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タンスは「箪笥」と書くのか・・となんだか新鮮な気持ち。
装丁がとてもステキだし、中の写真も素晴らしい。
澤地さんが手放しで「きもの」の魅力を語る。
貧乏暮らしもした、苦労も多かった、でもこんなに美しいきものに囲まれているのよ・・。って感じもうける。
手仕事を愛で薀蓄を語り、技を秘めた今や希少価値のきものを身にまとう幸せ・・・。ってやっぱり成功者なんだと思う。
和服って今や、趣味。限られた人のものなんだね。
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正直、別世界だなぁ。だけど、レベルの違いこそあれ、好みは通じてる。というより、美しいものって誰にでも分かるのだと思う。大衆に分かりやすいというのではなく、誰にでも通じる普遍的な美しさというんだろうか。そういうものをきちんと選びとっている著者の審美眼にため息がでます。
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たくさんのカラー写真が生きている。美術館、特にわが国に古くから伝わる手作りの逸品のお部屋を覗き込んだような満足感を味わった。
手のかかった織り・染め、そして気の遠くなるような刺繍がすばらしい。さらに続く帯止めの数々の美しさ。日本の手仕事文化を誇りに思う。
明治生まれの父上が大工、母上が和服の仕立物、その弟は腕の良い建具職人で、この人の作品は巧緻を極めていたとか。作者にこのDNAは伝わっておらず、むしろ不器用だという。だからいっそうこういう手のかかった美術品のようなものに引かれ、本に書き、そして身にまとえば、「わかる人」ということでプレゼントされたりもするのだろう。まったくうらやましい人生を覗かせていただいた。
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俳優・志村喬夫人・政子さんについて知りたくて、
出会ったエッセイ。
きもの愛に満ちた、着物そのものや小物の紹介、
そして、それにまつわる人たちとの交流の記録など
美しい文章で書かれていて、ひととき
和の文化の美意識の世界に浸れた。
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着物は恵まれた富裕層だけが
着るものだと思っていた。
戦争で失った着物を、
50を過ぎてから取り戻そうとして、
ここまで目利きの達人になれるなんて、素敵だ。