の体積の求め方を思い出す自分。底面積×高さ×1/3、何故1/3なのか証明するのが難しい!!
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古い本だけれど本屋で平積みだった。
読了後は料理のアイデアが次々湧き出る。
すべてが美味しいわけじゃないけど。
あとカツレツのレシピは秀逸
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初版から30年、紆余曲折を経て再び発行、という料理の本。四面体の定義が後半出てきて、料理全般に対し、ちょっとすっきりイメージが湧いたのがとても良い。また、最初に出てくるラム鍋が実に美味しそう。自宅での挑戦例も記されているので、試したい。
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前半はお腹を鳴らしながら楽しく読みつつも、「グルメおじさんが食べ物好きすぎて変なこと考えちゃってる」くらいのノリにしか感じられず。はて、この「論理的思考が学べる!」たる謳い文句はどこから…と首を傾げつつも、あまりにも出てくる料理が美味しそうで貪り読んでいると、気付いたらもはや最終章に。最後まで読んでなるほど、こういう風にまとめたかったのねと「ガッテン」しました。いやぁそれにしてもお腹空くわ。
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世界のさまざまな地方料理を類似型に当てはめながら、解説・再現して行くエッセイ。料理についてとても体系的に理解、記述されていて、適当にやっていることの基礎論理を知る良い機会になった。
「思考の整理学」という本に描かれるような著者の頭の中の知識のつながり方が文章化されている点も面白い。また、著者はこれだけ料理に詳しいのに料理人ではなく、エッセイスト・画家という職業だった点も驚いた。
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古今東西、あらゆる料理の構造を論理的に分解し演繹的に再分類しようという動機がまず面白い。
そして実際「なるほど確かに」という論理展開ではあるが、個人的には「ふむ、おもしろいな」の範疇を越えた得るものはなかった。
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23:今さら?って思われそうだけど、これまでタイミングが悪くて読めなかったんですよ。噂通り、すごく知的で、かつチャレンジ精神もあって、飽くなき好奇心と探究心!て感じの一冊でした。面白いなあ……。
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タイトルの意味も分からず、入口部分では著者のいわんとしていることが全く分からず。
しかし、読み進めていくうちに、なるほど料理ってそういうものだったのか!と気付いた。
そして、最終的に四面体の意味が分かり著者の発想の素晴らしさに感心した。
料理について見事に体系化されている。
前半は少しだけ退屈だったけれど、最後まで読んで本当に良かった。
途中で投げ出してはもったいない一冊。
他にも著書が多くあるようなので、そちらも是非読んでみたい。
とてもユニークな思考回路を持った著者の書いた本がつまらないはずはないだろう。
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世界中の様々な料理法に共通点を見出し、料理の四面体という概念で説明している。四面体の理論は多少強引な気もするけど面白かった。文章は読みやすい。一度読み返したい。
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各料理の技法や材料の順列組み合わせからバリエーション数を試算する、など独特の理系思考で「料理の仕組み」を考える、という珍しいエッセイ本。